高い技術力と豊かな経験を以て、介護の現場に寄与する企業

介護のアイデア 2023年5月16日
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介護の現場では、ご家族をはじめとし、介護士や施設運営者など多くの人が日々尽力しています。当記事では、介護を受ける方の気持ちを大切にしつつ、介護の負担や心配ごとを軽減するサービス・製品を提供している企業を紹介します。

安心できる環境の中で多くの笑顔が生まれる、そんな介護を叶えるヒントとしてお役立てください。

目次

株式会社やまと

株式会社やまとは、着物の製造・販売・普及を手掛けている会社です。
1917年創業という豊かな経験と見識を活かし、時代のニーズに添いつつ新たな着物のあり方にも挑戦。「きものでエキサイティングな世の中をつくる」ことを目指し、邁進しています。

きものパーソナルフィットオーダー

着物は、日本が世界に誇れる服飾文化のひとつです。現在では、入学式や卒業式、成人式、冠婚葬祭といったシーンでしかあまり見かけられませんが、その厳粛さや華やかさには、やはり目が惹きつけられます。

しかし、着物というと「着るのが難しい」「苦しい」「動きづらい」というネガティブなイメージもあるでしょう。そのため多くの方にとって、着物を着ることはハードルが高いようです。ましてや、介護士や家族の介助・介護が必要な高齢者、車いすユーザー、障がい者などはさらに躊躇するかもしれません。

▲画像提供:株式会社やまと

そうは言うものの、「孫の結婚式に黒留で出席したい」「母を米寿のお祝いで華やかに装わせてあげたい」という声も聞かれます。そんな声に応えて考案されたのが、着物の「パーソナルフィットオーダー」というサービスです。

このサービスでは、個々人の身体に合うよう一から仕立てることができ、反物からのお仕立てだけでなく、お仕立て上がり品からもお直しが可能となります。既製品サイズが合わない方や身体の動きに制限のある方でも、綺麗にフィットするようカスタマイズできるのがポイントです。
仕立ては、肩から裾までつながっている「ベーシックタイプ」と、上半身と下半身で
分かれている「セパレートタイプ」が選択可能。ベーシックタイプは、手間なく着たい方に適しており、セパレートタイプは車いすを使用される方や丈を調整したい方に適しています。

▲画像提供:株式会社やまと

ゴムやスナップ、紐だけで着脱でき、小物が不要というのも特長です。またカスタムとして半衿や襦袢袖の取り付けといったオプションもあります。一般的な着物の場合、長襦袢・腰紐など多くの小物が必要なうえ、着付けに時間もかかるので、高齢者や車いすユーザーにはかなり大きな負担がかかります。パーソナルフィットオーダーでは、それを見事に解消。短時間で簡単に着付けられ、着崩れしづらいきれいな仕上がりを叶えました。

このようなサービスは、高齢者本人やご家族はもちろん、介護士にとってもあたたかい気持ちになるものでしょう。施設のイベントでも活用できそうな同サービス、今後の広がりが大いに期待されます。

詳細情報

きものパーソナルフィットオーダー

キープ・アップ株式会社

広島県三原市に拠点を置くキープアップ株式会社は、舌筋強化具をメインとした健康関連の事業を行っています。
同社の代表は、歯科医師としても活躍している宗廣素徳氏。確かな知識と豊富な経験から、口腔内の健康とそれらが影響を及ぼす身体の改善に力を入れています。

舌トレーニング用具「キープアップ」

▲シン・キープアップ/画像提供:キープ・アップ株式会社

人は年齢を重ねていくと、さまざまな身体機能が低下していきます。食べ物を飲み込む嚥下機能もそのうちのひとつです。嚥下がスムーズにできず、もし気管に食べ物や飲み物が入ってしまうと、誤嚥性肺炎を発症する恐れがあります。これは、多くの高齢者を預かる介護施設にとっても大きな懸念でしょう。
もちろん、介護士やスタッフが細心の配慮で予防していますが、心配が尽きないのが本音だと思われます。

この不安に対し、口腔内の機能を増進させることで防ぐのが、同社が開発した舌トレーニング用具「キープアップ」です。

▲画像提供:キープ・アップ株式会社

同用具は、マウスピースのように上顎に装着して使います。装置の突起に舌先をつけたままで、斜面板を舌全体で押し上げるながら嚥下する運動を行います。具体的には、装着したまま唇を軽く閉じ、出てくるだ液をのみこむ動作を繰り返すことで、嚥下運動の強化、及び頭頚部の筋肉群の緊張が軽減し、可動域が改善されるといいます。

このように、嚥下に関係する筋肉群を鍛えて嚥下障害を予防することは、オーラルフレイル予防と呼ばれています。噛む・飲む・話すといった活動は、生きていくうえで非常に大切です。これらがスムーズにできなくなる「オーラルフレイ」を防ぐことは、高齢者のQOL向上に繋がります。同用具はそれが期待できる製品として、大きな関心が寄せられています。

なお、実際に使用している方からは、「キープアップを使い始めてから、音を聴き取りやすくなった気がする」「ストレスにつよくなったようだ」「ドライマウスの対策にも良さそう」といった、心身への良い影響の声が寄せられています。

安全に食事を楽しめ、日常の不便さを軽減してくれる同用具は、施設利用者と介護士、双方の笑顔に繋がるかもしれませんね。歯科医師監修という安心感と信頼感のある「キープアップ」の広い普及が望まれます。

詳細情報

キープアップ

大和精工株式会社

大和精工株式会社は、主に農業機械や自動車部品などの企画、開発、製造などを行っている会社です。高い技術力を活かし、企業や業界、社会が抱える課題の解決に貢献。時代のニーズに寄り添った製品の開発も手掛けており、国内のみならず海外にも同社ブランドを発信中です。

プラ手袋装着機「ラクーテ」

介護の現場では、常に徹底した衛生管理が求められます。屋内の衛生保持はもちろん、介護士やスタッフが行う介助そのものにおいても衛生保持は大切です。例えば、食事や入浴、排泄などの介助をする際、多くの施設ではプラ手袋を着用して行っているでしょう。これは、介護をする側、介護をされる側のどちらの身も守る目的があります。

▲画像提供:大和精工株式会社

しかし、業務ごとにプラ手袋を付けたり外したりするのは、少々手間がかかるかもしれません。製品によっては、まず介護士がプラ手袋を手に取り、差込口を指で開いてから手を入れるというものもあります。これではプラ手袋に直接触れるため、衛生管理の効果が低減する恐れがあるでしょう。

このような煩わしさや心配を解消すべく、同社が開発したのが、プラ手袋装着機「ラクーテ」です。機器に予めプラ手袋がセットされており、ペダルを踏むと、手袋の差込口が開くというもの。あとは、手を入れてプラ手袋ごと抜き取れば、非接触状態で装着できます。

▲画像提供:大和精工株式会社

また、電源不要のため設置する場所を選びません。漏電の心配がないので、浴室や洗面所のような水回りに置くことも可能です。お手入れ方法もシンプルで、中性洗剤に浸した布で機器を拭き、ペダルにグリースを塗布する程度。プラ手袋のセットは、機器のフックに掛けてボルトを閉めるだけなので、どなたでも容易に行えます。
耐久性に優れており、メンテナンスフリーで長く使用できるというのも特長です。メンテナンスを頼む必要がないので、維持費も抑えられるでしょう。

同社の長年に渡る実績、高い技術力、先見の明などを集結させて作られた「ラクーテ」。介護の現場における衛生管理の徹底と、業務の負担軽減を実現する一翼として期待されます。

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ラクーテ

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※この記事の掲載情報は2023年5月16日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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