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- Sさん(女性) 50代前半
- 介護福祉士/介護経験11年
現在、デイサービスでパートとして働いて1年で、契約終了となるため次の職場を探しています。前職はデイサービスで10年間働いたものの、入浴介助による腰痛で退職しました。介護の仕事を続けたいですが、腰への負担を考えると諦めた方が良いのかと悩んでいます。
こんにちは。レバウェル介護のキャリアアドバイザーの中野です。この記事では、腰痛があってキャリアに悩んでいた介護職の方が、転職を成功させるまでのストーリーをご紹介します。以前10年間働いた職場を腰痛で退職したSさんは、今後の働き方に不安を抱いていました。身体的な負担の軽減に加え、「通勤の利便性が良く日勤で働ける」というご希望も叶えた転職について解説します。参考になれば幸いです。
目次
介護の仕事は好きだけど腰痛が不安…続けるのは難しい?
今回レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談くださったSさんは、デイサービスの介護職として11年の経験があります。1つ目のデイサービスは10年勤めたものの、人手不足で入浴介助の担当が回ってくることが多く、腰痛が原因で退職しました。
腰痛が少し良くなってから別のデイサービスで介護職に復帰しましたが、経営悪化の影響で1年でパートの契約が終了するため、次の職場を探すことに。
Sさんは以前痛めた腰を心配しており、「介護の仕事を続けたいけど、身体的な負担は少ないほうが良い」とのこと。「でも、デイサービスより身体的な負担が少ない介護の仕事なんてあるの?」と疑念を抱いていました。
身体への負担を考慮し、介護業界以外への転職も視野に入れ、コールセンターの求人にも応募してみたそうです。しかし、「本当はできることなら介護業界で仕事を続けたい」というお気持ちがあり、レバウェル介護(旧 きらケア)にご登録くださいました。
介護の仕事も家庭も諦めたくないSさんの希望条件
腰痛リスクを減らすための「利用者さんの介護度が低い」「身体介護が少ない」という条件に加え、Sさんは転職にあたって下記のご希望もありました。
- 日勤のみで家事と両立できる
- 自転車か公共交通機関で30分以内で通勤できる
- 利用者さんの送迎など、車の運転をしない
お話しするなかで、Sさんは身体的な負担が少ないこと以外に、ワーク・ライフ・バランスも重視していることが分かりました。Sさんのご自宅があるエリアは、30分ほど移動しないと求人が少ないため、ご希望をすべて叶えるのは少し難易度が高めです。
身体的な負担が少ないという点では、「施設の相談員」や「訪問介護のサービス提供責任者(サ責)」など、介護職以外の職種も視野に入れると良いのではないかと思い、Sさんにご提案してみました。しかしSさんは、介護業界の仕事は介護職しか頭になかった様子。
「もう50代で、新しい仕事を覚えられるか不安なので…私には無理だと思います」と自信なさげに言いました。
「では、まずは求人を探してみて、次のお電話で状況を報告しますね」とお伝えし、面談は終了しました。
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やはり現実は厳しい…すべての希望条件に合う求人は見つかる?
Sさんが重視する4つの条件「腰痛リスクが低い」「通勤時間30分以内」「日勤のみ」「送迎なし」を叶えられる介護求人は見つかったのでしょうか?希望条件に合う求人の数や実際に行ったご提案について、以下にまとめました。
エリアの求人60件のうち一部の希望が叶う求人が10件
Sさんが通勤可能なエリアの介護求人を調べると、60件ほどでした。Sさんの希望条件で相談できるか1件ずつ電話して確認したところ、希望条件の一部が叶う職場の求人は10件ほどありました。
しかし、「デイサービスとデイケアは、身体的な負担が少ないけど送迎が必須」「入所施設は日勤のみで送迎業務がないが、利用者さんの介護度が高い」というように、すべての条件をクリアできる求人はなかなか見つかりませんでした。
Sさんの長期的なキャリアを考えて行った提案とは?
