
人手不足が深刻な介護現場では、日々の記録や報告書作成、夜間の見守りが大きな負担となっています。そうした課題に対し、AIなどの先端技術で業務を効率化するサービスが登場。介護士が本来のケア業務に専念できる時間を創出し、利用者との温かいコミュニケーションを支える注目のサービスをご紹介します。
目次
株式会社NAGARA

愛知県名古屋市に本社を構える株式会社NAGARAは、高専発のAIスタートアップ企業です。「やりたいことに専念できる社会を実現する」をミッションに掲げ、介護ITサービス事業を推進。介護士がケア業務に専念できる時間を取り戻し、「人と人とのつながりを最大にする」未来の実現を目指しています。
記録業務の削減効果が期待される「ながらかいご」

介護現場において、利用者の状態変化や日々のケア内容を詳細に記録することは重要な業務の一つです。しかし、利用者一人ひとりの食事摂取量、排泄状況、バイタルサイン、行動記録、服薬管理など、記録しなければならない情報は多く、それらを正確に記録していくことは多大な時間と労力を要します。その負担を減らせれば、利用者との直接的なコミュニケーションや身体介護にもっと時間を使えるのにと思っている介護士も多いのではないでしょうか。
そんな介護士の思いに応えてくれるのが、同社が提供する音声特化型AIサービス「ながらかいご」です。このサービスは、介護士の「もっと利用者と話したい」という切実な願いを叶えるために開発されました。介護作業中や会議の音声から、自動で記録の作成・議事録の生成ができるシステムです。ボタン一つで簡単に操作でき、日本語に不慣れな方が話す言葉にも対応しているため、ITに苦手意識を持っている方や外国人介護士でも安心して利用できるでしょう。
「ながらかいご」の主要機能は4つあります。自動記録作成、自動報告書作成、自動議事録作成、AIチャット機能です。
自動記録作成は、装着したスマホやウェアラブル端末から会話をリアルタイムで文字に起こし、AIが必要な情報を自動で選別して記録として生成します。生成中の内容の確認は端末上で即座に行えるため、抜け漏れや誤りがあればその場で修正可能です。
自動報告書作成は、蓄積された日々の記録データをRAGシステムで解析し、1ヶ月ごとに報告書を自動生成します。過去の記録を手動で確認する手間を省けるため、業務効率化に有効です。
自動議事録作成では、担当者会議や面談の議事録を自動で作成。話者識別機能付きで、介護現場の専門用語にも対応しています。
AIチャット機能は、AIに質問するだけで過去の膨大な記録データから必要な情報を瞬時に検索できる機能です。緊急時の対応やケアプランの見直しを迅速に行えるようになるでしょう。
実証実験を行っている施設では、年間10,000時間以上の業務時間削減効果が期待されているといいます。
記録業務の負担を軽減し、介護士がより質の高いケアに専念できる環境を整える「ながらかいご」。介護現場の働き方を変える可能性を秘めたサービスといえるでしょう。
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株式会社プラスアルファ・コンサルティング
株式会社プラスアルファ・コンサルティングは、「お客様のビジネスにプラスアルファの価値を創造する」をミッションに掲げ、「見える化プラットフォーム企業」を目指しています。テキストマイニング技術を活用したビッグデータ分析を強みとし、タレントマネジメントシステム「タレントパレット」をはじめとした独自サービスを提供。企業のビジネス変革と課題解決を支援しています。
介護現場の見える化「HIcare Wellness(ハイケアウェルネス)」

介護現場では、高齢化に伴い生産性向上が求められている中で従業員の定着・育成が課題となっています。これらの課題解決の鍵を握っているのは、散在している従業員に関する膨大なデータです。しかし、それを十分に活用できていない現場も少なくありません。
そんな現場を助けてくれるのが、統合型ケアマネジメントシステム「HIcare Wellness(ハイケアウェルネス)」です。同システムは、従業員に関する様々なデータを一元管理・活用し、従業員の定着・育成からに支援し、満足度の高い長く働ける環境つくりをサポートします。
具体的には、管理者機能、従業員機能、利用者機能など、さまざまな機能を搭載。管理者向けには、従業員管理や資格・スキル管理、研修機能など人材育成に必要な機能を提供や、パルスサーベイや離職防止分析にてモチベーション把握や要因分析も実現します。従業員機能としては「ありがとう」を送りあうサンクスポイントや住所変更の手続きのWEB申請などご利用いただけます。また利用者機能では、利用者データの管理が可能で、入居待ちから施設と相談員での情報共有簡易化など、業務効率化やデータ活用できる環境づくりを支援します。
実際に導入した施設では、従来のExcel管理から同システムに移行することで、人事評価の効率化と面談記録の可視化を実現し工数削減やコストカットにも寄与。個人情報管理の安全性向上とともに、上長間のコミュニケーション活性化も図れたといいます。

