
介護職は、世のため人のため、直接役に立てるやりがいのあるお仕事です。ただし、なかには職場になじめなかったり思っていた待遇と異なっていたり…すぐに辞めてしまい転職に失敗してしまった、という人がいるのも事実。どうしたらそのような転職の失敗は防げるのでしょうか?そんな疑問にお答えすべく、レバウェル介護(旧 きらケア)のキャリアアドバイザー3名が、実際にあった転職の失敗事例や、よい施設・事業所の選び方、転職エージェント利用のメリットなどについてご紹します。業界未経験者もベテランさんも、介護業界での転職を考えている方はぜひご覧ください!
目次
- 今回質問に答えてくれたレバウェル介護(旧 きらケア)のキャリアアドバイザープロフィール
- 介護職はすぐ辞める人が多いってほんと?
- 「入職」をゴールにすると転職失敗の危険!
- よい施設・事業所の選び方のコツは「募集の背景を知ること」
- 失敗しない介護求人の探し方にはどんな方法がある?
- 転職エージェントとは
- 転職エージェントのメリットは「聞きにくいことを全部聞ける」こと
- 転職エージェントはケアマネなどの専門職希望の方にもおすすめ!
- 今の職場に残るべき?転職するべき?迷うくらいなら相談してみよう
- レバウェル介護(旧 きらケア)の特徴は「自分のことを考え抜いてくれること」
- 転職しようか迷っている方へアドバイザーからメッセージ
- 転職エージェントに関するよくある質問
- まとめ
今回質問に答えてくれたレバウェル介護(旧 きらケア)のキャリアアドバイザープロフィール

写真左:野地 正明(のじ まさあき)
レバウェル介護(旧 きらケア) キャリアアドバイザー 東京チーム
2015年度中途入社。レバウェル介護(旧 きらケア)キャリアアドバイザーとして千葉、茨城、北海道エリアを経験し、現在は東京エリアを担当。趣味はスポーツ観戦(プロレス)。
写真中央:宍戸 奈央(ししど なお)
レバウェル介護(旧 きらケア) キャリアアドバイザー 千葉チーム リーダー
2014年度中途入社。姉妹サイト「看護のお仕事」にて新人賞を受賞。2019年度よりレバウェル介護(旧 きらケア)キャリアアドバイザー千葉チームのリーダーに就任。趣味は社交ダンス。
写真右:西森 愛美(にしもり あいみ)
レバウェル介護(旧 きらケア) キャリアアドバイザー 千葉チーム
2018年新卒入社。レバウェル介護(旧 きらケア)キャリアアドバイザーとして入社後、神奈川エリアを経験し、現在は千葉エリアを担当。趣味は写真を撮ることで、使用カメラはSONYのα7Ⅱ。
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介護職はすぐ辞める人が多いってほんと?

「介護職は入れ替わりが激しい」というイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?

レバウェル介護(旧 きらケア)が独自に行った調査では、勤続年数でもっとも多いのは「5年〜10年(26%)」。介護職としての経験年数が 3 年以上になると転職する方が増え始めるという結果になりました。「すぐに辞める」という方は特別多くないようです。
――実際の離職率は他業界と変わらないようですが、介護職って「すぐ辞める人が多い」というイメージですよね。
西森:実際多くはないんですけど、すぐに辞める人は1週間とか1日で辞めてしまう方もいますね。
宍戸:無資格・未経験でもチャレンジできることが介護職の良いところ。チャレンジしやすいからこそ、「辞めてもまた戻ってこれる」と思ってすぐ辞めてしまう、という方も一定数いますね。ただ、学歴も中卒から院卒の方まで、いろいろなバックグラウンドの方がいるので、一概に「みんなすぐ辞めてしまう」というわけではありません。
西森:「不況などに左右されない安定した業界」「介護士不足」という認知はあるので「ここで合わなくても、他にもいっぱい施設はあるからとりあえず辞めちゃおう」と考える方もいるのかなと思います。
──「1週間や1日で辞めてしまう人もいる」というエピソードの強さが、「介護職はすぐ辞める人が多い」というイメージにつながってしまったのかもしれませんね。
「入職」をゴールにすると転職失敗の危険!

