認知症高齢者の増加や昨今の感染症拡大で、利用者さんの健康維持や日々の暮らしの楽しみをこれまでと同じように維持しようと努めている介護施設は多いでしょう。本記事で紹介するのは、高齢者の安全性や生活の質を高めるための製品・サービスを提供する企業です。
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レバウェル介護は、11月11日 介護の日に合わせて『介護の日プロジェクト2024』を始動いたしました。 本プロジェクトでは、「介護従事者の皆様に向けた感謝のメッセージ」や「介護従事者が働く中でやりがいを感じる瞬間のエピソード」を掲載した『介護の日特設WEBサイト』を期間限定(1/31まで)で公開いたします。
・介護の日特設WEBサイトはこちら:
https://lp.job.kiracare.jp/kaigonohi/2024
目次
株式会社テクノスジャパン
株式会社テクノスジャパンは、福祉機器やマイコン応用機器の開発・販売を行っている企業。「老」「農」「環」「心」の4つのキーワードに関連する製品の開発を通じて、『感動を与える製品の創造と自己実現』を目標に掲げています。
【2021年秋発売「くすりコール・ライト」】
くすりコール・ライトは、自宅や高齢者施設で用いるカレンダータイプの服薬支援ツールです。
《特徴》
くすりコール・ライトの特徴は、カレンダータイプで設置、運用が簡単なこと。1週間分の薬を配置でき、1日のうち最大4回通知がなされます。
《開発背景》
飲み忘れによる健康状態悪化はもちろん、残薬の額が年間500億円に上るのも社会問題となっています(厚生労働省)。
同社は「くすりコール」を2014年に発売したものの、同製品は置く場所が必要で、設定方法も複雑だったそうです。くすりコール・ライトはそうした課題を踏まえ、場所をとらず、よりシンプルに使用できる服薬ツールとして開発されました。
《使用シーン》
くすりコール・ライトは、自宅での日常的な服薬支援に利用できます。ご本人が一人暮らしの場合は、『服薬みまもりサービス』を使えば関係者同士で服薬状況の共有が可能です。生活の見守りにもつながるでしょう。
高齢者施設や病院での服薬管理にも有用です。『服薬みまもりサービス』によりスタッフ間で情報共有ができるほか、服薬指導の効果を測定するのにも役立ちます。リハビリ時の作業療法にも適しています。
【認知症高齢者の服薬について】
認知症高齢者の服薬時には、しばしば問題が発生します。毎回正しく服薬できるかどうかに加え、ご本人が服薬後に「飲んでいない」と主張したり、服薬自体を拒否したりすることもあります。命に関わる事柄であるだけに、介護者の負担も重くなりがちです。
同社ではくすりコール以外にも、軽度認知症の方向けのセルフケア製品を開発しました。生活習慣を音声で促す「生活コール」、普段の行動範囲から外れた際にメールで居場所を通知する「お散歩コール」などです。軽度認知症の段階でセルフケアに努めることで、介護者・被介護者双方の負担が軽減されるでしょう。
【詳細情報】
ラックヘルスケア株式会社
ラックヘルスケア株式会社は、福祉用具や介護用品の輸入・販売を行う企業です。医療・介護現場を支援するソリューションカンパニーとして、有益な情報の発信にも注力。介護分野では、「持ち上げない・抱え上げない移乗ケア」の普及啓蒙をしています。
【抱え上げない移乗ケア】
同社は、利用者さんを抱え上げずに移乗させるデンマーク製のサポート機器を扱っています。寝た状態または座った姿勢で移乗できるトランスファーボード、グリップつきの介助用ベルト、折りたたんで使うスライディングシートなどです。
ロボットや機械、電気などが不要で、簡単に移乗ケアができるのが製品のメリット。持ち上げるのではなく滑らせて移乗させるので、介護者側の負担が軽減されます。介助人数も少なくて済み、業務効率化が図れるのもポイントです。
持ち上げは、利用者さんのケガや介護職員の腰痛悪化につながりかねません。安全確保のためにも、抱え上げない移乗ケアは有効であると考えられます。接触が少なくなることから、感染症対策にもなるでしょう。
【実践で学ぶ「LAC SCHOOL」】
同社は世界水準の医療・介護・福祉分野の知識とスキルを提供すべく、LAC SCHOOLを開講しています。
トランスファー・移乗ケア講座では、理想的な移乗ケアについて学び、正しい理論に則りつつ実践的なトレーニングに取り組みます。国内ではすでに、持ち上げや抱え上げをしない介護を実践し、成果を生んだ介護施設もあるそうです。
LAC SCHOOLには、トランスファー・移乗ケア以外の講座もあります。その一つが、シーティング・座位。車椅子の利用者さんに適切な座位姿勢をとってもらうことで、二次的障害の予防や活動への参加、心身機能の改善などを促します。
【詳細情報】
東京トラベルパートナーズ株式会社
東京トラベルパートナーズ株式会社は、介護施設向けの旅行事業やオンラインツアーサービスを運営する企業です。本記事では、新型コロナウイルス感染拡大で需要が伸びている「旅介ちゃんねる」をメインに紹介します。
【コロナ禍で自由に外出ができなくなった介護現場】
感染症対策にともない、介護現場では外出や面会といった人との接触機会を極力減らさなければならなくなりました。緊急事態宣言の解除後も面会禁止が継続するケースもあり、利用者さんが家族に会えないストレスを感じることが多くなっていると考えられます。
そのような中でも、各地の介護施設は工夫を惜しみません。ある施設では、早い段階でバーチャルツアーをレクリエーションの一環として取り入れたそうです。
【「旅介ちゃんねる」】
旅介ちゃんねるは外出が難しい高齢者のための介護レクリエーションサービスで、オンライン上で旅行に出かけられます。クイズやアンケートによる「参加型」、チャットで現地リポーターとコミュニケーションがとれる「生中継配信」、フルハイビジョンの美しい映像が観られる「高画質」の3点が同サービスの特色です。
旅の間は、挙手をしてクイズに参加したり、神社仏閣にオンライン参拝したりする機会があります。アンケートの回答結果によっては、その後のツアープランが変化することも。ツアーの途中には休憩も兼ねた体操の時間が設けられ、利用者さんの体が固まらないよう配慮されています。
セミナー形式や録画のオンラインツアーサービスが多い中、同社では参加者との相互性のある生中継配信を実現し、高画質なリアルタイム旅行を実現することにこだわっています。すでに1000以上の介護施設がこの旅介ちゃんねるを介護レクリエーションに導入しているそうです。
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