
この記事のまとめ
- 40代女性の転職は、家庭との両立を懸念されるなど注意点がある
- 女性が40代から始めやすい仕事は、未経験から始める人が多い仕事など
- 40代女性が未経験で始めやすい仕事は、事務職や営業職、介護職などがある
「女性が40代から始める仕事にはどんなものがあるの?」と気になる人もいるかもしれません。40代で転職を成功させるには、未経験で始める人が多い仕事や人手不足で採用されやすい仕事などに応募することが重要です。この記事では、40代女性が転職を成功させるポイントや始めやすい職種を紹介しています。「40代で就職できるか不安…」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
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40代女性の転職は簡単ではない
40代女性が転職する場合、家庭との両立や、経験・スキルに懸念があれば転職のハードルが高まる可能性があります。
以下で、40代女性が転職する際の注意点を解説するので、ぜひご一読ください。
仕事と家庭の両立を懸念されやすい
「家庭と仕事の両立が大変で休むことがあるのでは?」と思われてしまい、採用選考で不利になることがあるようです。最近では、社員の育児支援やワーク・ライフ・バランスの実現に注力する企業も増えましたが、「頻繁に休まれるのは困る」と考える職場も少なくありません。
40代女性の中には、子育て中の方や親の介護をしている方もいるでしょう。子どもの急な体調不良で頻繁に欠勤したり、介護を理由にシフトに入りづらかったりする心配があると、採用されにくくなるようです。
家族の体調不良などは、コントロールするのが難しいことなので、子育てや家族の介護に理解がある職場へ転職すると良いでしょう。
40代未満を積極的に採用したい企業が多い
職場の人間関係や教育コストなどの観点から、40代未満の方を積極的に採用したいと考える企業が多い傾向にあります。
40代の場合、転職先の上司や先輩が年下になる可能性も。上司や先輩が年下の場合、「指示をするときに気を遣ってやりにくい」という懸念から、採用選考で不利になることがあるようです。このほか、30代を採用した場合は定年まで30年ほど働いてもらえますが、40代だと長くても20年程度しか働けないため、できるだけ若手を採用したいと考える企業もあるでしょう。
また、若手が多い職場では、「人間関係に溶け込めないのでは?」と思われる可能性もあります。そのような懸念を払拭するためにも、コミュニケーション能力などをアピールすることが大切です。
経験やスキルが求められる
40代での転職は経験やスキルが求められることが増えます。40代は、管理職やリーダーになる職員が多い年代です。採用する側としては、できるだけ即戦力として活躍できる人材を求める傾向があります。
40代での転職では、「マネジメント能力があるか」や「その仕事の経験があるか」など、すぐに活躍できるようなキャリアを持っているかどうかが採用の決め手になることが多いようです。
応募先の業務の実務経験がない場合やブランク期間が長い場合は、企業の求める人材の条件を満たせず、採用を見送られる可能性があります。マネジメント能力や指導スキルがあることを証明できるエピソードがあれば積極的にアピールすると良いでしょう。
40代の転職事情については、「40代の転職が厳しいといわれる理由は?成功させるコツや未経験向けの職種」で詳しく解説しています。あわせてご一読ください。
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アドバイザーに相談する(無料)女性が40代から始めやすい仕事もある
ここでは、女性が40代から始めやすい仕事の特徴を紹介します。「どんな仕事を探せば良いの?」とお悩みの方は、求人探しの参考にしてみてください。
未経験から始める人が多い仕事
40代の女性が未経験の業界へ転職するときは、採用されやすい条件の求人を選ぶことが大切です。求人に「未経験者歓迎」「未経験可」「経験不問」「人柄重視」などが記載されている職場は、未経験の40代女性の方も内定を獲得しやすいでしょう。
反対に、「◯◯の経験がある方」「◯◯に関する知識をお持ちの方」「◯◯業界での実務経験をお持ちの方」といった記載のある求人は、特定の経験や知識が採用の条件となっているため、未経験の40代女性が採用される可能性は低いといえます。
