介護士の負担軽減・安全対策に最適!優しさとアイデアが光る企業と組織

介護のアイデア 2022年11月17日
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

介護の現場で活躍している介護士は、いずれも豊かな知見やプロの手技をもって、手厚く細やかな介護を提供しています。そんな介護士の姿勢に、信頼と安心を寄せる高齢者やご家族も多いでしょう。
一方で、介護士にさまざまな負担がかかっているのも事実です。そこでここでは、介護士の業務負担軽減やレクの充実、安全対策などが図れる製品・サービスを提供している企業、介護士が直面することも多い認知症への理解や支援を広める組織を紹介します。職場環境の整備や人材育成に効果的な情報が満載です。ぜひ、お役立てください。

目次

株式会社マトリックス

株式会社マトリックスは、ICタグを独自に進化させたセミアクティブ型ICタグ(POWERTAG)を活用し、スポーツのタイム計測やさまざまなジャンルにおけるセキュリティ管理に貢献しています。
「お客様に喜んでいただける商品やサービスを提供します」という理念を基本に、さまざまな製品づくりにチャレンジ。現状に留まらない果敢な姿勢で、常に邁進している企業です。

徘徊・離院検知システム「ボックスイレブン」

▲画像提供:株式会社マトリックス

超高齢社会の現在、介護に関わる方にとって大きな問題のひとつに「徘徊」が挙げられます。私達の身の周りでも、「家族が目を離した隙におじいちゃんが一人で家を出ていってしまい心配した」というような話は、よく耳にするでしょう。転倒して怪我をしているのでは、交通事故に遭っているのでは、熱中症で倒れているのではなど、本人が見つかるまでの家族の気苦労は本当に計り知れません。

これは介護施設においても同様で、なかには帰宅願望が強く無断で施設から出ていこうとする人もいます。もちろん、施設の介護士やスタッフはプロの目で細心の注意を払っていますが、やはり精神的負担は非常に大きいとのこと。ときには、それが原因で離職を選択する人もいると言います。利用者さんの安全はもちろん、大切な人材を守るためにも、早急に関係者全員が安心できる環境対策を取る必要があるでしょう。

そんな声から生まれた製品が、株式会社マトリックスの徘徊・離院検知システム「ボックスイレブン」です。
名札やお守りの形で利用者さんに身に付けてもらったICタグが、無断外出を検知して警報するという製品で、現在多方面から注目を集めています。設置はいたってシンプルで、まず施設の出入口に検知ユニットを設け、ICタグを検知する磁界を張ります。そのエリアにICタグを持った利用者さんが入ると、施設事務所等に置いた警報ユニットが感知し、信号灯でスタッフにしらせるという仕組みです。

▲画像提供:株式会社マトリックス

信号灯は5色あり、複数の出入り口を色別で示すことが可能。人体や医療・介護機器に影響がないうえ、カメラや呼び出しコールと連携もできます。このような製品にありがちな誤検知は、高精度なトリガーID技術によりほぼ皆無。徘徊による事故のリスク軽減はもちろん、スタッフの負担軽減や安心感にも繋がる製品だと言えるでしょう。

また、地域へ向けた風通しを良くし、利用者さんの行動を制限しないよう努めている施設では、日中出入り口に施錠しないところもあります。そのような施設にも同製品は好適で、これまでの導入先からは「活動的な認知症の方々の命を守れる安心感がある」「出入り口を色別にできるので、早急に対応できる」「地域に開かれた施設を目指せる」との声が寄せられています。この実例からも「ボックスイレブン」の有効性がうかがえるでしょう。

詳細情報

ボックスイレブン

公益財団法人 認知症予防財団

認知症予防財団は、認知症に関する正しい知識や適切な対応、近年の研究などを呈する事業を通し、「豊かで明るい希望に満ちた長寿社会の実現」に向け活動しています。
財団の立ち上げは、毎日新聞社が創刊120周年記念事業として提唱。医学界や医師会、経済団体連合会などの協力を受け、 1990年に厚生大臣許可を得て設立されました。

