認知症の高齢者や介護側に寄り添った、ケアや製品開発に強い企業

介護のアイデア 2021年10月20日
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

日本には、世界に誇る高い技術力をもつ魅力的な企業が多数あります。それらの多くは、誰かの役に立つもの、使う人の心に寄り添ったものという視点を大切にしています。ここでは、独自の技術を活かして、介護に役立つ製品を開発している企業を紹介します。

目次

株式会社Aikomi

株式会社 Aikomiは、大手製薬会社にて創薬・新技術開発に携わっていた現CEOニック ハード氏が、「医薬品に留まらないサービスやソリューションで人々の幸せに貢献したい」という信念から設立した企業です。共同創業者やディレクターに、AI・医療・介護などのプロフェッショナルを迎え、デジタルテクノロジーを通して医療や福祉に貢献しています。

▲CEOニック ハード氏/画像提供:株式会社Aikomi

パーソンセンタード・ケアとは

同社が提供するAIを活用したサービスの根底には、「パーソンセンタード・ケア」という考え方があります。パーソンセンタード・ケアとは、認知症の人の心理的ニーズにフォーカスを当てた認知症ケアの一つです。ケアの対象となる人が、その人らしい人生を歩めるようサポートすることを目的としています。

デジタルセラピー

パーソンセンタード・ケアという考えのもとに提供しているのが、デジタルセラピーというジャンルのサービスです。同社では、認知症の人・家族・介護従事者の3者の繋がりを大切に考え、それぞれのコミュニケーションを促進できるようなプラットフォームを開発しています。

また、パーソンセンタード・ケアの大切な要素である「その人らしい人生」を重視し、認知症の人それぞれのバックボーン、好み、得意なことなどに合わせた個別化プログラムも実現しています。

認知機能の向上が期待できる「Aikomiケア」

デジタルセラピーの一環として提供しているのが、タブレットによる「Aikomiケア」サービスです。タブレットで昔の写真や映画、音楽などを観賞したり、テレビ電話のように離れている家族と繋がったりできます。また、個々人の年齢や好みに合わせてプログラムできるため、よりその人に寄り添ったサービス提供が可能です。

メリット

▲画像提供:株式会社Aikomi

「Aikomiケア」には、さまざまな便利な機能が搭載されているというのはもちろん、認知症の人・家族・介護従事者の3者に多くのメリットをもたらすというのも注目ポイントです。

認知症のある人は、懐かしい写真や音楽を見聞きすることで回想を楽しみ、他者との交流により、情感に良い刺激と豊かさを持つことができます。離れている家族にとっては、リアルタイムで相手の様子を知ることができ安心です。また介護従事者は、施設を利用している認知症の利用者と話題が共有できてコミュニケーションのきっかけにできます。

このように、心の安定とコミュニケーションの促進につながる「Aikomiケア」は、現在居宅を含めた多くの介護現場で活用されています。同社が掲げる”Re-connect people to create happiness”を体現しているサービスです。

詳細情報

株式会社Aikomi「Aikomiケア

株式会社ファティマ

長崎県に本社を置く株式会社ファティマは、医療・福祉分野に特化したシステムの開発や導入、サポートサービスを提供している企業です。

社名のファティマは、長崎県と縁の深いポルトガルの都市にちなんだもので、多くの宗教的奇跡が起きた聖地や国際的な巡礼地として世界的に知られています。聖地と同様に、長崎から世界に通用するソフトを開発し発信していきたいという思いが込められています。

医療に強い同社の実績

同社は、前頭葉の認知試験をコンピュータ上で実現するソフト「WCST」を開発しました。現在、「WCST」は無償で全国の病院や医療機関に提供され、多くの研究や臨床試験で活用されています。

また、インフォームドコンセントを支援する製品も開発しています。患者さんの薬に対する関心と薬剤師の業務効率化を叶えるソフトで、薬剤画像つきの投薬説明書を短時間に作成できます。さらに、福祉にも見識が深く、近年は介護事業者向けの業務支援ソフトの開発も多く見られます。

今後の期待

「医療、福祉分野においてお客様中心の製品やサービスを提供することにより、社会生活の質(QOL)の向上に貢献すること」というフレーズを経営理念として掲げている同社は、その理念を実現すべく、全国規模でソフトの販売を展開しています。

特に介護保険システムにおいては、スタンドアローンからWANまで幅広く利用できるよう対応しており、今後もさまざまな施設やユーザー、シーンにおいて役に立つでしょう。また、昨今は多様な介護業務プロセスに対応しつつ、機能面でもさらに成長できるような開発に注力しています。このような同社のサービスが、業界全体の資質向上につながることが期待されます。