また、「基本的なPCスキル」が求められる求人では、「どれくらいのPCスキルを求められるんだろう?」と不安に思うことがあるかもしれません。基本的なPCスキルが指す内容は企業によって異なりますが、文字入力などの基本操作ができるレベルであれば、応募可能と考えて良いでしょう。
人手不足で採用されやすい仕事
人手不足で採用されやすい仕事も40代女性が始めやすい仕事といえます。人手が不足しがちな業界は、「介護業界」「飲食業界」「建築業界」「運送業界」などです。人手不足な業界は、採用人数が多い可能性があり、40代から採用される可能性があるでしょう。求人も豊富にあるので、希望条件に合う求人を見つけやすいかもしれません。
ただし、人手不足の業界にはブラックな職場も混ざっている可能性があるので、後述する「40代の女性が長く続けられる職場の特徴」を満たせているか確認したうえで、転職するか検討しましょう。
40代の女性が多数活躍している仕事
同年代が多い職場は、40代女性が無理なく続けられる職場といえます。実際に40代女性が採用された実績がある職場は、シニア採用を積極的に行っていることが分かるので、40代から転職できる可能性があるでしょう。
女性が働いている割合が多い業種を以下にまとめました。
- 医療、福祉
- 卸売業、小売業
- 製造業
- 宿泊業、飲食サービス業
厚生労働省の「働く女性の状況 l 令和5年の働く女性の状況(p.12)」によると、2023年の女性雇用者数が最も多い産業は、「医療、福祉」で、 669 万人(女性雇用者全体の24%)でした。次いで、「卸売業、小売業」が516 万人(18.5%)、「製造業」が303 万人(10.8%)、「宿泊業、飲食サービス業」が223 万人(8%)となっています。
出典
厚生労働省「令和5年版働く女性の実情」(2025年2月18日)
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女性が40代から未経験で始めやすい仕事
ここでは、40代の女性が未経験で始めやすい仕事を紹介します。「どんな仕事に応募すれば良いの?」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
事務職
事務職には、一般事務や医療事務、介護事務、貿易事務などの種類があります。なかには、データ入力やテレアポ業務に限定した求人もあるようです。
事務職は人気の職種のため、職場によっては、倍率が高かったり若手が採用されやすかったりすることもあります。ExcelやWordなどPCスキルや経験があれば未経験の場合より採用選考で有利になるでしょう。経理やパソコン系の資格がある人は、履歴書に記載してスキルをアピールしてみてください。
事務の仕事はデスクワークがメインなので、「体力に自信がない…」という40代女性に向いている職種です。
営業職
営業職には、不動産営業や保険営業などの種類があります。今までに営業の経験がある人は、営業職として活躍しやすいでしょう。営業職は、年齢よりも実績が評価される傾向にあるので、成績次第で収入アップを目指せるのが魅力です。そのため、今までの経験を活かして高収入を得たい人に合った職種といえるでしょう。
また、営業職は、豊富な人生経験を活かしてお客さまからの信頼を得られることもあるため、年齢がハンデにならずに活躍しやすい仕事でもあります。
介護職
介護職は、無資格・未経験から始められる仕事です。資格取得によって段階的にキャリアを構築できるので、「40代からキャリアアップを目指したい」という方も着実に成長できます。働きながら「介護福祉士」という国家資格の取得も可能です。
介護業界は、人手不足の傾向にあるので、求人も豊富にあり、希望条件に合う求人が探しやすいでしょう。
介護職の主な仕事内容は、利用者さんの食事や入浴、買い物、掃除などのサポートです。介護職は、入浴介助や排泄介助などデリケートな業務が多いので、信頼関係を築くことが重要といえます。40代の方は利用者さんと年齢が近く、人生経験が豊富なため、打ち解けやすいでしょう。また、家事スキルを存分に活かせる職場なので、これまで専業主婦だった方も強みを活かして働けます。
接客業
飲食店やアパレルショップなどの店舗でお客さまに対応するのが、接客業の仕事です。立ち仕事が多く体力が必要な面もありますが、未経験者を歓迎する求人が多く、採用されやすいのが魅力といえます。