粘り強く求人情報をリサーチすると、Sさんが重視する4つの条件をすべて叶えられる求人が2つ見つかりました。「比較的介護度が低めなサ高住の介護職(ゆくゆくは相談員へのキャリアチェンジも検討可)」と「老健の相談員」です。
最初にお話ししたときに相談員への転職ついて軽く触れましたが、Sさんは未経験の職種に自信がなく、あまり興味を持っていない様子でした。しかし、相談員の仕事であれば、介護職としての経験や知識を活かしつつ、Sさんのご希望に沿った働き方ができるメリットがあります。
はじめから「できない」と決めると、Sさんの選択肢が減ってしまうので、ぜひ前向きに検討いただけないかお声かけをしました。
中野「相談員であれば、利用者さんと関わりながら、身体的負担が少ない仕事ができます。年齢を重ねても続けやすい職種なので、Sさんにぴったりだと思ったんです。」
Sさん「でも、この年齢で新しい仕事は難しい気が…相談員って何をするのかあまり分からないですし…」
中野「はじめてのお仕事は不安ですよね…わかります。ただ、今回ご提案したい法人は、ベテラン相談員からマンツーマンで教えてもらえる環境なんです!未経験OKの相談員の求人は少ないので、今回は大きなチャンスかもしれません。」
Sさん「そうなんですね。相談員か…もしやってみて合わなかったら、介護職に戻れますか?」
中野「Sさんは介護福祉士の資格も10年以上のご経験もあるので、いつでも介護職に戻れると思います。それに、今後も長く介護業界で働き続けるのであれば、相談員の経験は強みになります。まずは面接を受けて話を聞いてみるのはいかがですか?」
Sさん「たしかに、今後のことを考えると、現場以外のスキルがあったほうが良いかもしれませんね。介護職を続けるには腰痛も不安ですし…。まだちょっと自信はないですけど、できれば1回直接お話を聞いてみたいです!」
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サ高住と老健の面接に挑戦!どんな対策をすれば良いの?
Sさんは、「サ高住の介護職」と「老健の相談員」の2つの面接を受けることに。志望動機の作成や退職理由の伝え方など、不安に感じていることを伺い、一緒に対策を行いました。
初めての相談員。志望動機を充実させるためのサポートとは?
介護業界での経験は10年以上あるものの、老健も相談員も未経験のSさん。老健の相談員の仕事を具体的にイメージできないようで、「志望動機が思いつかない」と言います。
そのため、まずは老健における相談員の役割や仕事内容を口頭で説明し、仕事への理解が深まるようサポート。さらに具体的にイメージできるように、相談員の仕事内容を解説した動画や、未経験で相談員を目指す方向けのレバウェル介護の記事のURLを送りました。
老健の相談員の情報を知ったうえで志望動機を考えていただき、内容の確認やアドバイスを実施。履歴書や職務経歴書も、Sさんが考えた内容を添削しました。
退職理由はポジティブな表現で伝えるのがポイント!
Sさんは、「短期間で辞めた職場の退職理由を聞かれたらどうしよう…」と不安な様子だったので、履歴書を見ながら職場ごとの退職理由を整理しました。
退職理由を自分から話す必要はないですが、面接で聞かれた場合は、前職の批判やグチにならないよう、ポジティブな表現で答えることが大切です。「仕事量が多くて忙しかった」といった表現ではなく、「資格取得で身につけた知識を活かして、もっと利用者さんに寄り添った介護をしたいと思った」のように言い換えることをアドバイスしました。
そして、「しっかり準備したので、Sさんならきっと大丈夫です。自信を持って行ってきてください!」と伝えて送り出したのでした。
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面接を受けた2施設で内定!Sさんはどうやって選んだ?
