今回紹介するのは、介護保険外サービス、訪問型爪切り・爪ケアサービス、介護用洗身用具です。「介護保険外のことを頼まれて困った」「爪にトラブルがあり爪を切ってもいいのか迷う」「入浴介助や清拭の人手が足りない」といった悩みの解決に役立ちます。
いずれも、介護士だけでなく利用者にも幸せを届けてくれるサービス・商品です。前述の悩みを抱えている方はもちろん、利用者の笑顔を増やしたいという方もぜひチェックしてみてくださいね。
「きらケア」は転職だけではなく、介護職の方が働く中での悩みに幅広く寄り添えるサービスになるために「レバウェル介護」として新しく生まれ変わりました。
サービスはこれまでと変わらずすべて無料で簡単にご利用いただけます。一人ひとりに寄り添った転職サポートをこれからも提供していきます。
目次
株式会社クラウドケア
株式会社クラウドケアは、「ケアを通して、多くの人々を幸せにする。」というミッションのもと、訪問介護・家事・生活支援マッチングプラットフォーム『Crowd Care(クラウドケア)』の開発・運営を行っています。介護現場で学んできたノウハウをシステム化するとともに、各ヘルパーのスキルや適性を収集してクラウド上で管理。利用者が求める介護の内容や時間にあわせ、いつでも迅速かつ正確に対応できるようにしています。
幅広い内容をカバーできる介護保険外サービス『Crowd Care』
介護保険適用のサービスは費用を抑えられる一方で、要介護度に応じて利用できる内容や時間、回数に限りがあります。ペットの世話や窓拭き、嗜好品の購入など、介護保険適用外のことは対応できない旨を、利用者へ説明するたびに心を痛めている介護士もいるのではないでしょうか。
そうした痛みを軽くしてくれるのが、同社の『Crowd Care』です。
『Crowd Care』は、ネットを通じて簡単に頼める自費訪問介護サービス。介護保険適用外(自費)サービスのため、サービス内容や時間帯を自由に選べる点がメリットです。
サービス内容も、自宅での介護・介助手伝いから、同居家族の分も含めた家事手伝い・家事代行、通院介助・院内介助、草むしり・ペットの世話といったその他生活支援まで、幅広く対応しています。
さらに、15時間を超える依頼や通常サービス以外の依頼に対応する、オーダーメイドサービスも提供。事例としては、15時間を超える泊まり込みでの介護、夫婦ふたりの旅行への付き添い(ヘルパー2人)などがあるそうです。
そのほか、お買い物だけを頼めるお買い物お助けサービスもあり、買い物に行きたいけど手が離せないというときに便利でしょう。
依頼は24時間365日、当日最短1時間前まで可能。急に体調が悪くなったり、どうしても仕事が休めなかったりと、急な介護ニーズに対応できるのも同サービスの魅力です。
同社は、ヘルパーの採用において、オンライン面接やグループ面接は行わず、必ず1対1の対面で面接を実施しています。ヘルパー希望者一人ひとりと直接会い、「自身の親を任せられるヘルパーか」という人間性に重きをおいて採用しているそう。そのため利用者からも、「事務局のスタッフ、ヘルパーのサービスの質が良かった」「診察前、緊張していた父の話を親身になって聞いていただき、不安感なく受診できた」など、スタッフの誠実さが伝わってくる声が聞かれています。
今後、介護保険外のことを頼まれた際は、こうしたサービスがあると伝えてみてはいかがでしょうか。それが利用者の笑顔に繋がるかもしれませんよ。
詳細情報
株式会社 マルナニエ
高齢者等に対する爪切り・爪ケアサービス、福祉ネイルなどを展開する株式会社マルナニエ。「爪から始まる健康文化を創造する。」を理念に掲げ、爪を正しくケアすることで歩ける喜びを増やすべく日々尽力しています。
高齢者の爪の悩みを解消する『つめトピア』
視力・握力の低下や、かがめないといった理由により、足の爪を切ることができず放置している高齢者は少なくありません。なかには2年以上切っていない方もいるようです。
切らずに放置した爪は長く伸びて厚さが増し、靴や靴下が履けなくなって外出・運動の機会が減ったり、布団に引っかかって安眠できなくなったりと、生活にあらゆる支障をきたすといわれています。そうした問題を抱えている方々に寄り添いサポートしているのが、同社の『つめトピア』です。
『つめトピア』は、医療機関と連携して、自分で足の爪を切れない高齢者等へ訪問型の爪切り・爪ケアを提供しています。
きっかけは、同社代表の小磯さんが個人事業主だったころ。福祉ネイルで手の爪の施術をしていると、行く先々で「足の爪は切ってくれないの?」と聞かれたそうです。
厚生労働省は、原則爪切りは医療行為ではないとする一方、爪や周囲の皮膚の状態、本人の容態によっては医療行為に該当すると見解を示しています。そのため小磯さんは爪を切っても良いのかという迷いから、医療機関を案内していました。
