
この記事のまとめ
- 「BPSD」などの認知症に関連する用語は、介護の専門用語の一つ
- ケアマネやPT、OTなど、介護業界では職種の略称や呼び方もさまざまある
- 医療に関連する用語を覚えることも、介護現場で働くうえで大切
「介護業界にはどのような専門用語があるの?」「よく聞く略語があるけど、何のことなのか分からない」といった疑問やお悩みを抱えている方もいるかもしれません。介護職の専門用語には、職種や施設名、医療系の略語などがあります。この記事では、介護業界で使われる専門用語について「認知症」「職種」「医療」の3分野に分けて解説。現場で働き始めたばかりの方や、専門用語について知りたい方は、ぜひご一読ください。
目次
【介護の専門用語】認知症に関する専門用語
最初に認知症に関する専門用語をご紹介します。認知症の分野に関する知識は、介護職として働くうえでの基礎ともいえるので、確認しておくと良いでしょう。
認知症関連の専門用語には、「中核症状」や「BPSD」という言葉があります。中核症状とは、認知機能の低下が直接引き起こす症状のことです。食事を取ったことを忘れるといった「記憶障がい」や、時間や場所が分からないといった「見当識障がい」などが、認知症の中核症状に該当します。
BPSDとは、中核症状に付随して起こる認知症の症状のことです。「行動・心理症状」や「周辺症状」と呼ばれることもあります。BPSDの具体例は、今いる場所が分からないことから起こる「ひとり歩き」や「帰宅願望」、記憶障がいの影響で起こる「物盗られ妄想」などです。
中核症状は根本的には治らず、進行を遅らせることしかできませんが、BPSDについてはケアによって緩和が可能と考えられているため、介護職の腕の見せどころでもあります。
出典
政府広報オンライン「知っておきたい認知症の基本」(2025年10月3日)
厚生労働省「認知症を理解する」(2025年10月3日)
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【介護の専門用語】職種に関する専門用語
介護業界には、職種に関する専門用語もあります。たとえば、介護職員の呼び方は、「介護スタッフ」「ケアワーカー」「介護職」など、職場によってさまざまです。利用者さんは、介護職員を「ヘルパーさん」などと呼ぶこともあります
また、ケアマネともいわれる「ケアマネジャー」の正式名称は、「介護支援専門員」です。ケアマネジャーは、介護を必要とする高齢者とサービスをつなぐパイプ役として、高齢化が進む社会において重要な役割を担っています。
「生活相談員」や「サービス提供責任者」も、介護業界で活躍する職種です。生活相談員は、施設を利用する方やご家族の相談に乗り、調整や利用契約の締結などを行います。幅広い業務を担っているので、相談員=頼りになる人というイメージを持つ方もいるかもしれません。
サービス提供責任者(サ責)は、訪問介護事業所でホームヘルパー(訪問介護員)のまとめ役として、指導や教育を担う職種です。ケアマネジャーや関連機関との連携を取ったり、利用者さんとヘルパーの仲介をしたりします。
PT、OT、STも、職種に関する言葉です。PTは理学療法士、OTは作業療法士、STは言語聴覚士の略称。いずれもリハビリを専門とする職種で、該当の国家資格を取得することで名乗ることが可能です。リハビリ専門職は、介護施設や医療機関で知識を活かして活躍しています。
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【介護の専門用語】医療に関する専門用語
介護業界で働く場合、医療関連の専門用語も知っておくと良いでしょう。医療関連の専門用語を理解することで、利用者さんへの安全な支援や、適切な健康管理につながります。
たとえば、認知症とひと口にいってもアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症、脳血管性認知症など、種類はさまざまです。認知症の種類によって、現れやすい症状にも違いがあるので、介護を続けていくうえで覚えておきたい知識といえます。
また、介護業界では薬の名前が飛び交うことも多いでしょう。排便に関する薬だけでも、「プルセ(プルゼニド)」「ラキソ(ラキソベロン)」「マグ(マグミット)」などがあります。
ややこしいのは、同じ薬でも呼び方が違う場合があること。マグミットとカマ(カマグ)、センノシドとプルゼニドは同じ成分を含む薬です。
出典
政府広報オンライン「知っておきたい認知症の基本」(2025年10月3日)
介護職は専門用語を覚えて仕事に慣れよう!
介護業界に初めて入ると、周りでは知らない専門用語が飛び交っていて、「何のことを言っているの?」と悩むことも。最初は介護の専門用語や医療的な専門用語が分からなくても問題ありません。分からない言葉があれば、その場で聞いたり、後で調べたりして覚えることが大切です。
最近では、介護が社会問題化してきたこともあって、聞いたことのある言葉もずいぶん増えてきたのではないでしょうか?その一方で、介護業界にいなければ聞きなじみのない言葉も多々あります。専門用語を覚えて理解することは、介護業界でスムーズに業務を進めるコツの一つです。
介護の専門用語に関するよくある質問
ここでは、介護の専門用語に関するよくある質問に回答します。「専門用語が多くてどうすれば良いのか分からない…」と、お悩みの方はぜひチェックしてみてください。
介護の専門用語の覚え方を知りたい
介護に関する専門用語が覚えられないときは、見返せるようにメモを取ります。また、分からない言葉があるときは、早めに調べるか、先輩に質問すると良いでしょう。後回しにし続けると、意味が分からない専門用語がどんどん増えてしまいます。
介護業界には専門用語が多々あるので、最初は分からない言葉が多いかもしれません。しかし、少しずつ着実に覚えれば、仕事に慣れていけるでしょう。
介護職がよく使う専門用語にはどのようなものがあるの?
介護職が使用する専門用語には、職種や施設名、医療系の略語などがあります。たとえば、ケアマネジャーを「ケアマネ」、特別養護老人ホームを「特養」と呼ぶことを知っている人は多いのではないでしょうか?職種の略語には、「PT(理学療法士)」や「OT(作業療法士)」などもあります。
また、医療系の専門用語や薬の名称は数が多く、覚えるのに苦労するかもしれませんが、利用者さんの安全と健康のためと考えて前向きに勉強しましょう。
身体の部位の介護用語を知りたい
厚生労働省の「人体器官図」に人体の部位の名称がまとめられています。たとえば、そけい部や仙骨部、でん部などは、介護職が使用することのある言葉です。ほかにも、障がいなどがあり配慮が必要なところを「患側」、身体機能に問題がないところを「健側」といいます。
専門用語を完ぺきに覚える必要はありませんが、仕事でよく使う言葉があれば意味を理解しておきましょう。使用する言葉や記録の書き方は介護施設によって違う場合があるので、分からないことがあるときは、先輩や上司に確認してみてくださいね。
出典
厚生労働省「医療通訳に関する資料 一覧」(2025年10月3日)
まとめ
介護の専門用語は、認知症関連用語や職種、医療などに関するものなど、数多くあります。ケアマネジャーを略して「ケアマネ」と呼ぶといった分かりやすいものもあれば、PTを理学療法士と呼ぶといった、日常生活で聞きなじみのないものもあるでしょう。
介護の専門用語を覚えれば、業務をスムーズに進められたり、利用者さんの安全や健康の管理を適切に行うことにつながったりします。
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「レバウェル介護」編集部
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