──すぐに辞めてしまうようなことがないように、転職を希望している方が求人を探すときに気を付けるべきポイントはありますか?
西森:やっぱりその職場でどう働けるか、将来的にどんなキャリアが描けるか、が重要なので、求人票でわかる給与や休日などの数の情報だけだと、その人にとっての「よい職場」を探すには限界があるなと思います。
宍戸:求人票だけを見てお仕事探しをするのはちょっと危険ですね。どうしてここは給料がいいんだろう?定着率がいいんだろう?キャリアパスは?やりたいこととマッチしている?ということを、きちんと複数の施設に足を運んで、実際に話を聞くのが大事です。それを聞いたうえで決めてほしいなと思います。
──でも、仕事探ししてるときってすぐに次の職場を見つけたいので、「あ、ここ待遇いいな!」とかのフィーリングで思わず決めちゃいそうです……。
宍戸:介護職に限らずなんですが、転職して就職することがゴールになっている方がやはり失敗してしまっているな、という印象です。入職することは通過点。そこで長く働いて自分がどういうキャリアを歩んでいくか、ということを考えることができたほうがいいと思うんですよね。
だからただ単純に、「今の仕事がなんかおもしろくない」「合わない」「人間関係がよくない」という理由で辞めて、「辞めたら収入なくなっちゃうから早く次就職しなきゃ、あそこ早く返事くれたから入職しちゃおう!」と勢いで決めてしまう方は、転職に失敗してしまったと感じているように思いますね。
よい施設・事業所の選び方のコツは「募集の背景を知ること」

──アドバイザーさんから見て「働きやすそうな職場」ってどんな特徴がありますか?
宍戸:「働きやすい事業所」は究極、「人による」んですが…1個確認しておくといいかなと思うのが「なぜ人を募集しているのかの背景」。まあ「欠員してるから」というのはもちろんなんですけど、施設の方針の変更などによって募集をかけていることもあります。
例えば、ある施設は今「絶賛募集中」なんですけど、夜勤を完全2名体制にしたいから、という理由で募集をしています。ユニット型特養なので夜勤の人員は基本は1名でもいいんですが、介護職は女性も多いので2名にしてあげたいと考えているようでした。それと、それぞれ自分の業務で手一杯になってしまっている現状があって、「職員に十分な勉強の機会を与えてあげたい」というお話も伺っています。こういうエピソードが採用担当者から出てくると「働く人のことまですごく考えているんだな」というのがわかりますよね。
西森:「とにかく誰でもいいからほしい!猫の手も借りたい!」みたいな施設は、従業員のことをもしかしたら大事にしてないんじゃないかなあと思いますね。
「こういうことがしたい」「こういう取り組みがしたい」だから「こういう人が欲しい」っていう軸がちゃんとあるところは、事業所も従業員も大事にしてるところが多い印象です。
面接のときに採用担当者がちゃんと「どういう施設にしたい」とか「どういう取り組みをしたい」みたいなお話をしてくれて、ご自身もそれを理解・共感して入社するのがいいと思います!
失敗しない介護求人の探し方にはどんな方法がある?

介護の求人の探し方は主に3つ!
- ハローワーク
- 福祉人材センター・バンク
- 民間の転職支援サービス
レバウェル介護(旧 きらケア)は民間の転職支援サービスにあたります。それぞれ利用のメリットデメリットはありますが、介護の転職に失敗したくない人におすすめしたいのはずばり「転職エージェント!」
ここからは転職エージェントを利用することのメリットや魅力についてご紹介します。
関連ページ
「福祉人材センター・バンク」、「ハローワーク」と「レバウェル介護(旧 きらケア)」の就業までの違い
転職エージェントとは

