症例別にみる認知症患者への対応の仕方

仕事 2016/08/01
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認知症の方への対応で共通するのは『否定しない』こと


認知症患者の対応は、慣れた介護士にとっても一筋縄ではいかない、難しいものです。ですがそこには一定のルールが存在し、そのルールに則って関わることで、解決できることも少なくありません。もっとも大切なルールは、相手の言動を否定しないことでしょうか。このように書くと簡単に聞こえるかもしれませんが、なかなかできることではありません。

例えば排尿が上手くできずに、ズボンを濡らしてしまった人がいるとしましょう。そんなとき、認知症の方を責めても意味がないのです。人によっては『誰かが私のズボンを濡らした!』ということもあります。そんなわけない、とつい否定してしまいそうになりませんか?もしかすると、吹き出してしまう人もいるかもしれませんね。ですが本人はいたって大真面目。自分の履いているズボンに誰がおしっこをかけたんだ、と怒りに発展するケースもあるのです。

こんなときに相手の言動を頭ごなしに否定するのではなく、まずは受け入れることが大切です(これは肯定とは異なります)。受容の姿勢が認知症介護の第一歩といえるでしょう。


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言葉を使わずに話す


認知症の初期から、言葉は驚くほどの速さで失われていきます。ものの名前がわからなくなり、『あれ』『これ』といった指示代名詞が増え、相手の話している言葉が理解できなくなってきます。最後には自分で言葉を発することも困難になるのです。だからといって認知症の方が話をしたくないわけではありません。むしろ本当はたくさん伝えたいこと、話したいことがあるのに、言葉にならずもどかしい思いをしている…。それが認知症の方の頭の中で起きていることなのです。

認知症が進んでも、感情は最後まで残るといわれています。言葉を使わずとも、手に触れ、笑顔を見せ、明るい声で挨拶をしましょう。それだけでコミュニケーションは十分に成立しているのです。言葉よりも仕草や態度。それが人間のコミュニケーションの本質ではないでしょうか。

安易な答えに逃げない


認知症の問題行動(BPSDといいます)はなぜ起こるのでしょうか?BPSDが出現する背景は、環境や介護者との関係性なども要因になりますが、ひとつの解釈として『これまでの人生の後悔が現れる』といわれています。物盗られ妄想や徘徊に悩んでいる家族はたくさんいます。介護を仕事とする介護士の中にも、それらのBPSDにどのように対処すればいいのかわからず、悩んでいる人も少なくありません。

これらの行動に対する特効薬はなく、またこうすれば絶対上手くいくという方法もありません。ある人で上手くいったからといって、別の人でも上手くいくとは限らないのが、認知症の特徴です。マニュアル化して対応を画一化してしまっては、絶対に解決できない問題なのです。その人の人生の後悔はなんだろう?そう考えるところからBPSDへの対応は始まります。安易な答えに逃げず、一緒に悩み苦しむこと。認知症の方は、答えではなく介護者のそのような姿勢こそ求めているのかもしれませんよ。

認知症の方とのコミュニケーションは大変です。でもそれだけ充実感や達成感も味わえるものです。きらケアでは介護の仕事を始めようというあなたを応援しています。きらケアでは職場の働きやすさや人間関係といった情報も網羅しています。あなたもきらケアで介護を始めてみませんか?

引用元
認知症の種類、認知症ネット、-https://info.ninchisho.net/type

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