高齢者介護における作業療法

仕事 2016/10/18
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介護士の方であれば、作業療法という言葉をきいたことがあるに違いありません。自分の勤める介護施設で「作業療法士」さんを目にした方もいるでしょう。
この作業療法というのは、どういうものでしょうか?介護士さんであれば特に、介護の現場における作業療法ということについて知っておくといいかもしれません。

作業療法とは



作業療法を知る前に、そもそも「作業」とは何かを知っておくことは大切です。作業とは、仕事や遊び、日課、休息などの生活する家でのすべての行動や活動のことを言います。作業をするとは、仕事を適切にやること、楽しく遊ぶこと、日々の生活習慣を整えること、上手に休息をとることなのです。

作業療法とは、身体または精神に障害のある者、またはそれが予測される者に対してその主体的な生活の獲得を図るため、諸機能の回復・維持および開発を促す作業活動を用いて行う治療、訓練、指導および援助、です。(社団法人日本作業療法士協会・定義)難しい言葉なのでわかりづらいですよね。一言でいうと「作業療法とは、心と体のリハビリテーション」といえるでしょう。その人にとっての意味ある作業を大切にし、作業をする力を引き出し、その人らしい生活を作り出すことなのです。これを行ってサポートするのが作業療法士です。

作業療法士とは、Occupational Therapist「略してOT」は、リハビリテーションを推進するチームの一員で、国家資格を持つリハビリテーションの専門職です。作業療法士はその人らしい生活ができるよう、心と体に働きかけて治療や支援を行います。

作業療法の対象者は、身体に障害をもつ人、 心に障害をもつ人(介護施設の高齢者に多くみられる認知症も含まれます。)発達期に障害をうけた子どもたちなどです。作業療法は、子どもから高齢者まで、身体・心・生活の障害をもつすべての人にかかわります。

高齢者介護での作業療法



介護の現場では利用者さまにとって最も身近な存在の介護士さん。介護士は日常生活にかかわる中で、利用者さまの変化に気づき、ケアマネージャーを中核にして、理学療法士や作業療法士と情報の共有を図りながら協働します。介護チームとしての連携を取りながら、日常生活の中で、介護士として行える範囲内・・例えば洗濯物を一緒に干す、たたむ、料理を一緒に行う、好きな歌を歌って体を動かす、足指の開閉運動や大腿の上下運動などを一緒に行う・・心身両面への働きかけを行います。日々の取り組みが利用者さまの介護予防につながり、自立支援にもつながることになります。

特に認知症の方の作業療法として、1日の生活の流れの中で、できることはなるべく自分でやってもらうように励ますのも介護士の大切な仕事です。また多くの介護施設では介護予防につながる健康体操、レクリエーションなど、生活機能回復訓練を行ったりしています。こういった身体を動かすリハビリテーション介護は多くの場合、介護士が実施しています。作業療法のなかには精神的障害の回復も含まれていますので、介護士が抱きしめたり、手を握るなどの身体的接触をもつことは、とくに相手が拒否しない限り積極的に行なうのはよいことです。

リハビリテーション介護にに限らず介護をするうえで最も大切なことは、相手のプライドを傷つけないこと。利用者さまを子供扱いをしてはいけません。介護士は介護をするときには常にこのことを意識しておくようにしたいものです。

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