介護施設における弊社ディレクターの介護士体験記

ニュース 2016/09/28
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介護体験してみて解ったこと


こんにちは。レバレジーズのディレクター何です。
今回は弊社の事業である介護事業のサービスの質向上を図るため、より深くユーザー理解をするため、ありすの杜きのこ南麻布様にて介護職を体験してきました。
体験を通じて、解ったことをつらつらと書いていこうと思います。

そもそもなぜ体験しようと思ったのか。


冒頭にも記載したのですが、「サービスの質向上を測るため、より深くユーザー理解をするため」です。
今まで弊社では数多くのサービスを立ち上げて参りました。
私自身、立ち上げ担当として多くのサービスの設計やデザインなどをしてきたわけですが、まずサービス設計する上で、最初に着手することが「ユーザー理解」です。

サービスの利用者である方が、どんな方なのかを理解しないと、何が正解なんて1ミリも解らないので、はっきり言って何を作ればいいのかわかりません。
(僕自身がサービスの利用者ならいいんですが…)

そこで介護事業に異動してきて、はじめにやったことが「ユーザー理解」でした。
ただここで大きな壁にぶつかりました。

今まで通り、ユーザー理解を深めるために、ネットで調査したり、専門誌読んだり、ユーザーにヒアリングやアンケートをとったりと、いろいろやりました。

しかし、介護職という仕事が全然解らない…

弊社事業の新卒紹介事業や若年層紹介事業などは、「職探し」という部分で私自身が利用者になりえるサービスなので、ユーザーヒアリングやアンケートなどを行う中で、なんとなく会話が成立するというか、基本的な悩みや課題感は理解できることが多かったので、理解しやすかったのですが、介護職に関しては、実際見たこともなければ、やったこともない。
基本的なことが全然理解できなかったのです。

もちろんネットに書いてあることや、ユーザーヒアリングをする中で、食事介助やお風呂介助など言葉ではなんとなく理解できることはあっても、何が大変で、何が面白くて、など全く感覚がつかめませんでした。

そこで、制作メンバーといろいろ話して、「体験をしよう」という流れになったのです。


まずは気軽に相談してみる(無料)



いざ体験へ


早速事業部の営業さんに協力してもらい、弊社とお付き合いのある事業所を何件か、紹介してもらいました。
その中で、快く引き受けていただいた「ありすの杜きのこ南麻布」様に体験させていただくことになりました。
ありがとうございます。

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高齢者保健福祉施設 ありすの杜 きのこ南麻布
〒106-0047 東京都港区南麻布4-6-1
http://www.kinoko-group.jp/allice_minami_azabu/

さぁいざ体験。
普段やっている仕事と全然違う、他業種の仕事をやるということで、不安と期待が半分半分な状態で自宅からいつもとは違う路線を使って日比谷線の広尾駅に到着。
普段職場が渋谷なので、ちょっとマダム感がある広尾にとまどいを感じながら、歩いて事業所へ向かいました。

ちょっと小高い丘の上にある、ありすの杜きのこ南麻布様は、周りに外国大使館が点在する、大変上品なエリアで、近くに公園もあり閑静な場所にあります。

大使館や緑豊かな公園を脇目に坂を上がるとそこに、地上6階立ての大きな建物が、どーんと我々を迎えてくれました。

早速南棟にある、ありすの杜きのこ南麻布の門をくぐります。
入り口を入ってすぐ、現場統括をされている原田さんがお出迎えしてくれました。
原田さんにありすの杜きのこ南麻布について、また、きのこグループ全体のビジョンやコンセプトについてお話ししていただきました。

「重度の認知症であっても、その人らしく最期まで地域の中で暮らしていくことを支えます」

その地域の中で、利用者の生活に寄り添って支えていくということを大切にされているそうで、理念に合った取り組みがたくさん見受けられました。

例えば、ここで働かれている介護士さんは、制服ではなくTシャツなどのラフな服装で働かれています。施設に利用者が来るという感覚ではなく、利用者の暮らしの中に介護士の方達がお邪魔させていただいてるという感覚らしく、固くなりすぎないようにしているみたいです。
他にも施設の中には20ユニットほどの区分があり、1ユニットに10名ほどの利用者が生活されています。そのユニットでは、それぞれ利用者や介護職の方が食事をつくったり、部屋の飾り付けなどをされているそうで、ユニットごとに雰囲気が違うのが印象的でした。

