介護食士とはどんな資格?取得方法やメリットを詳しく解説

介護の資格 2021年9月28日
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たくさんの食材が並んだテーブルで勉強している女性のイメージ

現在働いている介護士さんのなかには、介護食士の資格取得を検討している人もいるでしょう。介護食士の資格を取得すれば、介護を必要とする方に適切な食事を提供することが可能です。この記事では、介護食士の概要や取得する方法、活躍できる場所などをご紹介します。また、介護食士の資格を取得するメリットについても触れているので、ぜひご一読ください。

目次

介護食士とは?

介護食士とは、介護が必要な人に適切な食事を提供する知識や技能があることを証明するための認定資格制度です。介護に携わる人の調理技術の向上を目的とし、内閣総理大臣認定・公益社団法人全国調理職業訓練協会が設け、公益事業として認定しています。介護に関連した仕事をする方に人気がある資格です。ホームヘルパーや介護福祉士といった介護業界の方をはじめ、栄養士や調理師のように食に携わるプロフェッショナルの方が取得することが多い傾向にあります。

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介護食士の仕事内容

介護食士という資格は、現在職種として明確な位置づけがありません。栄養士や調理師が取得した場合は、介護食への知識を身につけて介護が必要な方への毎日の食事作りを行うことが仕事になります。また、介護士の方が取得した場合は、介護施設で調理を行う際に知識を活かすことが可能です。

介護食士の資格取得をする方法

介護食士資格を取得する方法には、「一般の方対象の講習会を開講している施設で受講する」「講習会を開講している学校に入学して受講する」という2通りの方法があります。ここでは介護食士資格取得の方法について解説していきますので、参考にしてください。

1.受験資格

介護食士の受験資格は以下の通りです。

  • 3級:特別な受験資格はなく、誰でも受験が可能
  • 2級:協会が指定した認定校で介護食士3級資格を取得した方
  • 1級:協会が指定した認定校で介護食士2級資格を取得した後、2年以上介護食調理実務に従事している25歳以上の方

初めて介護食士の資格に挑戦する方は、誰でも受験できる3級から申し込みをしましょう。

2.講習内容

介護食士の講習内容は以下のようになっています。

【3級】

学科25時間(介護食士概論、医学的基礎知識、高齢者の心理、栄養学、食品学、食品衛生学)

実習47時間(調理理論・調理実習Ⅰ、調理理論・調理実習Ⅱ)

【2級】

学科16時間(医学的基礎知識、高齢者の心理、栄養学、食品学、食品衛生学)

実習56時間(調理理論、調理実習)

【1級】

学科32時間(医学的基礎知識、高齢者にかかわる制度、栄養学、食品学、食品衛生学)

実習40時間(調理理論、調理実習)

各級の講習内容は、介護食士の修了試験の出題範囲になるため、しっかりと学習することが重要です。

3.修了試験の受験資格と合格基準

介護食士における修了試験の受験資格や合格基準は、3級・2級・1級ともに違いはありません。いずれも講習会への出席率80%以上で修了試験を受験できます。合格基準は筆記・実技ともに60点以上です。

介護食士の資格を活かせる3つの場所

介護食士のみ資格を持っているのか、栄養士や調理師の資格も持っているのかによって、資格を活かせる仕事が異なります。ここでは、介護食士の資格を活かせる場所についてまとめました。

1.介護施設の厨房

介護施設で働く調理師や栄養士が介護食士の資格を取得すれば、利用者さんへの食事作りに活かすことが可能です。利用者さんは一人ひとり飲み込む力や噛む力に違いがあるため、介護食士の資格を持っていれば、それぞれに適した食事形態を提供できるでしょう。

2.要介護者がいる家庭

介護食士の資格を取れば、より適切な食事形態で介護食を作れるようになります。そのため、介護が必要な家族に食事を楽しんでもらえるでしょう。噛む力が弱いからという理由でおかずを全てミキサーにかけてしまっては、食事を楽しめません。

3.外食産業

近年では介護施設で外食産業の食品を採用することも増えてきています。そのため、介護食士の資格を持っていれば、介護食を扱う企業での介護食の開発や、飲食店での高齢者向けメニューの開発に携われるでしょう。

介護士さんが介護食士を取得する4つのメリット

介護食士の資格を取得すると、知識の幅が広がったり高齢者の健康をサポートできたりします。介護士さんが介護食士の資格を取得するメリットは以下の通りです。

1.知識が身につく

介護食士の資格を取得すれば、介護食に関する知識が身につきます。学んだ知識や技術を活かすことにより、介護食の調理や新しいメニュー作り、利用者さんの健康に配慮した食事の提供などができるでしょう。

2.介護以外の職場でも働ける

介護食士の知識や技術は介護施設以外の場所でも活用できます。最近では高齢化の影響もあり、高齢者向けのメニューを提供している飲食店も多くなってきました。介護食士の資格があれば、このような飲食店で塩分が控えめのメニューや高齢者でも美味しく食べられる食事の開発に役立てられるでしょう。

3.高齢者の健康を手助けできる

介護食士の資格は高齢者の健康を考え、一人ひとりに適した食事を提供できる知識やスキルを証明するものです。栄養面や食べやすさ、飲みこみやすさなどを考慮した食事を提供することで、高齢者の健康を手助けできます

4.違う資格取得を目指すきっかけにもなる

介護食士の資格は、国家資格となっている調理師や栄養士よりも、取得ハードルが低い傾向にあります。そのため、介護食士の資格を取得すれば、ほかの資格取得を目指す足掛かりにできます。

介護食士以外の介護関係の食に関する資格

介護食に関係した資格は介護食士以外にも存在します。介護食コーディネーターや介護食アドバイザーもあわせて取得すれば、介護職に対する理解をさらに深められるでしょう。

介護食コーディネーター

介護食コーディネーターは、高齢者をはじめとした咀嚼や嚥下に不安がある方に対し、柔らかく美味しい料理を提案・調理できる資格です。講座ではテキストを中心に、食材の食べやすい大きさやカットの仕方、味付けなどを学びます。介護食士と違い、通信講座のみで資格取得が可能です。介護食コーディネーターに受検資格はなく、標準学習期間は3ヶ月~6ヶ月となっています。

介護食アドバイザー

介護食アドバイザーは、介護食レシピを実践する技術を証明できる資格です。一般財団法人日本能力開発推進協会が実施している資格試験で、高齢者の心理や栄養学、介護食の基礎知識などが出題されます。介護食アドバイザーの受験資格は、指定の認定教育機関が実施するカリキュラムを修了した者です。介護食士の資格では実習が必要になりますが、介護食アドバイザーの場合は通信講座と在宅での受験によって資格取得できます。

まとめ

介護食士は、介護食に関する知識を証明するための資格です。介護現場で食に対する専門知識を活かすサポートとして、栄養士や調理師の資格とあわせて取得する人も多くいます。毎日の食が単調になると、利用者さんが食べることの楽しさを忘れてしまうことになりかねません。

高齢者の食事に対する満足度を上げるためにも、介護食士の資格は必要といえます。介護現場はもちろん、高齢者向けの食材や調理を提供する外食産業というように、介護食士の資格を活かせる場はますます広がっていくでしょう。

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