プロの力で介護施設をサポート!サービスの質向上につながる組織

介護のアイデア 2023年8月22日
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

施設利用者に質の高いサービスを提供したくても、現在の状況ではそれが難しい介護施設もあるでしょう。そこで今回は、在宅介護サービスの質の向上に尽力する協会、緊急時に救急救命士の指示が受けられるオンコール代行サービス、プロの施術が受けられる訪問美容サービスを紹介します。

目次

一般社団法人日本在宅介護協会

一般社団法人日本在宅介護協会は、「介護サービス事業の質的向上と充実」「広く一般に対する啓発・普及」「民間事業者の健全な発展を促し、高齢化社会の安寧に寄与する」という3つの目的をもった民間介護事業者の団体です。在宅介護サービスの質的向上を目指し、措置制度の頃より活動しています。

介護サービス事業の質的向上と充実のための働きかけ

▲画像提供:一般社団法人日本在宅介護協会

超高齢社会に突入し、介護職員の不足や介護保険の財源不足、さらにはICT化への対応など、複雑化する介護業界の課題。同協会は、そうした社会課題の解決につながる持続可能なサービスを提供するとともに、現場で活躍する介護職員がやりがいと希望をもって働けるよう、環境づくりに尽力しています。そのために展開しているのが、政策提言、研修・セミナー、情報提供の3つの事業です。

まず政策提言では、介護サービス事業の健全な発展と事業者の事業基盤の確立・安定化を目指し、国政や行政への政策提言活動を行っています。
また、社会保障審議会に民間介護事業推進委員会を通じて委員を派遣。3年に一度の介護保険制度改正に向けて、現場の意見や要望を届けています。

▲画像提供:一般社団法人日本在宅介護協会

研修・セミナーは、現場の課題に即したテーマで多数開催。たとえば、訪問介護におけるICT化の事例紹介、小規模多機能型居宅介護の事業所運営のセミナーや、ケアプランデータ連携システムの説明会などです。仕事に役立つセミナー・研修を豊富に実施しています。
なお、近年はオンラインセミナーを積極的に活用しており、地方の方をはじめ幅広い方が参加しやすくなりました。公式サイトに詳しいセミナーの情報が載っているので、興味のある方はぜひ確認してみてください。

情報提供では、主に3つのことを行っています。
1つは厚生労働省が公式サイトで通知する各種事務連絡の配信です。同協会からメールで最新情報が送られてくるため、厚生労働省の公式サイトを覗く手間を省くことができます。仕事に追われがちな介護職員やそのほかのスタッフ、運営者にとって、大きな利点といえるでしょう。
2つ目は同協会を通じた会員同士の情報連携です。支部活動や部会活動といった交流の場を設けることで、会員同士で有益な情報を共有し事業者全体の質の向上を図っています。
3つ目は会報誌「さわやか」の発行です。関係各所への活動報告はもちろん、全国の市区町村の老人福祉担当課に誌面を配布し、広報活動にも活用しています。同協会の活動が気になる方は「さわやか」に目を通してみてはいかがでしょうか。

詳細情報

一般社団法人日本在宅介護協会

合同会社VISTA

合同会社VISTAは、オンコール代行や介護タクシーなどを展開している企業です。特長のひとつは、スタッフ全員が国家資格である救急救命士の資格を所持していること。救急現場での経験も豊富なスタッフが活躍しており、迅速かつ的確な処置が魅力です。
また、サービスを利用中であれば、心肺蘇生法をはじめとする応急手当の講習会も行っています。全国対応のオンコール代行サービスの利用者はオンラインでの受講、秋田県を対象とした介護タクシーの利用者には救急救命士が出張し実地での講習が可能です。

介護施設向け「夜間オンコール代行」サービス

▲画像提供:合同会社VISTA

たとえ勤務時間外であっても、不測の事態が起きればすぐに出勤できるよう待機しておかなければならないオンコール。特に夜間は日中よりもさらに精神的・肉体的な負担が大きく、オンコールを担当する人員がなかなか集まらない介護施設も少なくないでしょう。
そんな悩みを持つ介護施設をオンコールの代行という形でサポートしているのが、同社の「夜間オンコール代行」サービスです。