接客業は、人と話すのが好きな方や気配り上手な方に向いています。職場によっては、英語や中国語などの語学力を活かせることもあるでしょう。接客業では、40代女性ならではの人生経験やコミュニケーション能力を活かして活躍できます。仕事内容は職場によってさまざまなので、自分に合った業界や好きな業界に転職すれば、長く働き続けられるでしょう。
飲食業
飲食店の調理師やキッチンスタッフは、職場によっては無資格から応募できます。なお、アルバイト・パートといった非正規雇用社員であっても、2年以上の実務経験を積めば、調理師試験の受験資格を得られるため、ゆくゆくは調理師免許の取得を目指すことも可能です。調理師免許を取得すると、料理のプロとしてのスキルが認められるので、「給与が上がる」「ホテルや病院の食堂などで活躍できる」などのメリットがあります。
調理スタッフは、料理が得意な人や手先が器用な人に向いているでしょう。普段から料理をしている40代女性の場合、即戦力として活躍できます。
出典
公益社団法人 調理技術技能センター「令和6年度調理師試験」(2025年2月18日)
軽作業
軽作業は、シール貼りや品出し、検品などの作業を行う仕事です。派遣やアルバイト・パートといった、非正規雇用社員を募集していることが多い傾向にあります。短時間の募集もあるので、仕事と家事を両立しやすいかもしれません。
軽作業は基本的に接客は行わないため、1人で黙々と作業したい方に向いているでしょう。求人によっては、立ち仕事をしたり重い荷物を運んだりするなど、体力が必要になるため、応募する前に仕事内容を確認することが大切です。
家事代行サービス
家事代行サービスとは、文字どおり依頼者の家事を代行する仕事です。家事スキルを活かして働けるので、「子育てが落ち着いたから転職したい」という40代の女性に向いている仕事といえます。
職場によっては、短時間勤務や週に1回からの勤務も可能なので、自由度の高い働き方ができるでしょう。年齢制限を設けていない職場が多いため、40代から始めやすい仕事といえます。
警備員
警備員は、施設警備や交通警備、身辺警備などの種類があります。年齢不問・未経験から働ける求人が多いようです。ただし、体力が必要だったり危険が伴ったりすることがある仕事なので、仕事内容は事前にしっかりと確認しましょう。屋内や屋外の業務もあるので、自分にあった求人を見つけることが大切です。
清掃員
清掃員は、オフィスや学校、宿泊施設、病院などの清掃を担当します。少人数のチームや1人で業務をこなすことが多いので、自分のペースで働くのが好きな方に向いている仕事です。重いものを運んだり、かがんで掃除をしたりすることがあるので、体力に自信のある方にも向いているでしょう。清掃員になるために必要な資格はないため、未経験から応募できる仕事です。
ドライバー
ドライバーは、バスやトラックの運転手として荷物や人を運ぶ仕事です。人手不足の傾向があるので40代女性が採用されやすい職種といえるでしょう。人手不足から未経験者の資格取得をサポートしている企業もあるようです。
バスやトラックを運転するには、「大型二種運転免許」が必須。タクシーの場合は、「普通第二種運転免許」が必要です。大型の免許は運転免許の中でも難易度の高い免許といえます。
ドライバーの仕事は、免許をすでに取得している方や、運転することが好きな人に向いているでしょう。
40代女性が資格を取って始められる仕事
ここでは、資格が必要な専門的な仕事を紹介します。専門性が高い分、手に職をつけることができるので、安定して働くことができるでしょう。
行政書士
行政書士は、個人や事業主から依頼を受け、遺言書や契約書、事実証明書など、官公庁に提出する書類の作成・提出を代行する仕事です。行政書士の需要は高いので、長く働き続けられるでしょう。
行政書士は実務経験がなくても開業することが可能です。事務作業がメインなので体力に自信がない方も無理なく働けます。
行政書士として働くには、年に一度実施される行政書士試験に合格し、行政書士会に登録・入会しなければなりません。なお、弁護士などの特定の資格を保有していたり、公務員として一定以上の行政事務経験があったりする場合は、試験を受けずに行政書士を取得できます。
社会保険労務士
