健やかな笑顔をもたらす介護用品・サービスを提供する企業と団体

介護のアイデア 2023年3月14日
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人は年齢を重ねると、日常生活行動にさまざまな不具合を覚えるようになります。それを最小限にとどめたり改善したりするには、本人の意識はもちろん、家族や介護士など周囲の協力や工夫が必要です。

当記事では、それらをサポートする製品・サービスを提供している組織をピックアップしました。望ましい介護の実現や施設の活発化に、ぜひお役立てください。

「きらケア」は「レバウェル介護」にサービス名を変更しました

「きらケア」は転職だけではなく、介護職の方が働く中での悩みに幅広く寄り添えるサービスになるために「レバウェル介護」として新しく生まれ変わりました。

サービスはこれまでと変わらずすべて無料で簡単にご利用いただけます。一人ひとりに寄り添った転職サポートをこれからも提供していきます。

目次

はなすたべるくらす舎

はなすたべるくらす舎は、「話す」「食べる」「暮らす」ということにおいて、「垣根の無い、ボーダレス」なサービスと製品を届けることをモットーに創設されました。
主に、嚥下関連の商品を手掛けており、その画期的なアイデアは多くのメディアや介護関係者の注目を集めています。

簡易食物かたさチェッカー「カメルカ」

▲画像提供:はなすたべるくらす舎

人間にとって「食」は、生きていくうえで欠かせないものです。食事を通して栄養を摂取するのはもちろん、美味しさを味わったり、家族や友人と一緒に食事を楽しんだりと、心身共に健やかに保つ効果があります。

しかし、年齢を重ねると、咀嚼力や嚥下機能が低下することで食事そのものが苦痛になる高齢者もいるようです。食事が取れたとしても嚥下がスムーズにできず、食べ物が気管から肺に入り誤嚥性肺炎を招くおそれもあります。これは、食事の準備や介助を行なう家族、施設の介護士やスタッフにとっても大きな懸念でしょう。ましてや、外食などは食事の硬さが分かりづらいため、ハードルが高いかもしれません。

そんな介護の困りごとを解決に導くのが、はなすたべるくらす舎の簡易食物かたさチェッカー「カメルカ」です。これは、PETボトルの重さを利用することで「舌でつぶせる」「歯ぐきで簡単につぶせる」といった基準で、食事の硬さを簡易に測定する製品です。
使用手順は以下のとおり、非常にシンプルでどなたでも扱いやすいよう工夫されています。

1.手持ちのペットボトルに、「舌でつぶせる」「歯ぐきで簡単につぶせる」目盛りが記された目安量ステッカーを貼る
2.測りたい目盛りまで水を入れ、キャップを閉めた上から凸コネクタ「カメルカ」を装着
3.透明の器に少量の食品を入れ、その上にカメルカをそっと置く
4.器の底部からカメルカの凸が見えれば、目安をクリアしている

ペットボトル・水・カメルカさえあれば、料理の硬さが容易にチェックできるため、家庭や施設、外出先などさまざまなシーンで活用できるでしょう。

▲画像提供:はなすたべるくらす舎

柔らかい食事を用意したつもりでも、食べるときの温度や食材の部位によっては、噛みづらく飲み込みにくいことがあります。そんな食事直前のチェックにも最適です。食事をする方の目の前で説明しながら行うと、本人も安心して美味しく食べられるでしょう。

実は、この商品は同舎の代表である高田氏が、言語聴覚士として摂食・嚥下リハを行なうなかで「食形態を伝える難しさ」を感じたことから開発されました。その有用性は、歯科医師も注目しており、咀嚼がもたらす脳や身体への良い刺激という面でも好評されています。

年齢を重ねても食事を口から食べて美味しさを味わい、しっかりと飲み込んでエネルギーを蓄えられると、人生はより豊かになるかもしれません。高齢者の心身の安定、家族や介護士の懸念払拭に大いに役立つ商品だといえるでしょう。

詳細情報

カメルカ

ユニトレンド株式会社

千葉県に本社を置くユニトレンド株式会社は、福祉用具・介護用品・災害対策用品などの製造・輸出入などの事業を行っています。
介護に携わる方、介護を要する方の双方の立場に寄り添い、さまざまな状況に適した用品を提案し、現場に快適さを提供。用品の使い勝手だけではなく、福祉や介護に対する同社の真摯な姿勢に多方面から信頼が寄せられています。

回転バスボード「極楽」

▲画像提供:ユニトレンド株式会社

介護という仕事は、一般的にハードなイメージであることは否めません。実際、介護施設に勤務している介護士からは「力仕事が多く身体への負担が大きい」「利用者さんの安全を守るための苦心が尽きない」などの疲労の声が聞かれます。
その一方で、仕事にやり甲斐や誇り、喜びを感じるというのも事実のようです。

大変な仕事ですが、社会全体から頼りにされている職業だからこそ、介護業務の負担軽減に向けて各方面からサポートすることが望まれるでしょう。

そこで同社では、さまざまな介護業務のなかでも特に負担が大きいと言われる入浴介助に注目しました。
座位が可能で自分で脚を動かせる方でも、床の濡れがある浴室では適度な介助が必要です。しかし、多湿・高温な浴室内で利用者さんを支えるのは、やはり体力を消耗します。そんなときに便利なのが、回転バスボード「極楽」です。