転職エージェントとは、お仕事探しを支援してくれるサービスです。ひとりひとりに担当アドバイザーがつき、求人の紹介はもちろん、就職の相談や企業とのやりとりの代行など入社までのサポートをしてくれます。採用した企業や施設から報酬を受け取るため、求職者の利用は無料です。
【体験談】
https://job.kiracare.jp
私が言わなかった条件の他にも「こういう所がありますよ」と教えてくれたり、対応がこまめで助かりましたね。履歴書の添削でも、「字が綺麗だから大丈夫」と褒めてくれたり、自分では見落としがちな年月日の間違いに気付いてもらえたので安心できました。
転職エージェントのメリットは「聞きにくいことを全部聞ける」こと

──転職活動でエージェントを利用するメリットって何ですか?
野地:メリットは、事業所の内部の情報がわかることと、キャリアアドバイザーがご自身の考えを代わりにまとめてくれることですね。さっき言っていた「事業所の募集の背景」や「採用担当が考えていること」などの求人情報ではわからないことを、アドバイザーが事前に把握しているので、それを教えてもらえます。いわゆる「自己分析」とか「キャリアの棚卸し」も一緒に考えてくれるというのも大きいですね。
西森:求人票だけで転職活動をしていると、「行って初めて自分の条件と合わないことがわかる」ということもあると思うんです。例えば、待遇の良さに惹かれて面接に行ってみたら、実際は「未経験者や無資格はNG」で無駄足になってしまった、とか……。働きながらの転職活動はとにかく時間がないので、そういった時間の節約にもなります!
野地:あとは内定後に出された雇用条件が希望するものと違う、けど交渉できない…ということもあると思うんですが、アドバイザーが間に入っていれば、給与や待遇を事前にチェックできます。
宍戸:エージェントを利用すると人間関係とか福利厚生、給与の交渉とか、聞きにくいことを全部事前に聞けるのもメリットですね。
──面談対策をやってくれるのもメリットですよね! 志望動機とかの添削もしてくれるんですか?
宍戸:していますよ! 履歴書のフォーマットとかもあります。介護士さんは夜勤もあって変則的にお勤めされているから時間も限られています。そんな状況での転職活動はかなり大変だと思うので、志望動機はスマホでもPCでも、手書きのメモを撮影したものでも、ご自身が一番手間にならない方法で送ってもらえたら添削します。
──手書き派の方もいますもんね! 心強いです。添削の依頼は多いんですか?
宍戸:担当させていただく求職者さんの志望動機は全件見ています!
転職エージェントはケアマネなどの専門職希望の方にもおすすめ!

──転職エージェントはどんな人に利用をおすすめしますか?
西森:ケアマネなどの専門職の求人は、エージェントを利用した方がいいかもしれないですね。「オンコールの有無」「車の運転の有無」とか、求人票に書いていないけど資格の仕事以外に求められることが現場職より多いので。
──それこそ面接行ったら無駄足でした……ってことになりかねないですね。
宍戸:特に専門職の方は「実は現場兼務でした」ということも当然あります。「給料いいけど実際ケアマネ業務が全然できない……」みたいなことも起こったりします。
西森:「ケアマネ業務は全部残業時間にしかできなかった」っていう事例もありましたね……。
──わ、それは悲しいですね……。
宍戸:でも人手不足ですし、やっぱりそういうこともあります。なので、そういった専門職は兼務があるか?や、兼務の場合は業務の割合とかを採用担当者に聞くようにしてます。それが入社後に違うことがあれば、私たちが事業所側に「何とかしてください」ってかけあえるんです。自分一人だとぐっと我慢しなきゃいけない、言ったら角が立ってしまいそう……ということはちゃんと間に入るので安心してほしいなと思います。
今の職場に残るべき?転職するべき?迷うくらいなら相談してみよう

野地:転職するか決まってない状況でも僕たちアドバイザーに相談してほしいなって思います。「今の職場に残るべきか、転職すべきか」というアドバイスもできるので。介護の転職市場の状況を知りたい、とかふわっとしてても大丈夫です。
──もう、悩みがあったらとにかく相談して!って感じですね。
野地:もちろんです!
──……って言ったら介護職の方は皆さん何かしらの悩みは抱えていそうですよね。
宍戸:いやすごく大変で……尊いお仕事だと思っています。
レバウェル介護(旧 きらケア)の特徴は「自分のことを考え抜いてくれること」