社会保険労務士(社労士)は、労働保険や社会保険に関する専門職です。企業からの依頼を受け、社会保険や労働保険に関する法律に基づき、書類の作成・提出を代行します。労働に関する相談に対応し、職場環境の整備を支援するのも仕事の一環です。社会保険労務士にしかできない独占業務が定められているため、需要が高い職種といえるでしょう。
社会保険労務士国家試験に合格し、2年以上の実務経験を積むか、事務指定講習を修了することで、社会保険労務士の資格を取得可能です。専門性の高い資格なので、しっかりと勉強する必要があります。試験を受けるにあたって年齢制限が定められていないので、40代から挑戦できるでしょう。
宅地建物取引士
宅地建物取引士(宅建士)は、不動産の売買や賃貸物件を紹介する際に、契約に関する専門的な説明を行う職種です。宅地建物取引士は、不動産業界以外に、金融業界や建築業界でも活躍できるでしょう。
資格を取得するには、宅地建物取引士資格試験に合格してから宅地建物取引士資格を登録し、宅地建物取引士証の交付を受ける必要があります。受験資格は特に定められておらず、実務経験も必要ありません。
登録販売者
登録販売者は、ドラックストアや薬局で市販薬を販売する職種です。登録販売者の資格を取得していると、薬剤師が不在でも、風邪薬や解熱鎮痛剤といった第2類・第3類の一般用医薬品を販売できます。活躍できる職場が多いので、安定した仕事に就きたい方に向いている職種です。ライフスタイルに合った勤務方法を選ぶこともできるでしょう。
登録販売者になるには、「登録販売者試験」に合格し、24ヶ月の実務経験を積む必要があります。登録販売者試験は、年齢や実務経験などの受験資格が定められていないため、誰でも挑戦可能です。
出典
職業情報提供サイト(日本版O-NET)「医薬品販売/登録販売者」(2025年2月18日)
インテリアコーディネーター
インテリアコーディネーターは、インテリアの選定や空間のコーディネートを行う仕事です。資格は必須ではありませんが、建築・インテリアに関する知識や配線・配管に関する知識、CADのような図面作成ツールに関する知識が求められます。そのため、資格を取得することで選考で有利になったり、業務への自信を持てるようになったりするでしょう。
インテリアの関連企業や設計事務所、工務店、内装施工業者など活躍の場も豊富にあります。
インテリアコーディネーターの資格を取得するには、インテリアコーディネーター資格試験に合格する必要があります。一次試験はCBT方式による選択式の試験、二次試験は記述式の論文とプレゼンテーションを実施。実務経験や年齢制限などの受験資格はないので、誰でも受験できます。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは、不動産や住宅ローン、年金制度、税制、保険など、金銭的な相談に対応する職種です。幅広い専門知識が必要になりますが、相談者の夢や目標を叶えるサポートをするので、やりがいを感じられるでしょう。不動産や銀行、生命保険会社など働ける職場は豊富にあります。
ファイナンシャルプランナーは、1~3級まであり、3級は誰でも受験可能です。2級や1級は実務経験や特定の資格が求められるので、40代で始めようと思っている方は、まず3級の取得を目指しましょう。
保育士
保育士は、子どものお世話や教育を行う職種です。子育て経験のある人は、経験を活かして活躍できるでしょう。共働き世帯の増加により、保育士の需要が高まっています。幼稚園や保育園、企業内保育所、児童福祉施設、ベビーシッターなど、働き方もさまざまです。どのように子ども達と接したいのか考えて職場を探しましょう。
保育士になるには、「保育士養成施設を卒業する」「保育士試験に合格する」という2通りの方法で国家資格を取得する必要があります。40代から資格を取得する人は、保育士試験に合格して資格を取得する方法が良いでしょう。
無資格の補助スタッフとして働き、現場で実践的な知識やスキルを学びながら資格取得を目指すのも一つの方法です。
出典
厚生労働省 「保育士になるには?」(2025年2月18日)
日本語教師
日本語教師は、外国の人に日本語や日本の習慣・文化などを教える職種です。「外国語を話す自信がない…」と不安に思うかもしれませんが、基本的には日本語を教えるのが仕事なので、外国語を完璧に話せる必要はありません。グローバル化などにより、日本語を学びたいと考える外国人が増加し、日本語教師の需要も高まっています。教育機関や語学のスクールなどで働くことが可能です。
