認知症高齢者、見守りの仕組み「迷い人台帳」とは

ニュース 2016/11/10
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NHKの取材によると、2012年に行方不明となった認知症患者の数は約1万人にものぼります。このうち、多くの方が最終的には元暮らしていた場所に戻ったとのことですが(※1)、症状が進んでいると、認知症患者が自分で名前や住所を答えることは難しいのが実情です。実際、351人が死亡、208人がその年の末にも帰宅できませんでした(※1)。

この数は決して軽視できるものではありません。このような実態を踏まえて、作成されたのが『迷い人台帳』です。

【目次】


認知症患者の家族の強い味方『迷い人台帳』
初めて整備したのは、『人情の街』大阪
迷い人台帳活用事例『大阪から歩いてきた』70歳代男性保護
家族でない介護者が閲覧できるのは、「行方不明者届を警察に提出した」場合

認知症患者の家族の強い味方『迷い人台帳』


認知症患者がどこかへ行ってしまうと、周囲は大切な人がどこへ行ったのかわからずに、大きな不安を抱えることになります。このような不安を抱える認知症患者のご家族向けに始まったのが『迷い人台帳』です。

この台帳には各自治体などで保護されている身元不明者の特徴や、その人が保護された場所などの詳細を書き記したものが綴られています。顔写真も掲載されていますので、ご家族の方が閲覧すれば、保護されている先を知ることができるでしょう。

一方、プライバシーにも配慮されており、警察官立会いの下、迷い人台帳を閲覧できるのはご家族の方と行方不明者届を警察に提出した人に限られています。認知症であることを第三者に知られる心配はありません。

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初めて整備したのは、『人情の街』大阪


全国で初めて、2014年9月、迷い人台帳を整備したのは大阪です。行方不明者の数が最も多かったこともあり、大阪で初めて整備されたそうです。2013年に大阪で行方不明になった認知症患者は2114人(※2)。その年、全国で届出でがあった認知症の行方不明者が10,322人といわれ、そのうち20%ほどの人が大阪で行方不明になっていることになります。いかに多かったかがわかります。

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迷い人台帳活用事例『大阪から歩いてきた』70歳代男性保護


2014年12月、迷い人台帳が初めて身元不明者の帰還に結びつきました。保護されたのは大阪に住んでいたはずの70歳代の男性。この方が保護されたのは、なんと大阪から約650kmも離れた宮崎市内でした。『大阪から歩いてきた』と話すものの、衰弱が激しく自分の名前を口にすることもできませんでした(※3)。通常では考えにくいケースだからこそ、家族も閲覧できる迷い人台帳が役立ったのです。

そのほか2014年9月から2015年4月17日までの間に、迷い人台帳が5人の身元不明者の特定に役立ちました(※4)。1万人の行方不明者数からみるとその活用例は少ないといえるかもしれません。実は、2015年時点で、台帳を整備していない都道府県も多く、台帳を整備していたとしても、身元不明者の情報のほとんどが台帳に掲載されていませんでした。個人情報保護との兼ね合いが課題となっているのです(※5)。

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家族でない介護者が閲覧できるのは、「行方不明者届を警察に提出した」場合


老人ホームなどで介護を担当している人が迷い人台帳を閲覧できるのは、2016年8月時点では、行方不明者届を警察に提出した場合に限られています。個人情報保護の要請があるとはいえ、もう少し閲覧可能な人の範囲を拡大してもよいのではないか、といわれています。閲覧可能な人を家族に絞っているから、個人情報保護の要請は後退してもいいのではないか、という意見があります。

制度趣旨のとおり、認知症患者の家族の負担を軽減する制度になっていくのか、2016年8月時点では今後に期待したいという制度です。

身元不明者の特徴や保護された場所、顔写真など詳細な情報を綴っている『迷い人台帳』。個人情報保護との兼ね合いから2016年時点では活用事例は少ないのですが、大阪で行方不明になった高齢者が宮崎で保護され自宅に帰るなど、着実にその効果があらわれはじめています。


出典:
1、NHK、『認知症800万人時代 行方不明者1万人 ~知られざる徘徊の実態~』、NHKスペシャル、-、http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20140511、2016/8/29引用
2、時事通信、『全65署に『迷い人』台帳=18日から公開―大阪府警』、msnニュース、2014年9月17日、http://www.msn.com/ja-jp/news/other/%e5%85%a8%ef%bc%96%ef%bc%95%e7%bd%b2%e3%81%ab%e3%80%8c%e8%bf%b7%e3%81%84%e4%ba%ba%e3%80%8d%e5%8f%b0%e5%b8%b3%ef%bc%9d%ef%bc%91%ef%bc%98%e6%97%a5%e3%81%8b%e3%82%89%e5%85%ac%e9%96%8b%e2%80%95%e5%a4%a7%e9%98%aa%e5%ba%9c%e8%ad%a6/ar-BB4e98Y、2016/8/29引用
3-、『認知症の男性『身元不明迷い人台帳』で身元判明【大阪府警・宮崎県警】』、認知症ねっと、2015年6月8日、https://info.ninchisho.net/archives/4467、2016/8/29引用
4 -、『今日の日刊警察ニュース』、日刊警察、2015年4月27日、http://www.nikkankeisatsu.co.jp/news/1504/0427/news.html、2016/8/29引用
5 -、『閲覧できる人数が少なすぎる『身元不明迷い人台帳』。高齢者の個人情報開示は難しい…?』、みんなの介護、2015年6月24日、http://www.minnanokaigo.com/news/N97792856/、2016/8/29引用

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