
介護施設における徹底した衛生および安全管理、高齢者に適した食の提供、気持ちに寄り添った丁寧な介助は、利用者さんやご家族の安心に繋がります。また、そのような施設は、勤務する介護士にとっても気持ちの良い職場だと言えるでしょう。
ここでは、そんな介護施設の実現を叶える商品やサービスを提供している企業を紹介します。より良い施設づくり、介護士の働きやすい職場づくりの参考に、ぜひお役立てください。
目次
錦城護謨株式会社
錦城護謨株式会社は、1936年にゴム材料商社として創業しました。ゴム製品を中心としたさまざまな製品を通し、長きに渡り社会に貢献しています。
現在は、ゴム・土木・福祉などに関連した事業を幅広く展開。 「産み出す事で世の中の当たり前を変えたい」という想いのもと、社会をさまざまな面から支えています。
視覚障がい者歩行誘導ソフトマット「歩導くんガイドウェイ」

多くの高齢者が生活したり、デイサービスを受けたりする介護施設には、さまざまなバリアフリー仕様が設けられています。例えば、階段の横にスロープをつける、床の段差をなくす、トイレや浴室に手すりをつけるなどが挙げられるでしょう。加齢により足腰の機能が低下しても、物理的な方法で日常生活がおくりやすいよう工夫されています。
このようなバリアフリー化において、同社では視覚に注目した画期的な製品「歩導くんガイドウェイ」を誕生させました。これは、視覚障がい者の歩行を誘導する屋内専用のソフトマットです。
視覚障がい者の歩行誘導というと、一般的には屋内外で凹凸のある誘導ブロックが使用されます。介護施設においても、この誘導ブロックを用いているところがあるでしょう。シンプルながら大変優れている誘導ブロックですが、場合によっては移動の妨げになるケースもあるといいます。例えば、施設で頻繁に使用する車椅子、移動式ベッドなど車輪のついたものは、凹凸に引っ掛かりやすいうえ、硬いブロックを乗り越える際に大きな衝撃を受けるのだそうです。

「歩導くんガイドウェイ」では、このような困りごとを一気に解決。凹凸の代わりに、白状で叩くときの音や足に伝わる感触の違いで、誘導路を示すように作られました。また、ゴム製のソフトマットにすることで、足元や車輪への衝撃を削減。床との段差を1mm以下にし、ごく緩やかなスロープとフラット面を設けて、車いすやベットが通りやすい仕様になっています。
さらに特徴的なのが、豊富なカラーバリエーションです。介護施設の床に設置する場合、多彩なカラーを活かして、視覚に障害のない施設利用者の方を目的の方向へ誘導するガイドとして使えます。食堂やトイレ、談話室、各部屋への方向を色分けし、高齢者の方にも分かりやすいよう示すといった活用が挙げられるでしょう。
なお、設置は両面テープで貼り付けるだけなので、大規模な床工事は不要です。
歩行や移動におけるバリアフリーを叶えつつ、ガイドの役割も期待できる「歩導くんガイドウェイ」は、介護施設はもちろん、さまざまな場所において大いに役に立つ商品だと言えるでしょう。
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伊那食品工業株式会社
伊那食品工業株式会社は、1958年の創業以来、主に粉末寒天の製造を事業として行ってきました。業務用はもとより家庭で手軽に使用できる粉末寒天の製品開発、寒天を用いた商品、ランチやデザートを提供するカフェなどを展開。顧客や消費者のニーズに細やかに応え、より良い地域づくりに寄り添うことを大切にしている企業です。
介護食用製品「ウルトラ寒天」