日本語教師を目指す方は、応募する職場に応じて資格を取得する必要があります。日本語教師の民間資格を取得するには、日本語教師養成講座を修了する方法や、日本語教育能力検定試験に合格する方法、大学の日本語教育専攻・副専攻を履修する方法などがあり、自分に合った方法で必要な資格を取得しましょう。
なお、小規模な民間のスクールやオンライン講師の場合は、無資格で働けることもあるようです。
また、2024年から「登録日本語教員」という国家資格ができました。文部科学大臣が認定する「認定日本語教育機関」で日本語教師として働く際に必須の資格です。
「登録日本語教員」を取得するには、養成機関に通うルートと試験に合格するルートがあります。どちらのルートでも応用試験を受ける必要があるので、自分に合ったルートで資格を取得しましょう。
勉強と実績次第で40代からでもできる仕事
ここでは、勉強と実績次第で40代からでもできる仕事を紹介します。資格はなくても働けますが、仕事をするために専門的な知識が必要な仕事です。興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。
Webライター
Webライターは、Web上でブログやコラムといった記事を執筆する職種です。一口にライターといっても、取材ライターやセールスライター、SEOライターなど、さまざまな種類があります。
Webライターは、在宅ワークが可能な仕事も多いので、体力に自信がない方や家事の合間に働きたい方も、自分のペースで業務を進められるでしょう。
「綺麗な文章なんて書けない…」と不安な方もいるかもしれませんが、研修やレクチャーが手厚い企業であれば、40代・未経験からも安心して始められる職種です。前職の経験を活かせる分野に特化した企業であれば、ライター未経験でも高給与を目指せるかもしれません。
Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトをデザインしたり、企画を考えたりする仕事です。特定の資格は必要ありませんが、Webデザインに関する知識や技術がある程度求められます。Webライター同様、在宅でできる仕事があり、フリーランスとして活躍する人もいるようです。経験を積めば年齢や性別に関わらず、長く働き続けられる仕事といえます。
Webデザイナーを目指すなら、基本的なプログラミング言語やIllustrator・Photoshopの使い方などを勉強しておくと良いでしょう。応募前にスクールやオンライン講座を活用して勉強するのも方法の一つです。
Webエンジニア
Webエンジニアは、Webサイトやアプリの企画・開発をする仕事です。専門性の高いWebエンジニアの仕事は、未経験の方が40代から始めるのは難しいかもしれません。しかし、Webエンジニアの経験がすでにある方や、一定の知識・スキルがある方の場合は、40代から復職・転職することができるでしょう。
業務に関する資格を取得しておけば、採用選考で有利になる可能性があるので、興味のある方は検討してみると良いかもしれません。Webエンジニアの仕事には、基本情報技術者試験やITパスポート試験などの資格が役立ちます。
動画クリエイター
動画クリエイターは、動画の撮影や編集、字幕の作成などの動画制作を行う仕事です。このほか、動画作成の企画や演出を行う場合もあります。動画クリエイターになるために必須の資格はないため、未経験から挑戦可能です。
ただし、一定以上のパソコンスキルや動画編集ソフトに関する知識が必要なので、これまでにパソコンを使った業務の経験があると、活躍しやすいでしょう。年齢制限がなく在宅も可能なので、40代女性も無理なく働ける職種です。
また、動画編集は、最新のトレンドを取り入れることが重要なので、流行に敏感な方や柔軟な考え方ができる人に向いているでしょう。
女性が40代から始める仕事を選ぶときの注意点
女性が40代から始める仕事を選ぶときは、体力的に無理なく働けるか、仕事と家庭を両立できるかなどに注意しましょう。
体力的に無理なく働ける仕事を選ぶ
仕事内容によっては、体力を使う職業もあります。体力に自信がない方や定年後も働き続けられる仕事を探している方は、体力的に無理なく続けられそうかという観点で仕事を検討してみましょう。デスクワークの仕事や在宅で行える仕事は、体力的な負担が少ないといえます。
勤務時間や場所は無理のない範囲で決める
