【感涙療法士】涙を流すことで心のデトックスを

介護の仕事 2018年9月3日
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感涙療法士

積極的に涙を流すことによる心のデトックスを目指す感涙療法と涙活。近年、涙活を広めながら人々の心の健康を助ける感涙療法士が注目を集めているようです。そこで本記事では感涙療法の概要、および「なみだ先生」こと吉田英史氏の取り組みについて紹介します。

目次

感涙療法士とは?

まずは、涙活の概要について見ていきましょう。

【感涙療法とは】

感涙療法・涙活とは、積極的に涙を流すことで心のデトックスを目指す活動のこと。各種涙活のイベントを通じ、医療・福祉、教育分野などにおける人々の精神面での健康に寄与しています。
ストレス社会といわれる昨今、その打開策の一つとして、新しい医療職である感涙療法士制度が創設されました。東邦大学医学部名誉教授で脳生理学者の有田秀穂先生や、なみだ先生とも呼ばれる吉田英史先生の講座を受講し、認定テストに合格することで感涙療法士の資格を取得することができます。

【感涙療法の効果とメリット】

緊張をほぐすのに重要な役割を果たすのが、副交感神経です。副交感神経の働きを活発化させるのには睡眠が効果的ですが、涙を流すことによっても同様の効き目が得ることができるといわれています。
とはいえ、眼球保護による基礎分泌の涙や、ゴミが入ったり玉ねぎを切ったりした際に出る反射の涙にはストレス解消効果はないようです。ポイントは、小説や映画、ドラマなどに接した時の感動・悲しみによる涙を流すことといえるでしょう。
感動することで流す涙には、不安を和らげ、ストレスを解消する効果があるとされています。さらにいえば、自分自身の経験よりも他者の経験に接して流す涙の方が抗ストレス効果は高いと考えられています。

【どんな人にオススメ?】

感涙療法・涙活は、企業で働く人、学校の生徒・教職員、PTA、高齢者など、さまざまな人達に対して行われています。
涙活を行うにあたっては、自分が涙を流しやすい分野(恋愛、スポーツ、ペットなど)を把握しておくと良いでしょう。一人で泣くのも良いのですが、複数人で一緒に泣くことで、新しい泣きの分野を開拓することもできます。

感涙療法士「なみだ先生」の取り組みについて

次に、なみだ先生こと吉田英史氏の取り組みを紹介します。

【学校で】

中学校や高校の生徒に向けた「涙の授業・ワークショップ」では、物語の朗読、感動的な動画の上映、動画の感想および自作した泣ける話「なみだ作文」のシェアなどが行われています。
こうした取り組みは生徒達の他者への共感力向上に繋がり、教員らからはクラス内の雰囲気が良好になったとの報告が上がっています。また、生徒達が自らの健康課題を認識し、自らの健康について考え、健康の保持増進に向けて主体的に行動できる力を育むことにも貢献しているようです。
学校でのプログラムには、教職員や保護者を対象としたものもあります。教員は、責任感や使命感を持って、日々精一杯に、学習指導や生徒指導、保護者対応などに取り組む一方で、身体面の健康保持やメンタルヘルス対策についてはおざなりになりがち。涙活体験が、ストレス解消方法や自分の感情との向き合い方についての新たな視点を持つ機会になっています。
また、子育てに疲れている保護者向けの涙活では、なみだ作文のテーマを子育てに関する事柄にするなどの工夫も。学校一つとっても、対象者によりワークショップの内容を変え、個々のニーズに合わせているのが特色です。

【企業で】

2015年からのストレスチェック義務化を受け、これまで多数の企業で涙の授業が実施されてきました。
現在中間管理職になっている30代~40代の人達は会社でも家庭でも泣くことができず、また特に40代以上の男性には「男は泣いてはいけない」と言い聞かされてきた人も多いため、涙を流す機会が少ない傾向にあります。
感涙療法を施す涙活は、こうした人達にストレス解消の場を提供しているといえるでしょう。部下が上司の涙を流す姿をみて、以前よりも会話がしやすくなるなど、参加者同士のコミュニケーション円滑化も期待されています。
「泣き言セラピー」というワークショップでは、泣き言を書き出してもらい、吉田先生が読み上げ、泣きの効用に基づいてアドバイスを送ります。上司が部下の泣き言を知り、職場環境が改善されることも。

【医療施設や福祉施設で】

病院・クリニックでは患者さん、介護施設では利用者さんやそのご家族に向けた涙活セミナーを実施。さまざまな悩みを抱えた方が、泣きの場を共有することで心を解放し、高いカタルシス効果を得ることが期待できます。
また、医療従事者、介護従事者の方たちは、昼夜逆転の業務や過酷な勤務状況からストレスがたまりやすい傾向にあります。涙活を通じて心のコリをほぐしたり、共感力を高めることで、職場でのよりよい人間関係の構築、チームワークの改善が期待できるでしょう。

【地域で】

地域の公民館や図書館、商店街などで行われる涙活もまた、20代や30代といった若い世代から50歳以上の方まで、幅広い年齢層の人達が参加するのが特徴です。
地域での涙活にはストレス解消のほか、もう1つ目的があります。それは、地域活性化を図ることです。老若男女が互いに涙を流し、共感し合う機会を通じて、地域住民同士の繋がりが生まれやすくなると考えられています。

【感涙療法士認定講座について】

全米感涙協会では、感涙療法士認定講座を設置しています。指定されている講座は3種類。初泣・中泣・号泣と名付けられた3つのコースです。
初泣では感涙療法士の理念への理解していること、中泣では感涙療法士としての実績を積んでいることが求められます。そして号泣には、優れた実績を上げ、社会への貢献度の高さが評価されるようになった感涙療法士が認定。受講生には、医者、看護師、介護士、カウンセラー、ヨガインスタラクターといった対人サービスに従事する人、主婦や学生、会社経営者など、さまざまな層の方がいます。
感涙療法士資格取得のメリットとしては、実務に役立つ知識を身に着けられること、認定登録証が発行されること、事業のサポートが受けられることなどが挙げられるでしょう。

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お問い合わせ先

吉田英史先生へのお問い合わせ先は、以下の通りです。

【電話】

070-6648-3039

【メールアドレス】

tearsteacher@gmail.com

--------------------------------------

【参考URL↓】

◆はじめに
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4435
https://www.kanruiryohoshi.com/

◆感涙療法、涙活とは?
【感涙療法とは】
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4435
https://www.kanruiryohoshi.com/
【感涙療法の効果とメリット】
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4435?page=2
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4435?page=3
http://www.tearsteacher.com/tyouryuu.html
【どんな人にオススメ?】
http://www.tearsteacher.com/

◆「なみだ先生」の取り組みについて
【学校で】
http://www.tearsteacher.com/tyouryuu.html
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4435?page=2
【企業で】
http://www.tearsteacher.com/tyouryuu.html
【地域で】
http://www.tearsteacher.com/tyouryuu.html
https://otaku-times.com/10969/
【感涙療法士認定講座について】
https://www.kanruiryohoshi.com/

◆お問い合わせ先
http://www.tearsteacher.com/

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※この記事の掲載情報は2018年9月3日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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