介護保険ソフト「Quickけあ2」

頼りになる機能

株式会社ファティマが開発した、介護保険ソフト「Quickけあ2」には、5つのシステムが搭載されています。

・施設系サービスシステム
ケア記録、別途管理、栄養ケアプランや食事のオーダーなどが管理できます。
・通所系サービスシステム
利用者の一日の動きに合わせたケアの記録や各種帳票管理ができます。
・居宅介護支援、小規模多機能システム
各種アセスメントに対応したり、期限切れの期日を通知してくれたりします。
・訪問介護システム
月間スケジュールの管理やヘルパーの賃金計算を自動で行います。

よく使う機能から自分だけで管理するには煩雑なものまで、便利なシステムがラインナップされています。またこれらは、ユーザーの使い勝手に応じて、画面を自由にカスタマイズすることも可能です。自分にとってスムーズな操作は、結果的に介護サービス提供の迅速化にもつながるでしょう。なお、「Quickけあ2」はインタフェースを搭載しているため、電子カルテ・医事会計ソフト・介護ロボットといった外部システムとの連携も可能です。

メリット

最大のメリットは、記録から請求までこれ一つで管理できるということが挙げられますが、そのほかにも注目したい様々なポイントがあります。

まず、この製品は独自の技術で開発コストを削減しているため、大手ソフトよりも低価格で使用できます。また全国区に販社を持っているため、サポート体制も万全です。実際に製品を導入している施設のスタッフからは「全ての項目が可視化され作業しやすい」「手書きよりも使いやすい」「記録紙の保管場所に困らない」といった声が聞かれ、使い勝手の良さがうかがえます。

詳細情報

株式会社ファティマ 介護保険ソフト「Quickけあ2」

株式会社ミヤサカ工業

株式会社ミヤサカ工業は1985年に創業。センターレス研削をメイン事業とする精密部品加工の専門メーカーです。センターレス研削とは工作物が自転しながら砥石で研削する加工方法で、高精度且つ量産性に優れており、主に自動車のエンジンや変速機に使われる部品を生産しています。

世界に誇る技術

センターレス研削加工は、基本的な操作知識に加え加工者の経験と勘が必要とされる加工技術であるため、これに関する技術資料(市販本)が極めて少なく、非常にニッチな加工方法です。その半面、技術を確立することができれば非常に高いセールスポイントを得ることが出来ます。同社は更に難形状や1ミクロン(1/1000ミリ)以下の精度を保証できる体制を確立しており、業界トップクラスの評判を得ています。

同社は研削事業の傍ら、自社商品の開発にも力をいれています。一斗缶やドラム缶をそのまま給油タンクとして使える専用の給油コックや、灯油ポリタンク専用のコックなど液体を簡単に小分けできる様々なコック製品を開発しています。同社の「コッくん」のブランド名はそれに由来しています。更には非常用浄水器のトップメーカーとして「飲めるゾウ」シリーズを展開。また、近年は新商品として服薬支援ロボットを開発し、医療や介護の現場に大きく貢献しています。

同社の会長は社員に常々「どんなことでもいいから、困りごとやこうだったらいいなと思うことがあれば何でも言ってほしい」と声をかけているそうです。これは、そういった声そのものが、商品開発の原点になるからだと言います。このように、お客様・社員・地域社に寄り添う同社の姿勢が、多くの魅力的な開発に繋がっています。

服薬支援ROBOT「コッくんお薬よ~」

便利な機能

▲画像提供:株式会社ミヤサカ工業

「コッくんお薬よ~」は、決めた時間にお薬ケースが自動で出てお知らせする服薬支援ロボットです。朝・昼・夜・就寝時など設定された時間になると、お薬が出てくるので、薬の飲み忘れや飲み過ぎ、飲み間違いなどを防ぎます。

設定時間は自由に変えられるなど、使用者に合わせた使い方ができます。また、電源コードではなく単一乾電池3本で2年以上稼働するので、置き場所を選びません。高齢者がコードに足をひっかけるといった事故の心配もなく、安全に考慮された製品です。

開発背景と期待できること

在宅や施設における高齢者の服薬管理は、人為的ミスの可能性や、時間的負担になるケースもあります。同社によると更にお客様の要望に応えるため新たな機能の追加を準備しているようです。

▲左は1日3回用、右は1日4回用/画像提供:株式会社ミヤサカ工業

「コッくんお薬よ~」は、このような問題を解決するために開発されました。利用手順は簡単です。薬剤師が同製品に薬をセットします。家族やスタッフは、それを受け取り、あとは自動的に薬が出てくるのを待つだけというシステムです。この製品の導入により、介護をする側の人の心に余裕が生まれるといいます。今まで服薬管理にかけていた時間を他の業務に時間をかけることができ、介護全体の質も上がるかもしれません。

詳細情報

株式会社ミヤサカ工業「コッくんお薬よ~

登録は1分で終わります!

アドバイザーに相談する(無料)

関連ジャンル: 介護のアイデア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「介護のアイデア」の人気記事一覧

「総合」の人気記事一覧