他にもユニットを分ける理由はあるそうで、介護士さんが全ユニットを担当してしまうと、利用者からすると、毎回毎回いろいろな介護士さんと生活を共にすることになります。
これは利用者にとって、毎回知らない介護士さん、もしくは深くまで知らない介護士さんと多く生活を共にすることになり、負担をかけてしまうそうです。
また、介護士さんにとってもデメリットは大きいそうで、利用者の深いところまで知ることができないので、利用者一人一人にあった適切な介助が難しくなるそうです。

きのこグループのビジョンやコンセプトが素晴らしいということだけではなく、そのビジョンやコンセプトがしっかり反映され体現されていることが、とても素晴らしく感じました。

少し脱線しましたが、ここからは本題の体験に移ります。
午前10時ごろから施設の説明や案内をしてもらい、実際に現場に入ったのは11時ごろになりました。
私が今回体験するのは、ケアハウスという比較的介護度高くない利用者が生活する施設です。
原田さんからこのケアハウスで働かれている介護士さん達を紹介していただき、いざ体験へ。
「まず利用者とお話ししておいてください!」と言われ、利用者何名かとお話しさせていただきました。
自己紹介に始まり、私が今回体験にきた経緯などいろいろお話しさせていただきました。
職業柄比較的若い方との交流が多く、80、90代のご年配の方お話しする機会がないため、どんな話をすればいいか悩んでいたのですが、利用者は明るい方達ばかりで、いろいろと話をしていただけたので助かりました。

その中で、今年100歳になる方と少しお話しさせていただいたのですが、この方は大変耳が遠く筆談の会話が基本でした。
介護士さん曰く、「右耳の耳元で低い声でお話ししてあげると通じますよ!」と聞き、早速チャレンジしたのですが、やはり伝わらず筆談での会話になりました。
介護士さんがやると、ちゃんと通じてるみたいなのですが…さすがプロ…

何分か会話したのち、介護士さんお手製の料理ができてきました。
この施設は介護士さん自らが朝昼晩食事を作っています。
メニュー自体は管理栄養士さんが作っているそうです。

食事をお盆に乗せていく中で、一人一人メニューが違うことに気付きました。
嚥下能力がない方には、その方に合った食事を用意しているそうです。

食事を我々も一緒にとるそうで、利用者と一緒にお昼ご飯をいただきました。
その間、介護士さん達は自分のお部屋でお食事される方にご飯を持って行ったり、お薬の準備をしたりしていました。

私は介護士さんが忙しくしている姿を脇にご飯を食べ終えてしまい、何か手伝えないかと、とりあえずお皿洗いをすることにしました。

朝食の食器が少し溜まっていたので、そのお皿を洗ってる間に、利用者さんの食事が一人、また一人と終わっていきます。
介護士さんは、その食事を下げるなか、何かの表にペンで記入していました。

介護士さんに何をしているのかを聞いてみると、主食、副菜、飲み物に分け、利用者さんが何をどのくらい食べ飲みしたかを記入していました。
栄養管理のために記録しておくそうです。

その後、ひと段落が着いたのか、まだお食事を終えていない利用者の横で介護士さんも食事をとっていました。
その利用者と話したり、介助したりしていました。
午後は服薬チェックをしたりおやつを出したり、お風呂介助をしたり、お皿を洗ったりとテキパキと皆さん動いてらっしゃいました。

合計3日体験させていただいたのですが、2日目にユニットリーダーの方のご好意でお風呂介助を見学させていただきました。

まずはお風呂介助予定の利用者の方に、お風呂に行きましょうと声かけをしていました。
たまに「お風呂に入りたくない」など言われるそうで、そういったときは利用者の声を優先して、お風呂入れる順番を入れ替えたり、なぜ入りたくないのかなどゆっくり話を聞いた上で、説得するそうです。
無理やり入れたりなどはせず利用者の気持ちを最優先するところがすごく印象的でした。