認知症について

日本人の平均寿命が年々伸びている現在、比例するように介護を要する人も増加しています。そのなかには、身体の活力はあるが認知症を患い生活に不具合がある、といった方も多くいらっしゃいます。本来ならば喜ばしい「長寿」が、本人の生きづらさや家族の物心両面の負担、介護施設の人手不足などさまざまな問題を引き起こしているのが現状です。

ご家族や介護従事者、施設運営者においては、これらを現場で痛感することもあるでしょう。認知症への対応や治療の難しさは、一朝一夕には解決しません。しかし、正しい知識や適切な支援方法の習得、当事者の心を慮ることで良い方向に向かうケースもあるようです。認知症を単に加齢の問題として看過せず、社会全体の課題として対応する必要があります。

そこで、同財団では以下のような事業を展開し、認知症への理解や支援を広げています。

・シンポジウム事業
都市圏にて中央シンポジウム、地方中核都市にてローカルシンポジウムを開催。超高齢化社会における問題意識や解決策などを呈しています。

・調査、研究事業
認知症の調査・研究・周知などを実施。「認知症予防」「認知症介護」「家族の接し方」といった10カ条の制定に参画しています。また、近年の研究結果を出版物を通じ、広く普及することにも注力しています。
・電話相談事業
無料電話相談「認知症110番」を開設。さまざまな相談事に24名の専門家が具体的な解決策を示しながら回答します。サイトに過去の相談事例を参考にした問答を掲載しているので、同じような悩みを抱える方も参照できます。

・介護家族支援事業
全国的な市民団体「認知症の人と家族の会」と協力しています。

・財団報「新時代」発行事業
財団報「新時代 New Way of Life」を発行。認知症を抱える家族、関係者にとって役立つ情報を掲載しています。

認知症への一般的な認識は、医療研究や治療の進化により、少しずつ変化しています。アップデートされた正しい情報を得て、日々のケアに採り入れることは、より良い介護の提供に繋がります。同財団の事業は、そんな方々への後押し的存在にもなるでしょう。

認知症予防財団からの情報を掲載します。
「財団では継続寄付会員を募っています。社会貢献の一翼として、どなたでも参画できる公益性のある団体です。温かいご支援をよろしくお願いいたします。」

詳細情報

認知症予防財団

いばらき園芸療法研究会

いばらき園芸療法研究会は、園芸を通して心身の健康を図る活動と、園芸療法を指導できる人材の育成に努めています。
「無理なく、たのしく、できるところからの園芸療法」をテーマに、2001年4月に発足。介護・医療・教育などさまざまな業界から衆目されている療法です。

介護施設向け園芸療法活動

介護施設におけるレクリエーションには、歌、工作、手芸、体操などさまざまなものがあります。いずれのレクリエーションも、高齢者の五感を刺激したり、達成感を得たりできるよう考えられており、介護士やスタッフの工夫が感じられるものばかりです。

そんなレクリエーションのひとつとして、また健康法としても注目されている作業に「園芸療法」というものがあります。これは、植物を育てることを通して、心身や社会性に良い働きかけをしたり、損なわれた機能の回復を促したりすることを目的とした作業療法です。

主なプログラムは、花苗や種を植える、成長のために水を与える、収穫し調理する、寄植えを楽しむなど。普段、施設内で過ごしている利用者さんにとって、屋外で土や植物に触れるというのは、非常に開放的な気分でしょう。ときには、作業をしながら利用者さん同士で楽しく会話が弾むこともあり、人と人が繋がるきっかけづくりにもなるとのこと。

▲サツマイモの収穫/画像提供:いばらき園芸療法研究会

もちろん、植物を育てるには、水やりや間引きなどの手間を要するため容易ではありません。しかし、手をかけることで愛着が湧き、積極的にお世話に取り組むというやる気が生まれます。作業内容によっては身体も動かすので、ほどよいリハビリ効果が得られそうです。

そのような体験がもたらす効果を広く啓蒙・普及しているのが、いばらき園芸療法研究会です。自然に触れながら、高齢者が「生きる喜び」を実感できるよう「無理なく、楽しく、できるところから」をモットーに、各施設の状況や目的に合った園芸療法を提案しています。実際に導入している施設からは、「花や野菜作りを通して、利用者さんが心身ともに伸びやかに過ごせている」「みんなで活動することで、自然と笑顔が生まれる」といった声が寄せられており、園芸療法の高い効果がうかがえます。