年齢を重ねると、多くの方は咀嚼力や嚥下機能が低下する傾向にあります。好物を食べづらくなったり、食事が飲み込みづらくなったりするため、なかには食事の時間そのものが苦痛に感じる高齢者もいるようです。
また、誤嚥を招きやすくなるのも心配です。万が一、誤嚥により食べ物が気管に入ってしまうと肺炎を発症することがあるため、介護の現場では食事の内容に細心の注意を払っています。そこで誤嚥対策として用いられているのが、スムーズに嚥下できるよう飲み物や食べ物をやわらかなゼリーとして固める調理法です。
一般的には料理にとろみをつける際、片栗粉のような澱粉を用います。しかし、事前に水としっかり撹拌したり加熱したりする手間や、ダマができやすいといった不便さもあるようです。また、料理の色味が少々変化するのも残念なところでしょう。実際に介護施設で調理に携わっているスタッフや、食事の介助を行う介護士の中にも、このようなことが気になっている方がいると言います。
これらの懸念を解決に導くのが、伊那食品の「介護食用ウルトラ寒天」です。同社では、用途に合わせてさまざまな物性の寒天を開発しています。そのなかで、飲み物や食べ物をやわらかく固めるのに適しているのが介護食用ウルトラ寒天です。介護食用ウルトラ寒天は通常の粉寒天よりも低凝固力でソフトな食感に仕上がるため、介護食に最適とのこと。

使用方法はいたってシンプルで、80℃以上の湯に溶かし、料理や飲物に混ぜて冷やすのみ。ダマになりにくいので、食事の舌触りや見た目、味を損ないません。また、低凝固力のため、高齢者の方が飲み込みやすいソフトな食感を持たせてくれます。
ポットのお湯でさっと溶けるうえ、粉量を調整しやすいので、利用者さん個々の状態に合わせてやわらかさを変えることも可能です。
このように、施設利用者の方のみならず、介護士やスタッフにも利便性と安心感をもたらしてくれる「介護食用ウルトラ寒天」。今後も介護の現場において、楽しい食事時間を提供してくれると期待できます。
マルヒ食品株式会社
宮城県に本社を構えるマルヒ食品株式会社は、企業や学校、介護施設などを対象とした給食事業や、業務用食材全般の販売および商品企画などの卸事業を行っています。
地産地消推進と食品自給率向上を目指しており、宮城県の新鮮な食材をふんだんに使用。徹底した衛生管理のもと、地域の方々が慣れ親しんだ美味しい味を提供しています。
介護施設向け給食「みんなの介護食」

介護施設の利用者さんにとって、施設で提供されるあたたかい食事は大きな楽しみのひとつです。栄養面がしっかりと考えられているうえ、飲み込みやすく美味しいメニュー、介護士の細やかな介助、ほかの利用者の方々との談話など、食事の時間そのものが心に活気をもたらしてくれるとも言えるでしょう。
いずれの施設でもこのように豊かな食事時間をもうけるため、食についてさまざまな配慮をしています。マンネリ化しないよう献立や彩りを工夫する、多彩な食材を用いる、イベント食を提供するなど、施設利用者さんの健康と笑顔のため各スタッフが尽力しています。しかし、やりがいはあるものの、介護の現場としては「調理の人手が足らない」「食中毒などの運営リスクが心配」「食品ロスの削減が難しい」といった悩みがあるのも事実です。
これらの困りごとの手助けとして注目を集めているのが、マルヒ食品の「みんなの介護食」です。同社の給食事業の一つで、真空パックに入れた調理済みのチルド惣菜や冷凍弁当を届けるサービスで、イベント食やおやつにも対応。アレルギーによる禁止食、肉や魚を召し上がらない方への差し替えも可能です。
高齢者に適したソフトな食感なのはもちろん、湯煎であたためて器に盛り付けるだけ、レンジで温めるだけで美味しく提供できるといった手軽さが好評な同商品。実際に、導入している施設からは「食事の準備時間が短縮でき、利用者さんへの対応に専念できるようになった」「食欲をそそる彩りに、利用者さんの笑顔が増えた」「ロスがほとんどなく、コストが削減できた」と好評を得ています。

また、同社の献立は、宮城県の食材を使用した郷土料理や馴染みのある味付けが用いられています。高齢者にとって、施設で生活するのは快適な反面、環境の変化による心的負担もあるはずです。そのような中、慣れ親しんだ味を食するというのは、気持ちがほっとするひとときでもあるでしょう。
このように「みんなの介護食」は、利用者さんの心身の健康維持、介護士の負担軽減を大いに支援しています。ひいては、地域における施設の評価向上、介護士の離職予防といった施設運営上のメリットも期待できるでしょう。利用者・介護士・運営者の3者の支えになるサービスだと言えます。
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