介護の場における心理学効果

仕事 2016/10/17
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相手の権威に引きずられてしまうハロー効果とは


私たちの心理の仕組みは複雑で、ときに何らかの要因によって思わぬ方向に進んでしまうこともあります。その現象の1つとしてハロー効果と呼ばれるものがあります。この場合のハロー(halo)とは『後光』を指し、徳の高い人や権威ある人が光り輝いて見えることを意味しています[1]。

 私たちは自分よりも特別なスキルや知識などを持っている人、それによって権威を持つ人を目の前にすると、その人の発言や行動が全て正しいように思えてしまいます。例えば相手の学歴が高いというだけでその人を万能だと思ってしまったり、テレビなどによく出ている有名人が使っているものは必ずよいものだと感じてしまったりなどといったことは思い当たる節があるのではないでしょうか。

 しかし実際には、そうした権威や肩書きなどだけではその人の能力の高さや言っていることが正しいかどうかは判断できないものです。権威ある人でもその言動に間違いがあったり判断を誤ったりということは十分起こりうるのです。

これは医療や介護の現場でもよく見られます。特に医師や看護師といった専門家には権威があると感じるものです。またネームバリューやブランドなどもハロー効果を引き起こしてしまう要因になります。これらに左右されて介護方針が揺らいだり誤った方向に進んでしまったりといったことが実際に起こるわけです。


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介護の現場で起こるハロー効果


実際に介護の現場でハロー効果が起こってしまう例には以下のようなものがあります。

例えば、要介護者が医師の診察も並行して受けている場合、医師の権威に引きずられてしまい介護スタッフの意見を聞かずに医師の意見だけを鵜呑みにしてしまうケースです。ときに医師と介護スタッフでは治療や介護方針のすり合わせがうまくいかないこともあります。しかし、介護の現場のプロは介護スタッフですから、介護現場のことをよく知らない医師の意見は必ずしも常に正しいわけではないのです。しかし、医師の言うことを絶対と思い込んでいる要介護者や家族が介護スタッフの意見を聞き入れてくれないといったことはよく見られます。

また、書籍などでもハロー効果が発動してしまうことがあります。特に介護のプロが“こうすれば必ず改善する”などと打ち出した書籍を読んで、その情報をそのまま信じてしまうケースです。人はこうした断定形に弱く、言い切られると信じてしまう傾向にあります。しかもそれを介護のプロが発言しているとなるとさらに信じる力に拍車がかかってしまうわけです。しかし実際には介護の現場はケースバイケースであり、その人の状態や環境によって大きく左右されます。つまり、介護において1つの答えを断定することはできないのです。

さらに、ブランドのネームバリューに引きずられて介護施設や介護用品などを有名で権威あるものにばかり頼ろうとするケースも見られます。ときにそれはネームバリューにとどまらず、規模や価格などにも引きずられてしまうことがあるのです。有名な先生だからよい、大きな介護施設だから安心、高い介護用品だからいいものであるなど、イメージからくる思い込みで決めてしまっては、本当に要介護者に合っている施設や介護用品を選ぶことができなくなってしまいます。

こうしたハロー効果は、柔軟な対応が求められる介護の現場では極力ないに越したことはありません。要介護者や家族、また介護スタッフもこうした権威に対する思い込みをなくし、実際に現場を見て判断することが求められるのです。

柔軟で臨機応変な介護を実現するためには、現場や要介護者の状態にきちんと向き合って業務を行うことが大切です。介護派遣のきらケアなら、豊富な介護施設の情報や介護施設のプロのアドバイスなどが充実しています。そのため、柔軟な対応をする施設とのマッチングに成功するかもしれません。またきらケアを介して仕事を紹介してもらうことで、職場に対する思い込みもなくスムーズに業務に就けるでしょう。


出典元
[1]-、「【介護の心理学14】ハロー効果(halo effect)」、KAIGOLAB、2016/5/31更新、http://kaigolab.com/psychology/13115、2016/6/14引用

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