また、同研究会では、人材育成として「園芸療法士」の養成講座も設けています。「園芸療法を知る初級」「企画立案ができるようになる中級」「園芸療法士として指導できるようになる上級」の3コースを設置。介護士や施設スタッフなど、福祉に関わる多くの方が受講しており、勤務先でのレクリエーション活動に活かしていると言います。

利用者さんへ豊かなひとときを提供するのはもちろん、介護士自身のスキルアップや感性を磨く手助けにもなる「園芸療法」、より一層の普及が期待されます。

▲養成講座の様子/画像提供:いばらき園芸療法研究会

詳細情報

いばらき園芸療法研究会

Protect you 株式会社

Protect you 株式会社は、疾病や障碍、加齢などにより生活しづらさを抱える人たちのために、福祉用具や安全補助用具を開発・販売している企業です。2020年に設立された新しい企業ですが、目のつけどころが新鮮かつオーダーメイドにも対応するという柔軟な姿勢に、多くの自治体や企業、施設などが関心を寄せています。

高齢者施設向け「空間Protectロッカー」

▲画像提供:Protect you 株式会社

人は外界から情報を得る際、その多くを「目で見る」ことで行います。一説には、情報の80%以上は目から得ているとも言われ、日常生活における「見る」という行為が、いかに大切なのかがうかがえるでしょう。

しかし、目の働きは加齢と共に鈍くなり、物が見えづらくなる、視界が狭くなるなど、さまざまな症状が現れてきます。加えて腰が曲がり視線が下向きになるため、身体を動かす際、頭や身体を周囲にぶつけやすくなります。打ちどころや衝撃の度合いによっては大怪我を招くため、多くの高齢者が生活している介護施設では、介護士やスタッフが常に細やかな視線と配慮を呈しています。

それでもなお、頭をぶつけやすいのが、公共施設に設置されているようなロッカーの扉です。実際、同社代表の齋藤氏は、公衆浴場で、高齢者が開いているロッカーの扉に頭を強くぶつけ、救急車で搬送されるのを目にしたと言います。
また、車いすの方がロッカーを使用する場合、扉を手前に開けると自分のフロントスペースが狭くなり、荷物の出し入れがしづらくなります。そのため、何度も車いすのタイヤを切り替えして、扉が邪魔にならない位置に移動してから出し入れしなくてはなりません。ときには、下のロッカーを使いたくても、上の人が使用していて使いづらいという事例もあるでしょう。

このように、既存のロッカーでは補えていない部分に目を向け開発されたのが、高齢者施設向け「空間Protectロッカー」です。懸念されていたロッカーの扉は横スライド式に変更。扉を手前に引かないため、頭をぶつけたり他の人と接触する心配も不要です。また、設置は既存ロッカーの扉を替えるだけで済むうえ、受注生産のため色やサイズは自由。コストを抑えつつ安全対策ができる、優れた製品です。

車いす用アタッチメント「らくP」

▲画像提供:Protect you 株式会社

同社では、「空間Protectロッカー」のように、今あるものを活かして安全対策を図ることを大切にしています。車椅子用アタッチメント「らくP」も、そのひとつです。これは、グリップを替えるだけで、現状の車いすの機能を損なわず、どなたでも楽に使える仕様にできるという製品です。

最大の特徴は、グリップを四角に近い輪形にしている点です。この形にすることで、介助者は楽な姿勢で車いすを扱えるようになり、腰痛が防げると言います。また、危険時に即操作しやすく、階段でも使用可能なため、防災対策としても安心でしょう。
施設の利用者さんと介護士の双方にとって、大きなメリットが期待できる製品です。

詳細情報

空間Protectロッカー
車いす用アタッチメント「らくP」

登録は1分で終わります!

アドバイザーに相談する(無料)

関連ジャンル: 介護のアイデア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「介護のアイデア」の人気記事一覧

「総合」の人気記事一覧