音楽療法で高齢者の心身や社会性の変化をサポート【特定非営利活動法人高齢者の音楽を考える会】

仕事 2020/07/31
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TOP高齢者音楽

◆はじめに


特定非営利活動法人高齢者の音楽を考える会(以下、KOKOの会)は、高齢者の心や体、社会性などの変化を音楽の持つ力にによってサポートする団体です。本記事では、同団体の概要や活動内容、音楽療法の効用を紹介します。

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◆高齢者の音楽を考える会とは


高齢者の音楽を考える会(KOKOの会)は2003年の設立以来、高齢者の心身状態やライフスタイルに応じたプログラムを提供。高齢者が歩んできた人生の道のりに寄り添い、音楽を通して今を支える活動を行っています。通称である「KOKOの会」は、高齢者のK、音楽のO、考えるのK、会(Organization)のOをとって名づけられました。

KOKOの会

◆音楽療法での曲の選び方


KOKOの会のプログラムでは、次のような楽曲が選ばれます。

・四季が感じられる歌や曲
・学校で教わった唱歌
・若い頃に流行った曲(ラテンやジャズ含む)
・ご当地ソング
・出身地の民謡

同団体が音楽療法で大切にしているのは、各人の歴史に敬意を払った選曲です。プログラム実施時は、高齢者一人ひとりの社会的・個人的歴史を理解し、その方にふさわしいと思われる音楽を提供します。

◆活動内容


KOKOの会の活動は、「高齢者向け音楽療法プログラム提供」「教育・普及」の2つに大別されます。ここでは、それぞれの活動内容を見ていきましょう。

【高齢者向け音楽療法プログラム提供】


KOKOの会のプログラムの特色は、どのような状態の方でも音楽を楽しめるようになっている点です。プログラムはその性質ごとに、以下の3つに分けられます。

・「よりそう」プログラム


認知症が進行した方のためのプログラムであり、心の充足感向上に重点を置いているのが特徴です。

ハートよりそう

・「ささえる」プログラム


高齢者施設の利用者さんを対象とし、歌唱や楽器演奏、手足の運動、誤嚥予防などに取り組みます。心身の健康サポートが目的です。

・「つながる」プログラム


音楽によるコミュニティ拡大を目的とするプログラムです。歌の会を開催したり、ミュージカルを上演したりします。

【教育・普及】


教育・普及分野では、これまでに次のような活動に取り組んできました。

・アドバイザー育成


高齢者向け音楽療法の実践的講座を多数開講し、人材育成に力を入れています。

・出版


高齢者向け音楽療法の関連書籍を企画、出版しています。

・講演


音楽療法をテーマとした講演や講義も開催してきました。

◆高齢者への音楽の効用


KOKOの会では、音楽の力を活用し、高齢者の心身に沿ったプログラム作りを心がけています。同団体が考える高齢者への音楽の効用は、「心の健康」「身体の健康」「連帯感」の3つです。

【心の健康】


年齢を重ねるにつれできることが少なくなるケースもありますが、歌は多くの人が忘れずに覚えているものです。慣れ親しんだ歌をうたえば、心の充足が感じられます(回想法)。新しい歌に挑戦したり、時に楽器を演奏したりすることで達成感を得ることもでき、心の健康につながります。

【身体の健康】


・呼吸器と内臓の強化
歌う際に呼吸器や腹筋を使うことで、肺機能や内臓の働きが活性化されます。血流促進や有酸素運動の効果が得られるのもメリットだといえるでしょう。

・手足の筋力維持


音楽に合わせて自然に手足を動かしたり、楽器演奏したりすることで、身体機能の維持と向上の効果が期待できます。

ハンドベル

・誤嚥予防


口や舌を運動させる「パタカラ体操」や「あいうべ体操」等を音楽に合わせて行うことで、声帯や表情筋が鍛えられます。

・認知症予防


2種類の動作を同時に行う「デュアルタスク」は、認知症予防に有効です。歌いながら指運動や合奏をする方法で、認知症予防を目指します。

【連帯感】


KOKOの会では、合唱と合奏により連帯する楽しさを感じてもらえることを音楽の効用の一つと考えています。また孤立化防止のため、地域の人たちが音楽によりつながる場所づくりに注力しています。

◆詳細情報


高齢者の音楽を考える会(KOKOの会)の詳細は、下記URLよりご確認ください。
https://npokoko.com/

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