《臥床と離床》介護士なら知っておきたい介護用語

介護の知識 2021年10月7日
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介護や医療の現場では、「臥床(がしょう)」という言葉をよく耳にしますが、「臥床」の正しい使い方や反対の言葉をご存じでしょうか?こちらの記事では、介護にかかわる方なら知っておきたい「臥床」について解説します。

目次

臥床とは

「臥床」とは、ベッドなどに寝ることを意味します。また、その際の姿勢を「臥位(がい)」と言い、仰向けの場合は「仰臥位(ぎょうがい)」、横向きの場合は「側臥位(そくがい)」、うつ伏せの場合は「腹臥位、伏臥位(ふくがい)」と言います。

介護の現場でよく使われる「臥床介助」とは、起きている状態の利用者さまを寝かせることを指します。例えば、車いすに座っている方をベッドに寝かせておむつ交換をする際に「臥床介助」を行います。

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「臥床介助」と「就寝介助」の違い

臥床とよく似ていて、介護施設でよく耳にするのが「就寝介助」です。就寝介助には、歯磨き・パジャマへの着替え・排泄の介助・服薬など、利用者さまが臥床し、眠りにつくまでに行う一連の動作を介護士がお手伝いすることです。「臥床介助」とは、ベッドなどに横にさせる介護技術のことです。就寝介助の一つとして位置づけられています。

「臥床」の反対は「離床」

「臥床」の反対の言葉を「離床」と言い、寝ている状態から起きることを指します。介護士がベッドに横になっている利用者さまをトイレに誘導したり、入浴のために起きていただいたり、利用者さまが寝ている状態から起き上がる際に行う介助は「離床介助」と言います。

また、よく似た言葉に「起床介助」というものがあります。これは、介護士が利用者さまを朝起こす時に行う一連の動作のことです。朝、介護士は利用者さまの居室に行き、お声掛けを行います。そして排泄介助、更衣介助、洗面、トランス移乗などを行います。利用者さまの一日は介護士による「起床介助」から始まるのです。

臥床状態が長く続く弊害

脳血管障害や骨折などの病気やけがが原因で、「臥床」の状態が長く続く「長期臥床」「安静臥床」を余儀なくされる場合があります。さらに、過度に長期臥床や安静臥床が続くと、心身の機能が低下し、廃用症候群を引き起こす危険性があるのです
廃用症候群とは、臥床の状態が続いた結果生じる筋力や呼吸機能の低下、関節拘縮、抑うつ状態、認知機能の低下などの障害のことを言います。
健康な人でも臥床状態が続くと1週間で10~15%ほどの筋力が低下すると言われていますが、もともと身体機能が低下しつつあるご高齢者はさらに廃用性症候群を起こしやすく、若い人達に比べ機能回復までには時間がかかってしまいます。このように廃用症候群が続くとさらに臥床状態が続く悪循環に陥り、最終的に寝たきりになって自立生活を送ることができなくなってしまいます。

介護施設で日々業務にあたっている介護士さんにとっては「臥床してくれているほうが楽…」というのが本音かもしれません。しかし、利用者さまのQOL向上のためにも、長期臥床になってしまった利用者さまは、体調を見ながら離床を促し、運動器の機能向上などの介護予防を行うようにしましょう。

まとめ

  • 「臥床」とはベッドなどに横にさせること
  • 「臥床」の反対が「離床」
  • 臥床状態が長引くと廃用性症候群などを引き起こす危険がある

介護に携わるなら知っておきたい「臥床」「臥床介助」について解説しました。ぜひ日々の業務の参考にしてくださいね!

監修者

  • 小﨑 有惟

    社会福祉士/ケアマネージャー/介護福祉士

大学では社会福祉学科専攻。卒業後は、デイサービスセンターや特別養護老人ホームの生活相談員、介護福祉士として勤務し、多くの認知症高齢者や終末期ケアに携わる。その後、結婚を機に退職。現在は育児をしながら、介護にまつわる記事の執筆や監修などに力を入れている。

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