どれほど高待遇でも、勤務時間や勤務地に無理があると働き続けることが難しいでしょう。子育てをしながら働く40代の女性の場合、家庭との両立を意識して職場を選ぶ必要があります。勤務時間と通勤時間を確認し、総合的に無理なく働き続けられるか確認しましょう。
家族と転職後の生活について相談する
家族がいる場合は、転職について事前に相談しておくと安心です。仕事を始めて生活リズムや収入がこれまでと変わることで、家事や育児などに家族のサポートが必要になる場面もでてくるかもしれません。転職によって家庭に影響しそうな部分については事前に共有しておきましょう。
一生できる仕事に就くなら業界の将来性を考える
一生できる仕事に就きたいのであれば、将来性があり、なくならない仕事を選ぶことが重要です。需要が縮小する業界や、機械化で人の仕事が奪われる可能性のある業界は、将来失業するリスクもあります。業界の安定性についても事前に確認しておきましょう。
働くことで身につくスキルや専門性にも目を向ける
働くことでどのようなスキルや専門性が身につくのかについても考えたうえで、仕事を選ぶことが大切です。
定年が60歳だとしても40代なら10年以上働くことになるため、キャリアプランを長期的な視点で考えてみましょう。資格取得支援がある職場や研修が充実している職場もあるので、教育体制についてチェックしておくことも良いかもしれません。
40代の女性が長く続けられる職場の特徴
40代の女性が長く働き続けられる職場の特徴を以下にまとめました。「定年まで無理なく働き続けたい」と考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
- 残業が少ない
- 休みを取りやすい
- 夜勤がない
- シフトの融通が利きやすい
- 女性が長く働くための制度が整っている
- スタッフの女性の割合が高い
- 仕事を正当に評価する制度がある
家事・育児、介護などと仕事を両立したい方は、ライフスタイルに合う仕事を選びましょう。残業が少ない、シフトの融通が利きやすいなどの特徴がある職場は、プライベートを重視する方に合った職場といえます。
体力的な不安がある方は、夜勤がない、有給が取りやすいなど、ワーク・ライフ・バランスに注目して求人を探してみてください。
これからキャリアを積んでいきたい方は、女性の管理職の比率や社員の性別・年齢の比率を確認します。性別に偏りがなく、誰にでもキャリアアップやスキルアップのチャンスがある会社は、働きやすいと感じるでしょう。
40代女性が転職を成功させるためのポイント
40代女性が転職を成功させるには、必要なスキル・適性を理解したり、役立つ資格を取得したりする必要があります。ここでは、40代女性が転職を成功させるためのポイントを解説するので、ご覧ください。
仕事に必要なスキルや適性を知る
仕事によって必要なスキルや適性を知ることで、内定獲得につながるでしょう。たとえば、飲食業界や介護業界などでは、専門的な知識やスキル以外にコミュニケーション能力が必要です。運送業界では、運転免許が必須。仕事に必要なスキルや適性を把握し、身につけましょう。
仕事や転職に役立つ資格を取得する
40代女性が転職を成功させるためには、仕事に役立つ資格を取得することも効果的です。未経験の業界に転職する場合、事前に資格を取得しておくことでやる気や熱意をアピールできます。入社後も業務に活かせるので、スムーズに仕事を始められるでしょう。
「40代から新しい仕事を始めるのは不安…」という方は、転職する前に資格を取得して、仕事の雰囲気や内容をつかんでおくと良いかもしれません。
また、職種によっては特定の資格が必要な場合があります。仕事に就くために必須の資格は事前に取得しておきましょう。
強みやキャリアを整理してアピール内容を考える
自身の強みやキャリアを整理して、応募先の企業で活躍できる長所を洗い出すことが大切です。40代は即戦力としての活躍が求められる傾向にあります。実務経験がなかったり、ブランクが長かったりする場合は、マネジメント能力や仕事への意欲など、前職での経験や人生経験で得たスキル、ポジティブな考えなどをアピールすると良いでしょう。
希望条件に優先順位をつけて求人を見る
40代女性が転職を成功させるには、求人に応募する前に、仕事に求めることを明確にすることが大切です。「育児や介護と両立させたい」「バリバリ働いて稼ぎたい!」など、理想の働き方や重視したいポイントを書き出すことで、自分に合った仕事を探す材料になります。