同システムは、生成AIを活用したヒヤリハット・事故報告書作成機能も特徴の一つです。従来、介護士にとって大きな負担となっていた報告書作成業務。この機能は、ヒヤリハットや事故の状況を入力するだけで、AIが背景要因の分析から再発防止策まで自動で生成します。専門知識がなくても迅速に報告書を作成できるため、業務効率化に役立つでしょう。
直近では介護研修のEラーニングとの連携を開始し、法定研修の受講管理やスキルに応じた研修受講でのスキルアップの支援もスタートされており、業界特化のタレントマネジメントシステムとして、今後はAI技術を活用した委員会等のAI議事録やBCP対策機能の追加など、医療・介護現場の多様なニーズに対応した機能拡張を進めていくそうです。
介護現場の業務効率化と質の高いケア提供の両立を実現する「HIcare Wellness」。データ活用による課題解決を支えるシステムとして、ますますの広がりが期待されます。
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EMC Healthcare株式会社
EMC Healthcare株式会社は、ヘルステックの力で社会課題を解決する企業です。具体的には、見守りセンサーとナースコールを統合した介護DXサービス「OwlCare」、天井カメラとAIで複数の子どもの午睡を見守る「ベビモニ」を提供。赤ちゃんからお年寄りまで、先端技術でヘルスケアに関わる人々の生活を豊かにすることを目指しています。
今の介護、未来の介護をスマートにする「OwlCare」

介護士の負担軽減や利用者の安全確保のため、多くの介護施設で見守り機器の導入が進んでいます。これらの機器は夜間の巡回業務などを効率化する大きなメリットがある一方、個別に導入すると新たな課題も生まれています。
特に、ナースコールやベッドセンサー、カメラシステムなどを別々に運用した場合、管理コストの増大に加え、操作が複雑になりがちです。利用者の安全を守りながら、いかに効率的な見守り体制を構築するのか、多くの施設で対応が求められています。
そうした現場の課題を解決へと導くのが、同社が提供する介護DXサービス「OwlCare」です。このサービスは、ナースコールと見守りセンサーを一つのシステムに統合。これにより、介護士は複数の機器や画面を個別に操作する手間がなくなり、最適化された情報を一元的に把握できます。そのうえ機器もシステムも自社開発のため、データ遅延の少ないスムーズな情報連携が可能です。

たとえば夜間業務では、遠隔からリアルタイム映像で複数フロアの状況を確認できるため、定期的な巡回の回数を減らせます。介護士の身体的・精神的な負担軽減はもちろん、巡回の物音で目を覚ましがちな利用者の安眠を守れるのも魅力です。
また、アラートが発生した際は、まず映像で利用者の様子を確認することで、駆けつけの優先順位を的確に判断できます。これにより、特に迅速な対応が必要な方のもとへ速やかに駆けつけることが可能です。
実際に、導入施設では夜間巡視を3回から1回に削減し、月あたりの夜勤人件費を約25%削減することに成功。利用者の睡眠を妨げることなく、ワンクリックでリアルタイム映像の確認が可能になりました。導入後も介護現場とエンジニアが密に連携し、現場での実体験を通じて改善を重ねているため、現場では「使いこなせるシステム」として評価されているそうです。
同サービスは、収集した睡眠状態などのデータを分析し、利用者の日々の体調変化を客観的な情報として可視化します。このデータを活用することで、転倒予防や体調不良の早期発見といった、科学的根拠に基づいた質の高いケアを実現できるでしょう。
温かみのあるケアにより一層集中できる環境を創り出し、質の高いケアを提供したい施設は「OwlCare」の導入を考えてみるのも良いかもしれませんね。
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