これは浴槽の縁に取り付ける回転椅子で、座位のまま浴室と浴槽間を移動できるという製品です。使用方法は以下のとおり。

1.利用者さんが座面に腰掛ける
2.ストッパーを解除し、座面を浴槽側へ回転
3.ゆっくりと脚と腰をおろし、お湯に浸かる
※浴槽から出るときは、逆に行なうことで簡単に浴室側に移動できます

ストッパー解除レバーは座面の前後左右どこにでも装着でき、座面自体も左右に360度回転可能です。そのため、スペースが限られている空間でも、ラクに手を伸ばして介助できるでしょう。介護士の心身への負担が、随分と軽減されそうですね。ひいては、離職予防などの効果も期待できるかもしれません。

▲画像提供:ユニトレンド株式会社

なお、介護において心がけるべきことのひとつに、高齢者本人ができることには過度に手を出さない、という周囲の姿勢が挙げられます。これは、本人の身体機能の保持はもちろん、自尊心を大切にするためでもあります。
入浴に関しても同じことがいえるでしょう。無防備な姿になるデリケートなシーンだからこそ、動ける方の場合はそっとサポートするくらいが良いのかもしれません。そのような意味でも、同製品は最適だと思われます。

介護士の負担を減らしつつ、高齢者の尊厳も保ってくれる「極楽」のさらなる広がりが期待されます。

詳細情報

極楽

一般社団法人 日本ソーシャルeスポーツ・ライフ

一般社団法人 日本ソーシャルeスポーツ・ライフは、高齢者や障碍者の健康を「eスポーツ」(電子機器を使う娯楽や競技、スポーツ)を通して促進する、という信念のもと設立されました。
主に福祉・介護業界に向け提案してきましたが、近年は「eスポーツ」の社会認知度が向上してきたことで、国や地方行政、企業など多方面から衆目を集めています。健康スポーツの新しいあり方を創出している、新進気鋭の団体です。

「健康eスポーツ™」

▲画像提供:一般社団法人 日本ソーシャルeスポーツ・ライフ

健康的な生活の維持には、適度な運動が必要なことは一般的に知られています。しかし、運動自体を行なうのに必要な筋力や体力、持久力などは高齢になると乏しくなってきます。
それを予防および改善するため、高齢者施設では身体を使うさまざまなレクリエーションが行われていますが、身体が思うように動かず気落ちしたり、消極的になったりする高齢者もいるようです。
高齢者でなくとも、身体機能には個人差があります。ましてや、施設で大勢の高齢者に向けて画一的に行なうのは、難しいのが当然かもしれません。

そんな困りごとに目を向けたのが、一般社団法人日本ソーシャルeスポーツ・ライフです。
同団体は、ハードな運動をせずとも心身を健やかに導く「健康eスポーツ™」を考案。どのような状態、環境の方でも気軽に参加できるバーチャルアトラクションを健康スポーツとして提供しています。

コンテンツは、壁に映すものと床に映すものの2種類があります。能動的な動きを促すものと、リラックス効果のあるものがあり、いずれも映像自体を観て楽しめるのはもちろん、ゲームプレイも可能です。

▲まとあてはなびの様子/画像提供:一般社団法人 日本ソーシャルeスポーツ・ライフ

たとえば、壁に映した花火筒にボールを当てて花火を打ち上げる「まとあてはなび」、床に投影されたモグラを手にした箒で退治する「もぐらたたきゲーム」、床に映した映像が踏むたびに変化する「フロアインタラクティブゲーム」などがあります。
身体に自由が効かなくても、個々人が可能な範囲で動けばいい仕様なのも、高齢者に適しているポイントです。実際に「健康eスポーツ™」をレクリエーションに取り入れた施設では、多くの入居者さんがイキイキとした表情で参加していたそうですよ。しかも、できてもできなくても、全員が喜んでいたといいます。
さらに、ゲーム後には入居者間のコミュニケーションも活発化したそうです。これは、ゲーム経過の楽しさ、経験の共有がもたらす大きなメリットといえるでしょう。

なお、施設で実施の際は、事前にしっかりと打ち合わせを行います。施設が何を求めているかを理解し、そこでしか体験できない新空間のプログラムを作ることで大きな価値を提供。運用の仕方でいろいろな遊び方ができるよう工夫されています。

新レクリエーションの考案、入居者さんの健康維持、コミュニケーションの活発化など多くのメリットをもたらす「健康eスポーツ™」。新しい健康スポーツのあり方として、ますます注目されるでしょう。

詳細情報

一般社団法人 日本ソーシャルeスポーツ・ライフ
「健康eスポーツTM」プログラム

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「きらケア」は「レバウェル介護」にサービス名を変更しました

「きらケア」は転職だけではなく、介護職の方が働く中での悩みに幅広く寄り添えるサービスになるために「レバウェル介護」として新しく生まれ変わりました。

サービスはこれまでと変わらずすべて無料で簡単にご利用いただけます。一人ひとりに寄り添った転職サポートをこれからも提供していきます。

※この記事の掲載情報は2023年3月14日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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