「サ高住の介護職」と「老健の相談員」の面接を受けたSさん。2施設とも、面接を終えたその場で内定を獲得しました。面接を受けたSさんは、「どちらの施設もとても良かったです。私に合うところを紹介してくださったんだなと思いました。ありがとうございます」と言ってくださいました。
介護職か相談員か…転職先を選ぶときの基準は何?
2つの施設で内定を獲得したSさんですが、それぞれの施設の働き方に魅力があり、どちらを選ぶべきかかなり迷っている様子でした。
| サービス付き高齢者向け住宅 | 介護老人保健施設 | |
|---|---|---|
| 職種 | 介護職(将来的に相談員になれる可能性がある) | 相談員 |
| 通勤時間 | 自転車で約10分 | 自転車で約15分 |
| 勤務時間 | 9時~18時 | 8時30分~17時30分 |
| メリット | 慣れている介護職として働けるため、業務を覚えやすい | 介護職よりも身体的負担が少なく、今後長く働き続けやすい |
| デメリット | 多少の身体介助はあるため、腰痛が悪化するリスクがある | はじめての職種なので、一から業務を覚える大変さがある |
成功したと思える転職にするには、これまでと同じような悩みが生じず、自分にとって働きやすい仕事を選ぶことが大切です。Sさんが自分によりマッチした職場を選べるよう、改めてお話しして、これまでの経緯や今回の転職で大事にしたいことを整理しました。
中野「今回の転職では、身体的な負担が少ないことと、今後も長く介護業界で仕事がしたいというご希望を重視されていましたよね?」
Sさん「そうですね。入浴介助で腰を痛めて退職した経験があるので、同じ理由で辞めるのは避けたいです。できるだけ身体的負担が少ない職場を選んだほうが良いですかね?でも正直迷います…」
中野「Sさんが納得して選ぶならどちらでも良いと思います!ただ、お仕事を長く続けるには、おっしゃっているように腰痛の心配がないことは大切ですよね!」
中野「『介護業界で長く働く』というキャリア形成の観点だと、相談員として働いてスキルを身につけたら、いつかまた介護業界で転職するとしても、評価されやすいですよ。特に老健の相談員は、多職種と関わって調整するスキルが身につく仕事なので、経験を積むと介護業界で高く評価される傾向があるんです」
Sさん「なるほど、そうなんですね。老健で相談員として経験を積めば、今より年を取っても、介護業界で腰痛の心配のない仕事ができるんですね。それは良いですね」
Sさんは悩んだ末に、腰痛のリスクが低いことと、今後も長く介護業界で働くためのスキルを身につけられることを理由に、老健に相談員として入職することを決めました。
不安もあった相談員への転職。入職後のSさんの様子
Sさんが老健に入職して落ち着いた頃に連絡を取りました。新しい環境に刺激を受けながら、充実した毎日を送っているようでした。
Sさん「転職に不安もありましたが、優しい方ばかりです。看護師やリハビリ職など他職種のスタッフや利用者さんから声をかけてもらえて、信頼関係を構築する過程にやりがいを感じています」
中野「未経験の職種への挑戦で不安も大きかったと思いますが、前向きにお仕事に取り組んでいらっしゃるようで安心しました」
Sさん「皆さん気にかけてくださるので頑張れそうです。中野さん、本当に良い職場を紹介してくださってありがとうございました。今回、勇気を出して相談員に挑戦して良かったです」
中野「Sさんが納得のいく転職ができたようで、私もうれしいです。今後、業務を覚えるなかで大変なこともあると思うので、何かあればいつでもご連絡くださいね」
Sさん「ありがとうございます。入職後も中野さんに相談して良いんですね!すごく心強いです」
介護業界では「腰痛は職業病」といわれることもあり、腰痛にお悩みの方も多いのではないでしょうか?身体的に限界を感じているにもかかわらず、我慢して仕事を続けるのはきついことだと思います。
「腰が痛くてもうこれ以上頑張れない…」と感じたときは、レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。無理せず自分を労りながら長く働ける職場をご一緒にお探しします。サービスは完全無料で、相談だけの利用も歓迎なので、1人で悩まず気軽にご登録くださいね!
