介護ロボットによる現場に起こりうる変化

仕事 2016/10/17
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介護ロボットの理想と現実


介護現場において、介護ロボットの導入が強く期待されています。まだまだ自分にとっては関係のない話と思っていませんか?すでにいくつかの施設では、対話型ロボットが導入され、現場でケアに当たっています。このまま介護ロボットが普及し、かつ進歩していくとすれば、介護の現場はどのように変わっていくのでしょう?

ロボットが単純労働をし、人間はコミュニケーションや精神的なケアといった介護の中でもより高度な業務に従事する。ロボットの導入と聞いたとき、多くの人はこのようなイメージを抱いたのではないでしょうか?

現実は少し違っています。現在開発されている介護ロボットは、移乗・入浴・排泄などの身体介護の支援をする介護支援型ロボット、歩行やリハビリなど要介護者の自立を支援する自立支援型ロボット、話を聞いたり見守りをするコミュニケーション・セキュリティ型ロボットの大きく3つのタイプに分けられると考えられます。その中でも比較的導入しやすいものがコミュニケーション型ロボットでしょう。感情コントロールが完璧で、同じ話を繰り返しても素直に聞き続けてくれるので、認知症高齢者でも話しやすく、癒しや介護予防の効果が期待できるといったメリットがあります。対して動作補助型ロボットは、コミュニケーション型ロボットに比べて、開発が遅れているという点と、大きさや手間の問題から実際の介護現場で扱いづらいという問題があります。
 

単純労働を延々繰り返す介護士!?


となると現場の介護士に求められる仕事は、非常に単調なものとなりかねません。定時のオムツ交換や車イスからベッドへの移乗介助、食事介助や入浴介助といったまさに昔ながらの介護が、人間に残された役割となる可能性は大いに考えられます。

これらの仕事には、高度なコミュニケーション能力はさほど求められないかもしれません。となると安価な労働力が求められ、出番となるのは日本語が十分に話せないが安い賃金で雇うことのできる外国人労働者、ということになってくるかもしれません。現場で働く日本人介護士の賃金はそれに伴い低下の一途をたどることも考えられます。そうなる前に仕事への意欲をなくして、辞めていく人のほうが多いでしょうか。外国人の介護士がベッドから高齢者を起こして車いすに移し、ロボット介護士が待っている談話室に連れていく…。そんな光景が数年後には当たり前のものになっているかもしれません。

介護現場で日本人介護士が生きる道


ここまで随分と悲観的な未来像を描いてきました。では介護現場で日本人介護士が活躍する道は残されていないのでしょうか?もちろんそんなことはありません。現在の介護保険制度は高度な専門知識と、的確なサービスの選択によって成り立っています。とりわけ介護支援専門員の働きは、介護保険制度の根幹部分を成しています。今後もこの仕事はロボットや外国人労働者に代替されることはないでしょう。

現場では日本人や外国人の職員、それにロボットをチームとしてまとめ上げる能力を持った人材が求められます。チームとして継続したサービスを提供するのが介護の基本です。それにはロボットも国籍も関係なく参加することが不可欠です。そのためには介護の知識だけでなく、外国言語の習得やロボットに関する知識など、これまでより広範で専門的な知識が求められるでしょう。介護に携わる人だけでなく、医療職との連携ができる能力も必要とされそうです。

結果としてロボットの導入によって介護士の専門性はより高まる可能性があるといえるでしょう。専門性が身につけられない場合は、今後も働き続けることが難しい環境になるかもしれません。ロボットの導入は介護士にとって、決して良いことばかりではないといえそうです。

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