尽きない悩みを減らしたい!介護の悩み解決に取り組んでいる組織

介護のアイデア 2023年10月20日
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介護は、ケアをする方・受ける方の双方に精神的・肉体的な負担がかかり、悩みが尽きません。本記事では、そうした悩みを少しでも減らそうと尽力している企業をピックアップ。足のケアに関するスキル向上、抱っこ・おんぶの負担軽減、入浴時の負担軽減につながるサービス・製品を紹介します。それらに関する悩みを抱えている介護士さんはもちろん、関係者の負担軽減に力を入れたい施設運営者さんにも興味深い情報が満載です。ぜひ読んでみてくださいね。

「きらケア」は「レバウェル介護」にサービス名を変更しました

「きらケア」は転職だけではなく、介護職の方が働く中での悩みに幅広く寄り添えるサービスになるために「レバウェル介護」として新しく生まれ変わりました。

サービスはこれまでと変わらずすべて無料で簡単にご利用いただけます。一人ひとりに寄り添った転職サポートをこれからも提供していきます。

目次

一般社団法人フットヘルパー協会

介護予防フットケアの普及を目指し、講座の実施やセミナーの開催、イベント出展、学会への参加などを行っている一般社団法人フットヘルパー協会。「いつまでも自分の足でどこまでも」という想いを胸に活動しています。
法人名にも含まれている「フットヘルパー」とは、介護予防におけるフットケアの認識が世間的にまだ薄かった2006年に、同法人の副理事長が生み出した言葉です。「フットケアができるヘルパー」「足を助ける」という意味が込められているとのこと。フットヘルパーはフットケアのエキスパートとして、足や爪に悩みのある方と真摯に向き合いケアを行っています。

介護予防につながるフットヘルパー基礎講座

▲画像提供:一般社団法人フットヘルパー協会

長年の物理的刺激や筋肉の減少などにより、足のトラブルが起こりやすくなる高齢者。そうしたトラブルにより歩行が困難になると、あまり出歩かなくなって心まで塞ぎ込んでしまうことも珍しくないようです。高齢者に自分らしくいきいきと生きてもらうためにも、足の健康を保つフットケアは重要といえるでしょう。

しかし、フットケアとは何をしたらよいのかわからない介護士さんもいるはず。また、爪切りは爪やその周辺の皮膚に異常があると医療行為にあたるため、これは医療行為にならないかと疑問を覚えたり、状態が正常であっても人の爪を切るという行為に不安を感じたりする介護士さんもいるのではないでしょうか。
そうした悩みや不安の解消に役立つのが、同法人が行っている『フットヘルパー基礎講座』です。

『フットヘルパー基礎講座』とは、フットケアに関する知識や技術を総合的に学習できる講座のこと。座学と実技がそれぞれ10時間ずつあり、座学では爪の役割やフットケアの重要性・手順などを学び、実技で講師によるデモや症例用の写真の撮り方、フットケア実習などが行われます。少人数制で、一人ひとりに応じたきめ細やかな指導が魅力です。
さらに、『フットヘルパー基礎講座』の座学部分に関しては、本部主催のオンラインで学ぶこともできます。こちらの場合、フットヘルパーの名付け親である副理事長が講師を担当するとのこと。年に4回開講され、その日程にあわせた参加が基本ですが、やむを得ない場合はアーカイブ視聴もできるそうです。オンラインなら場所を問わないため、仕事が忙しい介護士さんも学びやすいでしょう。

なお、同法人は『フットヘルパー基礎講座』のほかに、依頼があれば介護施設や病院で勉強会も実施しています。勉強会では、施設の現状をもとにすぐにでも日常業務のケアに取り入れられるような内容を教えているとのこと。職員全体のスキルアップにつながるため、施設運営者の方はこちらの利用も考えてみてはいかがでしょうか。

詳細情報

フットヘルパー基礎講座

ラッキー工業株式会社

ラッキー工業株式会社、通称:LUCKY industries【ラッキーインダストリーズ】は、
日本で一番長い歴史を持つ抱っこひもメーカーです。1934年に岐阜で創業して以降、総出荷数は約4000万本を記録。米国特許を取得しており、JCCS(日本抱っこひも安全協議会)の代表幹事企業でもあります。厳しい世界基準を満たす品質の高さが特徴です。抱っこひもを通じて、もっと楽しく、新しい、赤ちゃんとのライフスタイルを提案しています。