転職すると決めていなくても大丈夫
腰痛に悩む介護職が転職を成功させるためのポイント
腰痛にお悩みの介護職の方は、無理なく働ける職場や職種を選ぶことで、介護業界で長く働き続けられます。介護職としての経験を活かして、腰への負担が少ない仕事に就きたい方は、以下の3つのポイントを押さえて転職活動を行うと良いでしょう。
キャリアアドバイザーの回答まとめ
- 問題なくできる業務・きつい業務を明確にする
- 相談員やサ責など介護職以外の職種も検討する
- レバウェル介護で無理せず働ける職場を探す
問題なくできる業務・きつい業務を明確にする
腰痛に悩む介護職は多くいますが、痛む場面や症状、どれくらいつらいかは人によって異なります。「腰が痛くて仕事がきつい」と感じないためには、自分が何の業務なら問題なくできて、どのような動作は避けたほうが良いのか整理しておくと良いでしょう。
「入浴介助で浴槽への移動を手伝うのが不安」「夜勤自体はできるけど、車いすの移乗介助を1人で行うのは難しい」「デスクワークで長時間同じ姿勢で作業すると痛みが気になる」などと具体的に考えると、できないことだけではなくできることも明確になります。
相談員やサ責など介護職以外の職種も検討する
介護職として働く場合、身体介護の業務をすべて避けるのは難しく、身体に一定の負荷はかかってしまいます。「介護の仕事を続けたいけど腰痛がひどく、中腰や前かがみになって介助をするのは難しい」という場合は、身体介護を行わない職種へのキャリアチェンジを検討することで、視野が広がるかもしれません。
介護職からキャリアチェンジできる職種の例は、相談員やサ責、ケアマネジャーなどです。相談員になるための要件は地域や職場によって異なりますが、介護福祉士として一定の実務経験があれば、相談員として働ける自治体は少なくありません。
介護福祉士や介護福祉士実務者研修の資格があれば、訪問介護事業所のサ責の資格要件を満たせます。また、介護福祉士として5年の実務経験があれば、ケアマネジャー試験へのチャレンジも可能です。
相談員・サ責・ケアマネジャーは、専門性が高い職種なので、経験すると中長期のキャリア形成という点でも大きなメリットがあります。利用者さんやご家族のアセスメントをするスキルや、他職種と連携するスキルを磨けば、今後介護業界でどのような仕事をする場合にも強みになるでしょう。
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レバウェル介護で無理せず働ける職場を探す
「身体的な負担が少ない職場」や「未経験で相談員として働ける施設」を自分で探すのは、難易度が高いと感じる方もいるのではないでしょうか?求人を見ただけで、施設の細かい特徴や採用実績を把握するのは難しいものですよね。
「業務の交渉はしたことがないから気が引ける…」「未経験の職種の求人の選び方はよく分からない」という方には、レバウェル介護(旧 きらケア)がおすすめです。ご相談いただければ、腰痛やその他の身体の不調などの状況も加味して、あなたが働きやすい職場をお探しいたします。
キャリアアドバイザーが施設の担当者と直接やり取りしているので、必要に応じて具体的な業務の交渉も可能。また、転職実績で介護事業所との関係性ができているからこそご紹介できる求人もあるので、検索でヒットしないレアなお仕事に出会える可能性もあります!
いつも頑張っているからこそついてくる腰痛。「介護職は腰痛がつきものだから」と1人で頑張り過ぎなくても大丈夫です。レバウェル介護(旧 きらケア)は、介護職の方が前向きにお仕事に取り組めるよう全力でサポートしているので、まずは一度今の状況を話してみませんか?
無理せず働ける職場を探すお手伝いだけではなく、今の職場で状況を改善する方法もご提案できるので、いつでも気軽にご相談くださいね!
執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点