希望条件を書き出したら、どの条件を一番に求人を探すのか、優先順位を決めます。全ての希望条件を満たす求人を見つけることがベターですが、なかなか難しいこともあるでしょう。勤務回数や勤務時間、福利厚生など、自分の中で譲れない条件を絞ることで、長く働き続けられる職場を見つけやすくなります。
アルバイト・パートからの正社員登用も検討する
アルバイト・パートで採用してもらい、経験を積んでから正社員登用を目指す方法もあります。パートやアルバイトとして働く場合、「勤務時間・勤務日数ともに正社員の4分の3以上」であれば、厚生年金や健康保険へ加入することも可能です。
非正規雇用社員として働き始めてから正社員を目指す場合は、「正社員登用あり」の求人を選びましょう。特に、介護業界や不動産業界などは人手不足なので、正社員登用ありの職場が多いようです。
出典
厚生労働省「社会保険適用拡大対象となる事業所・従業員について」(2025年2月18日)
女性が40代から一生できる仕事に就くなら介護職がおすすめ
ここでは、40代女性にとって介護職がなぜ働きやすい仕事なのか、以下で紹介していきます。介護職への転職を検討している方は、ぜひご覧ください。
未経験・無資格OKの求人が豊富にある
高齢化が進む中、人手不足は介護業界の深刻な課題となっています。厚生労働省の「介護・福祉分野の有効求人倍率の推移」によると、全職種の有効求人倍率が1.13倍であるのに対し、介護サービスの職業の有効求人倍率は3.6倍でした。介護職の有効求人倍率は高い水準となっており、人手不足の状況がよく分かります。
また、Leverages Medical Careの「きらケア介護白書2022(p.38)」によると、「介護職員が不足している」と「やや不足している」と回答した介護事業所は84%を占めており、多くの事業所で人手が足りていないようです。
人材不足により、無資格・未経験OKの求人が豊富にある介護職は、求職者にとって就職のチャンスが広がっている職種といえるでしょう。
出典
厚生労働省「介護・福祉分野の有効求人倍率の推移」(2025年2月18日)
Leverages Medical Care「介護士のキャリアや外国人雇用などに関するレポート「きらケア介護白書2022」を公開しました」(2025年2月18日)
40代の女性が多く悩みを相談しやすい
公益財団法人介護労働安定センターの「令和5年度介護労働実態調査 介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書(p.12)」によると、介護職全体のうち女性職員は73.9%と、女性が多数働いています。
女性職員の中には、子育て中のスタッフも多く、同じ立場の人同士で助け合ったり、プライベートを含む相談ができたりするのが魅力です。介護業界では、40代以上の女性も多数活躍しているため、子育てを終えた人からアドバイスをもらうことができるかもしれません。
また、気軽に相談できるような人間関係の良い勤務先が見つかれば、ストレスなく長く働き続けることができるでしょう。
出典
公益財団法人介護労働安定センター「令和5年度 介護労働実態調査結果」(2025年2月18日)
日本全国どこでも働ける
介護施設は日本全国どの地域にもあるので、配偶者の転勤といった理由で引っ越すときも、新しい土地で仕事を探せます。求人が豊富なので、近場の求人が見つかるかもしれません。
介護職の経験があれば、経験者として求人に応募できるため、引っ越し先での仕事探しをスムーズに進められるでしょう。
高齢化により仕事がなくならない
日本は、65歳以上の高齢者の割合が人口の21%を超えており、超高齢社会となっています。今後も高齢化が進み、2037年には65歳以上の高齢者の割合は33.3%となり、3人に1人が高齢者になるという予想がでているようです。2070年には、38.7%で2.6人に1人が高齢者になるといわれています。
高齢者が増えることで、介護が必要な人も増加するため、今後ますます介護職の需要が見込まれるでしょう。
出典
内閣府「1 高齢化の現状と将来像」(2025年2月18日)
仕事で得たスキルを家族の介護に活かせる
介護職として働くことで、身につけた介護スキルを家庭でも役立てられます。40代の方の中には、両親の介護について考え始めている方もいるでしょう。介護職は、仕事を通して介護の知識や技術を習得できるので、両親の介護にもスキルを役立てられます。また、自分が介護施設に勤めることによって、施設選びのポイントも分かるようになるでしょう。
