認知症早期発見のためのチェックテストをしよう

その他 2016年7月8日
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「きらケア」は「レバウェル介護」にサービス名を変更しました

「きらケア」は転職だけではなく、介護職の方が働く中での悩みに幅広く寄り添えるサービスになるために「レバウェル介護」として新しく生まれ変わりました。

サービスはこれまでと変わらずすべて無料で簡単にご利用いただけます。一人ひとりに寄り添った転職サポートをこれからも提供していきます。

目次

長谷川式認知症スケールとは?

介護施設などで働いていると、認知症の方に接することも多いですよね。でも、その方たちの認知症はそもそもどうやって発見されたのか、現場の介護士は意外とわからないものです。

多くの病気と同様、認知症も早期発見が重要な病気です。認知症が進行してしまうと、介護者に大きな負担が強いられてしまいます。予防が重要となる脳血管性認知症だけでなく、アルツハイマー型認知症も、早期に発見することで、その進展を遅らせることが可能と言われています。

認知症の早期発見に役立つのが、数々の認知症判断スケール。その中でも信ぴょう性が高く、現在でも広く使われているのが、長谷川式認知症スケール(HDS-R)。確度の高さは介護業界でも広く認められており、認知症の診断の際には、長谷川式の点数とMRIの結果によるケースが、多く見られます。介護士自身がこのテストを実際の介護現場で使うことはないかもしれませんが、要介護認定の際に使われていて、聞いたことのあるという介護士もいるのではないでしょうか。

一般的に、この評価によって20点以下の場合は、認知症の可能性が高まるとされています。認知症と確定している場合、20点以上で軽度、11〜19点の場合で中度、10点以下で高度と判定されます。

総合点で診断を下す以外にも、意識レベルや注意力を評価したり、依存性や自発性を判定したりと、幅広く活用できるのがこのスケールの特徴といえるでしょう。

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見当識を問う質問

では具体的にその内容を見てみることにしましょう。

認知症を疑う場合、記憶と見当識に障害がないかを重点的に探ることになります。まずは見当識を問う質問です。「現在お歳はいくつですか?」「今日は何年何月何日何曜日ですか?」「今あなたはどこにいますか?」といった質問がそれにあたります。それぞれ、自己、時間、場所に関する見当識を判断する質問です。

長谷川式とは異なりますが、より簡単に見当識の障害を探る質問もあります。「今の季節はなんですか?」と質問してみてください。毎日部屋にこもりっきりの高齢者は年月の感覚は薄れがち。ですが、季節感が失われることはほぼありません。見当はずれの季節を答えた場合認知症が疑われますから、専門医にかかって長谷川式認知症スケールを受けるとよいでしょう。

 ちなみに、介護の現場でもよく入居者さんに季節を聞いてみることがあります。たいていは間違った答えが返ってきますが、否定をすると混乱してしまうこともあるので、注意しましょう。

記憶力を問う質問

次に記憶力を問う質問に移ります。「桜、猫、電車」という単語を復唱してもらうこと、「6-8-2」「3-5-2-9」を逆からいってもらうなどがそれに該当します。また、記憶の遅延再生能力を問うために、先述した3単語をしばらくしてからもう一度聞き直す質問も。

認知症といえば、記憶が失われていくというイメージが強いですよね。認知症の特徴としてそれは誤っていませんが、人は年齢を重ねるにつれて記憶力は低下していくもの。そのため、記憶に関する能力だけでその人を認知症と断定してしまうのは、非常に危険なことといえるでしょう。

長谷川式認知症スケールには、今回紹介した質問以外にも、計算に関する質問や、視覚的な記憶に関する質問、想起に関する質問などがあり、記憶力だけでなくさまざまな角度からその人を見て、実際に認知症を発症しているかどうかを評価しようとしています。長谷川式認知症スケールは一般の方や介護者、あるいは本人でも客観的に認知症かどうかを判断することができます。

最近ではスマホのアプリでも認知症かどうかを判断するものが登場していますが、記憶力だけで判断されていないか、他の項目もきちんと調べられているかは確認しておいたほうがよいでしょう。

専門医も長谷川式認知症スケールの点数だけで認知症と診断するわけではありません。認知症は判別が難しい病気であり、診断された場合本人が非常に辛い思いをする病気でもあります。安易に判断を下すのではなく、あくまで補助的な手段として、これらのスケールや便利なアプリを使いたいものですね。

少しでも認知症の人の役に立ちたい。でも介護はしたことがないから不安だ。レバウェル介護(旧 きらケア)はそんなあなたの不安を解消し、自分に合った職場を見つけるお手伝いをしています。マッチングだけでなく、就労後のアフターケアも行っていますから、安心して働き始めることができますよ。

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※この記事の掲載情報は2016年7月8日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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