利用者にお声がけしたあと、現在の体調を測るため医療チェックをして、車椅子でお風呂に一緒に向かいました。

私自身車椅子を押すことは初めてだったのですが、自分が思っているよりずっと軽く、スムーズに進みました。
脱衣所に到着すると、お風呂の入り口すぐ前にある椅子に利用者の方を座らせ更衣介助をしていました。
そこでユニットリーダーの方にいろいろ教わったことがあります。

お風呂介助は大変危険であること。
主に以下のような危険があるそうです。

・温度変化による体への負担
・転倒リスク

お風呂は実際にお湯に触れるので、血圧の変化によって体の負担が大きくなるそうです。
そのために、お風呂に入れる前に医療チェックしたり、脱衣所とお風呂場の温度の差がつきすぎないように、少しお風呂場の扉を開けて温度調整したりしているそうです。

実際にお風呂場では、転倒リスクや利用者の状態をしっかりと観察し、注意を払っていたように見えました。
基本的に利用者で自分でできるところは自分で洗ってもらったりしており、立ち上がるときや風呂桶に入るときなどは、転倒リスクが上がるので支えていました。

自分のTシャツがビショビショになりながらでも、利用者のことに注意を払い、医療的な知識をもち対応している姿がかっこよかったです。

お風呂出た後は体を拭き、服を着替え、ドライヤーを当てます。
一点集中すると火傷してしまうなどのドライヤーを当てる際の注意を聞き、実際にドライヤーは私が当てさせていただきました。

利用者の方がしきりに「気持ちよかった。本当にありがとう」といっていたのが嬉しくて、それを聞いていたユニットリーダーの方がやさしい笑顔で見ていたのが、本当に印象的ですごく感動したのを覚えています。

3日目は利用者の方を車椅子に乗せ、施設内ですがお散歩に行きました。
普段ユニット内で過ごすことが多いので、すごく嬉しそうに笑ってくれました。

散歩を終えたあとは、他の階でやっているというお茶会に参加しました。
他ユニットの利用者と一緒に、クッキーなどのお菓子を囲み、いろいろ皆さんで楽しく談笑する会です。介護士さんは一緒に利用者の方とお茶を飲み談笑しています。

談笑を終えたあと、ユニットに戻り晩御飯の支度を始めました。

食事を作り終わり、お昼同様各部屋へ配膳したり、薬の準備をしたり、食事介助したり、とにかく忙しい印象でした。
介護士さんは慣れた様子でテキパキこなしていきます。
ただ仕事をただこなしているだけでなく、利用者一人一人に話しかけたり、冗談を言い合ったりと本当に利用者といい関係が作れているのだなと思いました。

私は3日間10:00から19:00の勤務形態で今回体験させていただきました。
はっきり言って3日間の体験だけで介護士さんのお仕事を理解できたとは言えません。

ただ体験を通して、介護士さんの仕事に対する姿勢、目の前の仕事に対して率先して動く行動力。利用者一人一人に適切な介助する為に必要な、コミュニケーション能力や対人理解力。
介護士という仕事は、決して誰にもできる簡単な仕事なんかではなく、責任のある幅広い職能が必要な職業なのだと強く感じました。
何より、利用者の幸せな生活を支えることのできる、社会的意義の高い職業なのだと。

いかがでしたか?お伝えしたように、介護の仕事は決して単純だったり簡単な仕事ではありませんが、経験の方でもチャレンジしやすいというのも介護士の仕事の特徴です。
きらケアは介護専門の転職・就職支援を行っています。入職後のアフタフォローも充実しているため、未経験の仕事に不安を感じている方でも安心して働くことができますよ。
高齢者と一人ひとり向き合い、やりがいのある仕事にチャレンジしたい方は、まずはお気軽にご相談ください。
https://job.kiracare.jp/feature/jf1/

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