資格を取れば年齢に関係なくキャリアアップできる
介護職は、年齢に関係なくキャリアアップすることができます。介護の資格として代表的な「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」「介護支援専門員(ケアマネジャー)」は、取得に年齢制限がなく何歳でも取得が可能。40代から働き始めても施設長や管理者を目指せます。
また、未経験者を歓迎する施設では、入職後の資格取得支援制度や教育・研修が充実していることが多く、働きながら資格を取得してスキルアップができます。
介護業界はキャリアパスが整っており段階的に資格を取得できるので、40代からでも着実にスキルアップできるでしょう。
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40代女性は、転職エージェントを使って転職活動をすると良いでしょう。転職エージェントを活用すれば、40代の採用実績がある職場を見つけてもらったり、履歴書の添削や面接対策をしてもらったりすることができます。
40代は採用選考で若手よりも厳しい目で見られるからこそ、受かる可能性がある職場に応募し、しっかり面接対策をするのが大切です。
介護業界に特化した転職エージェント「レバウェル介護(旧 きらケア)」は、介護職の転職市場や求人に詳しいので、40代女性が未経験で介護職を始めるのにぴったりの職場を紹介します。資格取得のスクールも運営しているので、働きながら介護の資格を取得することが可能です。
介護職の仕事内容にも詳しいので、働き方や必要な資格など基本的な情報はもちろん、未経験ならではの注意点など、さまざまなことを教えてもらえます。気になる方は、下記のボタンからお気軽に登録してみてください。
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40代女性の転職についてよくある質問
ここでは、40代女性の転職についてよくある質問に回答します。40代での転職に不安を抱えている方は、ぜひご一読ください。
40代女性が正社員で長く続けられる仕事を教えてください
資格が必要な専門性の高い仕事や、需要が安定しているが人手不足の仕事は、正社員として長く続けやすいでしょう。具体的な仕事については、「40代女性が長く続けられる仕事とは?おすすめの職種をご紹介!」の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。
40代女性が稼げる仕事の特徴は?
40代の女性が稼げる仕事には、コンサルタントや経営企画職、Webエンジニア、営業職などがあります。いずれも専門性が問われるため、高いスキルが必要な仕事といえるでしょう。
これから仕事を始める40代女性が稼ぐには、「早く昇進して管理職になる」「長く働き続けて昇給を重ねる」などの方法があります。転職する際は、給与だけではなく、福利厚生やアクセス、勤務形態など総合的な観点から仕事を探すと良いでしょう。
女性が在宅で40代から一生できる仕事には何がある?
在宅でできる仕事は、データ入力や文字起こし、Webライター、動画編集者などがあります。ただし、副業やパートとして募集されることが多い仕事なので、正社員でガッツリ稼ぎたいという人にはミスマッチかもしれません。「収入はそこそこに、自宅で無理なく働きたい」という方には向いているでしょう。
まとめ
40代女性の転職は、仕事と家庭を両立できるかを懸念されたり、若手を積極的に採用している企業が多かったりするため、簡単にはいかないこともあるでしょう。40代女性が転職する際は、未経験で始めやすい仕事や人手不足の仕事、女性が数多く活躍している仕事で求人を探すのが有効です。このほか、事務職や介護職、営業職など、無資格で始められる仕事を選ぶのも良い方法といえます。
40代女性が転職を成功させるには、仕事に必要なスキルや適性について知ることや仕事や転職に役立つ資格を取得すること、希望条件に優先順位をつけることが大切です。アルバイト・パートからの正社員登用を検討するのも一つの方法といえます。
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「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点