1本の電話から始まった介護用抱っこひも『Shoul Raku』

▲画像提供:ラッキー工業株式会社

同社は、特別支援者向けにカスタムオーダーで抱っこひもを製造する障害児支援プロジェクトを展開しています。
このプロジェクトのきっかけは「おんぶひもを特別に作ってほしい」という1本の電話。子どもが成長するにつれて抱きかかえて移動するのが大変になってきたこと、既製品の抱っこひもや器具では子どもの身体に合わないという話を聞き、抱っこひもを通して育児に貢献してきた同社は強い使命感を抱いたといいます。
そこからご家族や理学療法士、作業療法士と連携を取り、1ヶ月間に及ぶ尽力のもと特別仕様のおんぶひもが完成しました。商品を届けてから1週間後の電話で言われた「日常生活を楽しみながらお出かけが出来ています。有難うございました。」という言葉が今でも忘れられないそうです。

▲画像提供:ラッキー工業株式会社

このような経緯から始まった介護用抱っこひも『Shoul Raku』は、ベースとなる型から生地やパーツをなどを選択するカスタムオーダースタイルで受注。カスタムオーダーのため提供までに時間がかかりますが、その分、身長に合わせて丈を変更したり、腰の負担を軽減する腰パットを追加したりと、個々に合わせた調整が可能です。抱っことおんぶの2WAYで使えることも魅力の一つ。そのときの状況に応じて使い方を選べます。
介護士の活躍の場は幅広く、児童福祉分野で障害児のケアに携わっている方もいるでしょう。そういう介護士さんのなかには、ご家族から抱っこやおんぶで体がつらいという話を聞いたこともあるはず。その際、このような製品の存在を知っておくとアドバイスで役立つかもしれません。

また、『Shoul Raku』はお子さんだけでなく成人用としても使えます。車までのちょっとした移乗の補助や災害時の避難など、介護施設では利用者さんを背負って移動する機会が少なくありません。体への負担軽減や安全面向上の一環として、同製品を取り入れてみてはいかがでしょうか。

詳細情報

介護用抱っこひも

有限会社 松橋製作所

有限会社 松橋製作所は、「世界に通用するものづくり、世界の人々が笑顔になるものづくり」をモットーに掲げる地域密着型の町工場です。金属加工製品のOEM生産(他社ブランドの製品製造)を得意としており、企画から試作、量産、商品化までワンストップで行っています。一方で、近年は介護・福祉分野で自社商品の開発に注力。アミューズメント関連の部備品製作で培った技術と企画力を活かして、便利な製品の開発・商品化に邁進しています。

ストレスフリーな入浴を『BV SHOWER ARM』

▲画像提供:有限会社 松橋製作所

『BV SHOWER ARM』は、シャワーフックに差し込み落下防止ゴムを取り付けるだけで、シャワーヘッドの位置を自由に調整できる浴室補助具です。製品名にある「BV」とは、スウェーデン語の「快適」という意味の「BEKVÄM(べックヴァム)」を略した言葉。「すべての方が快適な入浴時間を過ごせるように」という想いで開発されました。

介護を必要とする方のなかには、シャワーヘッドを持ってシャワーを浴びることが難しい方もいます。そういう方がご自身でシャワーを浴びる場合、浴室に設置されているシャワーラックを活用するケースがほとんどでしょう。
しかし、それでは位置が高すぎたりシャワーヘッドの角度が調整できなかったりして、負担を感じている方も多いようです。シャワーヘッドの位置や角度を自由に動かせないことによる負担は、入浴介助を行う介護士さんにとっても身に覚えのあるものではないでしょうか。
その点、「BV SHOWER ARM」を取り付ければ、シャワーヘッドの位置を20cm手前にすることが可能です。壁からシャワーヘッドが離れることで、体が動かしやすくなり、腰を上げたり手を伸ばしたりといった動きの負担を軽減することができます。入浴介助を行う介護士さんとしても、シャワーヘッドが手前にくるため手に取りやすいでしょう。
さらに、上下・水平方向への首振りも可能です。自分好みの角度でシャワーを使えるほか、軽い力で左右に動かせることから一時的に水を避けたいときにも役立ちます。

▲画像提供:有限会社 松橋製作所

「シャワーの位置が少し前に出るだけでこんなに使い心地が違うとは思いませんでした。入浴の介助をする際に、とても助かっています。」
「持ち運びがラクなので、旅行先や銭湯でも使っています。自分で使うのも便利ですし、高齢の母との旅行でも洗髪の手伝いがラクになり、重宝しています。」
同製品を使用している方からは、上記のような声が挙がっているそうです。名前に込められた想いの通り、人々の快適な入浴に貢献している製品といえるでしょう。

詳細情報

BV SHOWER ARM

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「きらケア」は「レバウェル介護」にサービス名を変更しました

「きらケア」は転職だけではなく、介護職の方が働く中での悩みに幅広く寄り添えるサービスになるために「レバウェル介護」として新しく生まれ変わりました。

サービスはこれまでと変わらずすべて無料で簡単にご利用いただけます。一人ひとりに寄り添った転職サポートをこれからも提供していきます。

※この記事の掲載情報は2023年10月20日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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