──転職ってやっぱり勇気のいることなので、一緒に戦ってくれる人がいるってだけで心強いですね。中にいるアドバイザーだからこそ思う「レバウェル介護(旧 きらケア)」の特徴やメリットってありますか?
野地:みんな優しいです!(笑)
宍戸:え、私は「それはダメだよ!」とか突っ込んじゃいます。(笑)
──(笑)親身になってくれるってことですよね!
宍戸:でもそうですね……「求職者さんのことをめちゃくちゃ考える」というのはいいところかもしれないです。
一同:うんうん。
宍戸:「この求職者さんはこうした方がいい!」という提案をアドバイザーひとりで考えることは基本的になくて、チームみんなで考えています。「今の職場の条件面を見たら、○○さんは今は辞めない方がいいよね」「でも転職すると給料が下がってしまうけど、将来こういう仕事がしたくて今がんばっていて、チャンスがあるなら転職した方がいいと思う」「他にもこういう選択肢もあるんじゃない?」……みたいなやりとりが毎日あります。煮詰まってしまったら、ほかのチームにも協力してもらったり……それは当たり前かもしれないんですけど、私はそれがレバウェル介護(旧 きらケア)のすごくいいところだと思っています。正直、企業に人材を紹介して入社してもらわないと弊社はお金をもらえないシステムなんですが、無理やり転職させるとかは絶対にありません。そんなことよりも求職者さんがどうすれば幸せになれるのかなというのを考えます。そういう文化が根付いている会社です。
転職しようか迷っている方へアドバイザーからメッセージ
野地:本当に思ってることを気軽に話してほしいなと思います。そこで的確なアドバイスをするのが僕らの役目です。お悩み相談レベルで良いので気軽に相談してください!
西森:わたしたちは日々、介護のお仕事について悩みを抱えているさまざまな方からの相談を受けています。だからこそ、「この悩みに対して他の人はどうしてる?」というエピソードを第三者的視点で伝えられるので、一番フェアでフラットなアドバイスができるのが強みです。「転職どうかな~」くらいの気持ちで登録してもらっても大丈夫です!
宍戸:私自身も転職して仕事がすごく楽しくなったんですよ。転職ってすごく勇気のいることなので、いま「今仕事楽しくないな、どうしよう」と思っているけど、「やっぱりやめとこう。」とか、「しんどいけど今のところでがんばろう」と考えている方もいるんじゃないかなと思います。でも、一歩踏み出して外の世界を知ることで「こんなところがあるんだ」とか「わたしここならもっとがんばれそう」とか、何かしらのきっかけになると思います。迷ってたらぜひ相談してほしいなと思います。
──ありがとうございました!
転職エージェントに関するよくある質問
転職エージェントに関するよくある質問に回答します。「転職エージェントって使ったほうが良いの?」と、疑問に思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
転職エージェントを利用するメリットにはどのようなものがありますか?
転職エージェントを利用すると、条件に合う求人を提案してもらえたり、施設とのやり取りや日程調整を代行してもらえたりするので、効率的に転職活動を行えます。ほかにも、非公開求人の紹介や書類選考・面接対策へのアドバイスなどを受けることも可能です。面接では聞きづらい給料や施設内の雰囲気もアドバイザーを通すことで気軽に質問できます。
プロのアドバイザーが転職に関する悩みや相談にも乗ってくれるので、あまり気構えずに気軽に登録してみてください!
転職エージェントは無料で利用できるの?
転職エージェントのサービスは、無料で利用できます。転職エージェントへの報酬は、求人を出している施設から支払われるので、求職者が支払うことはありません。また、転職エージェントの中には資格取得支援サービスが用意されているところもあり、その場合は転職と資格取得の両方を叶えることができます。制度の有無や利用条件はエージェントによって異なるため、しっかりと確認して挑戦してみましょう。
まとめ
介護職の失敗事例や転職エージェントのメリットなどをご紹介しました!
転職の際は「自分が何を大事にしたいのか」や「募集している背景」を知ることで転職の失敗を回避することができます!
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