しかし、爪のことで困っている高齢者を助けたいと思い、経済産業省のグレーゾーン解消制度を利用。2年半の歳月をかけ、これから行う事業は医師法に抵触しないという回答を得て、『つめトピア』を法人化スタートしました。
同サービスでは、利用者のかかりつけ医に「爪ケア連携シート(※同社独自の書類)」の記入をお願いしており、医療法に違反しないことを確認の上でサービスを提供しています。
そのため、利用者の体調に合わせた施術や高リスク患者の爪を切ることも可能です。施術後には、施術内容の記録、必要に応じて医療機関へ経過報告も行っています。
なお、かかりつけ医がいない場合は、『つめトピア』の活動に賛同する連携クリニックを紹介しているそうです。
また、自宅だけでなく、医療機関や介護施設にも訪問可能です。施設の中には、利用者の爪を切る時間が取れない、爪の状態から誰がどこまでやっていいのかわからないという悩みを抱えているところもあるでしょう。そういう施設は同サービスを利用してみると、業務の効率化、利用者満足度の向上、スタッフの安心に繋がりそうですね。
そのほか、同社は看護師・介護士を対象とした、爪ケア技術者養成講座を開講しています。爪ケアの基礎理論講座から始まり、 変形爪のケア、 人工爪の形成技術などと段階を踏んで、レベルアップできるように6種のコースを用意。さらに「モラル講座」を必修科目とし、悩みを抱える高齢者等のご家族に責任を持って向き合える現場の即戦力となる人材を養成しています。
看護師や介護士の養成課程には、爪切りに関する項目が無く、現場で大きなトラブルを抱えた爪に対応できる技術者は少ないのが現状です。その反面、トラブルを抱えた爪難民は全国に700万人いるといわれており、現場に技術者を増やすことが急務となっています。
介護士のスキルアップ、現場で戦力となる技術者の輩出に貢献している同社。今後の益々の発展に期待が持たれます。
詳細情報
株式会社シリウス
株式会社シリウスは、次亜塩素酸空気清浄機やコンベクションオーブン、コードレスクリーナーなどの製造・販売を手掛ける家電ベンチャーです。今ある商品では解決できない”困った!”を持つユーザーの潜在ニーズに応え、”今ないものをつくる”モノづくりに取り組んでいます。
ベッドのまま洗身できる『switle BODY(スイトル ボディ)』
介護施設では、自分の力だけでは入浴できない方も珍しくありません。そのため利用者の清潔を保つために入浴介助や清拭を行っていますが、それには複数の人手が必要です。人手不足の介護現場において、少なくない負担といえるでしょう。その問題の解決に一役買ってくれるのが、同社の『スイトルボディ』です。
『スイトルボディ』は、ベッドに寝たまま全身を洗える介護用洗身用具。「安心して毎日の介護を受けられる」というコンセプトのもと作られた商品です。
同商品は、お湯や専用ソープを中央部から噴出するとともに、その周辺部で水を吸い取っています。そのためベッドに寝たままでも、周囲を濡らすことなく体を洗うことが可能です。
用意するものは、バスタオルとハンドタオルを各1枚、水道水、弱酸性の専用ソープです。
ベッドにタオルを敷き、利用者にはその上で寝てもらいます。コンセントに電源プラグを差したら、清水タンクに水道水、ソープタンクに専用ソープをセット。電源を入れて温水調整スイッチを押し、+ボタンと-ボタンで好みの水温に調整します。水温は38℃~42℃の間で設定可能です。温度表示部の点滅が止まれば、使用できるという合図。一度手に清水を噴出し温度を確認しましょう。
適温になったら、まずは予洗いです。清水を噴出しながらヘッドを動かし、軽く体を洗います。続いて専用ソープを噴出し、ヘッドのスポンジでこすり洗い。洗い終わったら清水ですすぎ洗いをして終了です。
洗髪する際は、ヘッドを専用のシリコンヘッドに交換します。専用ソープは洗髪にも使用可能です。洗い方は毛髪にそってヘッドを動かし、予洗い、洗髪、すすぎ洗いを行います。
使用後のメンテナンスも簡単です。洗面器に1L程度の次亜塩素酸水を用意し、本体のメンテナンススイッチを押して吸引。これでヘッドやホース、汚水タンクを除菌できます。
吸引が終わったらメンテナンススイッチを切り、本体から汚水タンクを取り外して中身を捨て、汚水タンクを水ですすぎ洗いし、最後にタオルなどで水分を拭き取れば、メンテナンスの完了です。
1人を洗うのに必要な水の量はおよそ1L。満タンに水を入れてセットしても商品の重さは8.5kgのため、一人で持ち運びが可能です。
同社の社長である亀井さんは、「スイトルボディは1人で行えるため、新しい選択肢として介護業界を効率化できる」と語っています。
業務の効率化とともに、利用者へシャワーを浴びたようなさっぱり感をもたらす同商品。介護施設に導入することで、介護士の業務負担軽減はもちろん、利用者満足度の向上にも繋がるでしょう。
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