
目次
はじめに
障がい者が制作したアートを持続可能な社会をつくる力に変えていく、株式会社フクフクプラス。本記事では同社の概要とともに、対話型アート鑑賞を軸とした独創的な取り組みを紹介します。
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株式会社フクフクプラス
株式会社フクフクプラスは、障がい者アートのレンタル・企業研修、ノベルティやギフトの小売、デザインコンサルティングなどの事業を行う企業です。
同社では、障がいがある人たちが制作したバラエティ豊かな作品を採用し、各所のニーズに合ったアートを提供。デザイン系大学で教鞭をとる教授や講師のデザインスキルで、斬新なアートプログラムを実施しています。これまでにデザインプログラム開発の分野で、数々の賞を受賞してきました。
脳が脱皮する美術館
ここでは、主要プログラムの一つである「脳が脱皮する美術館」を見ていきましょう。
・「脳が脱皮する美術館」とは
脳が脱皮する美術館は、アートレンタルでオフィス内環境と従業員のメンタルヘルスの良化を図りつつ、対話型アート鑑賞研修により観察力や発想力も向上させる画期的なプログラムです。同社がオフィスにアートを設置し(3カ月ごとに交換)、その際に従業員に効果的な鑑賞方法をレクチャーします。
障がい者アートの特色は、鑑賞者の心を自由にすることができる点にあります。有名な絵画を見るときと比べて、固定観念を排した純粋な気持ちで作品と向き合えるのが魅力です。同社では、純粋性や匿名性、そしてリラックス効果まで踏まえた障がい者アートを採用しています。売上の一部は障がい者本人に還元され、収入と働きがいが得られる仕組みになっています。
・障がい者アートをオフィスに飾る効果
株式会社フクフクプラスは、「障がい者アートを飾った場合」と、「名画を飾った場合」「何も飾らなかった場合」を比較する実証実験を行いました。その結果、障がい者アートには、オフィスで働く人たちがリラックスし、癒しを感じる効果があることがわかりました。加えて、空間の圧迫感が軽減される効果があったことも示されています。
・癒し、リラックス効果…約1.5倍
・オフィス内の圧迫感、息苦しさ…52%軽減
同プログラムを実施したオフィスでは、「心が癒されるとともに、自分自身との対話の機会も生まれる」「アートがある環境にいることで、創造性豊かになれる」「社内コミュニケーションが活性化する」といった声が聞かれました。
近年は職場のメンタルヘルス改善に力を入れる企業も増えているため、同プログラムはビジネスシーンにおける新しいアート活用法として注目されるでしょう。
対話型アート鑑賞

対話型アート鑑賞の発祥は、ニューヨーク近代美術館にあります。同館が提唱した美術鑑賞法がフィリップ・ヤノウィン氏によりVTS(Visual Thinking Strategy)となり、世界中に普及しました。株式会社フクフクプラスが提供する対話型アート鑑賞は、VTSを基礎としながら独自に進化させた手法です。
同社の対話型アート鑑賞の特徴は、アートを指定の場所に持参し、現地でプログラムを実施すること。美術館に足を運ぶ必要がなく、どこでも対話型アート鑑賞を楽しむことができます。障がい者アートが持つメンタル効果を活かし、コンシェルジュが参加者に質問を投げかけながら進行していきます。
多様性に寄りそうオンライン研修

株式会社フクフクプラスでは、以下のようなオンライン型研修にも力を入れています。
・多様性理解&対話型アート鑑賞
多様性理解とアートを組み合わせ、「ダイバーシティ&インクルージョンマナー」を学んだり、多様性理解の助けとなる対話型アート鑑賞をしたりする研修です。バリアフリー実現に必要なことを皆で考えながら、アート鑑賞で観察力や他者理解、発想力なども身につけていきます。
・アイディア発想&対話型アート鑑賞
こちらは「アイディア脳」を育てるための研修です。誰もがインターネットで膨大な情報を入手できる現代は、かえって「差別化の消失」が起こりやすくなっているとされます。対話型アート鑑賞は、参加者一人ひとりの個性と発想を引き出し、新たな可能性の誕生をサポートします。
詳細情報
株式会社フクフクプラス
https://fukufukuplus.jp/
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