「夜間オンコール代行」は、全国の介護施設・訪問系事業所向けにサービスを提供しています。事前にヒアリングを行い、その施設専用のマニュアルを作成。施設の実情に即したサービスが受けられます。
このサービスを利用すると、オンコールという業務負担を減らせるだけでなく、求人を出す際にオンコールの条件をなくせるため、採用の枠を広げることも可能です。施設全体の人員が増えれば、職員のさらなる負担軽減に繋がり、定着率の向上も期待できるのではないでしょうか。

▲画像提供:合同会社VISTA

さらに、同社の「夜間オンコール代行」は救急救命士がビデオ通話にて対応しています。施設利用者の体調の急変は、職員に心構えの時間も与えることなく起きるため、頭が真っ白になってしまう職員も少なくないはず。突然の事態に焦り、どうすればよいのか、医師や看護師、救急救命士に何を伝えればよいのかわからなくなってしまうことも多いのではないでしょうか。そうした場合でも、同サービスならカメラを通して現場の状況を伝えられるため、的確な処置を迅速に教えてもらえます。病院への連絡もおまかせが可能で、そうした対応に追われることなく、利用者に集中できる点も魅力です。
オンコールの対応が終わった後は、クラウド上でレポートが送付されます。また、ビデオ通話時の映像も共有可能であるため、テキストや報告だけでは伝わらない現場の状況を把握することができ、利用者の家族への説明や、職場内でのミーティングなどの際に役立つでしょう。

「夜間オンコール代行」は、不測の事態が起きた際の心強い味方といえます。オンコールの人員確保に困っている施設だけでなく、急変対応に少しでも不安を持っている施設は同サービスの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

詳細情報

夜間オンコール代行

株式会社TONAN

株式会社TONANは、「美容室登なん」、「訪問美容TONAN」を運営している企業です。岩手県に所在し、2017年から事業をスタートしました。そのほか、訪問理美容業のコンサルタントや訪問先でのレクリエーション企画・運営なども行っています。

訪問美容「TONAN」

近年、シェービングやパーマ、カラーなど、おしゃれを楽しみたい高齢者が増えてきているそうです。介護に関わる方にとって、こうした傾向は高齢者のQOLを高めるうえで喜ばしいものでしょう。
しかし一方で、施設利用者のそうした要望に介護職員だけでは対応しきれない介護施設もあるのではないでしょうか。地元の美容室に行こうにも、利用者の体力や介護職員の労力を鑑みると難しいという施設もあるはず。そんな介護施設の悩みに応えてくれるのが同社の「訪問美容TONAN」です。

▲画像提供:株式会社 TONAN

TONANの始まりは、「あきらめてた。ありがとう」という言葉。これは、難病と闘っている方のヘアカットをした際に、涙ながらに発せられた言葉だそうです。以降、同社は誰ひとり取り残さず・諦めさせず、綺麗な姿を作り続けるために邁進しており、要支援・要介護の方から車椅子の方、寝たきりの方まで、美容室に通えない方をサポートすべくサービスを提供しています。
提供しているサービスは、ヘアカットのほか、シェービング、パーマ、カラーはもちろん、ネイルケアや着付けなども実施。利用者が望む綺麗な姿になれるよう、確かな技術と豊富なメニューで対応しています。
また、機材搬入や施術準備は全て同社が担当。サービスの利用が職員の負担になるのではという懸念は必要ありません。おしゃれを楽しみたいという利用者の気持ちに応えたい施設は、同サービスを利用してみてはいかがでしょうか。

▲画像提供:株式会社 TONAN

同社は、TONANのほかに訪問理美容のマッチングサービス「サパット」も運営しています。高齢者や障害のある方、妊娠・療養中の方など、美容室に通いたくても通えない方と、スキマ時間に働きたい、副業として働きたいといった理美容師をつなげるサービスです。誕生日・母の日・父の日のプレゼントや、定期的な理美容師への依頼などで利用されています。自宅にいながらプロの施術を受けられるため、訪問介護事業所の介護職員は同サービスのことを頭に入れておくと、利用者や家族から相談されたときにアドバイスできるでしょう。

詳細情報

TONAN
サパット

登録は1分で終わります!

アドバイザーに相談する(無料)

関連ジャンル: 介護のアイデア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

※この記事の掲載情報は2023年8月22日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

「介護のアイデア」の人気記事一覧

「総合」の人気記事一覧

新着記事一覧