国内と国外における介護観の違い

その他 2016年10月17日
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
341_TOP_外国人介護

「きらケア」は「レバウェル介護」にサービス名を変更しました

「きらケア」は転職だけではなく、介護職の方が働く中での悩みに幅広く寄り添えるサービスになるために「レバウェル介護」として新しく生まれ変わりました。

サービスはこれまでと変わらずすべて無料で簡単にご利用いただけます。一人ひとりに寄り添った転職サポートをこれからも提供していきます。

目次

日本国内と国外における介護観の違い

社会の高齢化は今や全世界の先進国に共通する問題といえるでしょう。その中でもとりわけ急速な高齢化が進んでいるのが日本ですが、平均寿命が延びたこともその背景にあります。平均寿命が延びるということは長く人生を謳歌できるということであり、一見すると良いことのように思えますよね。ですが一方で、介護が必要な期間が延びるという側面も忘れてはならないでしょう。

日本人の平均寿命が長い理由の一つに、過度な延命治療を施す点が指摘されています。日本にはすぐれた先端医療の知識と技術があるがゆえに、胃ろうや点滴などの延命治療を積極的に行います。その結果はたから見る限りでは『ただ命だけ永らえている』という状態の人を多く作り出す要因にもなっているのではないでしょうか。

現在ではこうした状況を反省して、平均寿命を延ばすことよりも健康寿命(介護を必要としない期間のこと)を延ばそうという試みが盛んになされています。

登録は1分で終わります!

アドバイザーに相談する(無料)

他の国での介護観は?日本との違いは

では他の国では延命治療をどのように考えているのでしょう。福祉大国スウェーデンや、その他欧米諸国では不必要な延命治療はなされないケースがほとんどのようです。オーストラリアやスウェーデンなどで寝たきりの人がいないと言われるのも、これが主な要因と考えられます。寝たきりで介護を受け続ける人生を過ごすよりは、天から与えられた寿命まで精一杯生きる。与えられた寿命を越えてまで人工栄養で延命を図るのは、非論理的である。そんな考え方が、国民全体を通して浸透しているといえるでしょう。

延命治療の問題に関しては、死生観や宗教観が背景にあることも多く、簡単に答えの出る問題ではありません。胃ろうを造ることを選択した家族は悪で、選択しなかった家族は善なのか。介護士として働くことは、人の死に向き合うことでもあります。『その選択をしなければ死』という状況は少なくありません。欧米諸国ではこうした状況に対するコンセンサスが、国民全体でできているということでしょう。日本はそうした状況にありませんから家族、そして介護士はその都度心理的な葛藤に悩まされるのが現実です。

介護観の違いで余生の過ごし方も大きく異なる

欧米と考え方が異なるのは、なにも死に方だけではありません。定年退職後の生き方も、日本と欧米とでは大きく異なります。総務省の統計によると、65歳以上の高齢者の就業率は日本が20.1%に対し、イギリスで9.5%、最も少ないフランスでは2.2%になっています。(1)ヨーロッパの国々では、定年退職後は無理に働くことをせず、人生を謳歌するのが当然であると考えているのに対して、日本では働ける限り働き続けたいという、働くことを人生の目的に据えたような発想が伺えます。これに関してもどちらがよくてどちらが悪いという問題ではありませんが、日本の高齢者が働くことを止めると一気に老け込んでしまう、といわれるのは統計の数字を見る限り無理からぬことでしょう。

介護は人生の最後に受けるものであるため、介護に対する要望はこれまで生きてきた人生と人生観に依るところが大きいでしょう。今後も高齢化が進んでいくことが確実な日本。今一度私たちの生き方そのものを見直す必要に迫られているのかもしれません。

現在の職場の人間関係に悩んでいる。もっと仕事でステップアップがしたい。そう考えているあなたにはレバウェル介護(旧 きらケア)がオススメです。職場の雰囲気や人間関係といった、就職の際本当に役立つ情報が満載ですから、自分らしい働き方ができる職場がきっとみつかりますよ。

引用元
(1)総務省統計局、高齢者の就業、総務省統計局ホームページ、-、http://www.stat.go.jp/data/topics/topi843.htm、2016/6/14引用

登録は1分で終わります!

アドバイザーに相談する(無料)

関連記事

関連ジャンル: その他

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「きらケア」は「レバウェル介護」にサービス名を変更しました

「きらケア」は転職だけではなく、介護職の方が働く中での悩みに幅広く寄り添えるサービスになるために「レバウェル介護」として新しく生まれ変わりました。

サービスはこれまでと変わらずすべて無料で簡単にご利用いただけます。一人ひとりに寄り添った転職サポートをこれからも提供していきます。

※この記事の掲載情報は2016年10月17日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

「その他」の人気記事一覧

「総合」の人気記事一覧