視覚障がい者を安全にわかりやすく目的地へ誘導【認定NPO法人ことばの道案内】

介護の仕事 2019年12月3日
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白杖を持って歩く女性の足元の画像

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目次

はじめに

認定NPO法人ことばの道案内(以下、ことばの道案内)は、視覚障害のある方向けに言葉による道案内情報を作っている団体です。本記事では、ことばの道案内の概要や事業、活動内容について見ていきましょう。

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ことばの道案内(ことナビ)とは

ことばの道案内では、地図や画像を理解するのが難しい視覚障害を持つ方・視力が低下した高齢者のために、言葉による道順説明=言葉の地図を作っています。

製作された道案内情報は、Web上のウォーキングナビというページで公開。誰もが無料で情報にアクセスできるのが、このサービスのメリットです。視覚障がい者は、音声ソフト入りのパソコンや音声機能がついた携帯電話を用いて、案内の内容を聴くことができます。

他にも、駅構内を歩くための「ことばでわかる駅情報」発信をはじめ、視覚障がい者に関わる事業を多数行っています。

ことばの道案内の主な活動内容

次は活動内容についてです。たくさんある取り組みの中から、ここではウォーキングナビの製作過程とガイドヘルプ講習会を取り上げます。

ウォーキングナビの製作過程

ウォーキングナビは、下記のプロセスを経て製作されます。

  • ミーティング

定例活動日は、第1、3土曜日の毎月2回あります。1回目は会議と現地調査。2回目は現地調査および入力作業や勉強会です。各回で場所や製作手順を話し合い、理解しやすい表現方法も検討します

  • 現地調査

案内対象となる道の最寄り駅・バス停~目的地を調査。1カ所につき数人で足を運んで調べたら、その後少なくとも3回は同じ作業を繰り返します。作業中は、ロードカウンターを使って距離を計測しつつ、問題なく目的地に到着できるよう配慮。実際に視覚障がい者の方も交えて、機能の使い勝手をテストします。

  • データ入力

複数人が同じ表現を使って道案内ができるよう、オリジナルソフト「ことナビ君」で編集。現地調査をするたび、情報に修正を加えていきます。公開前データを読み上げたら、チェック完了です。

  • 公開

ウォーキングナビに道案内情報を公開します。

ガイドヘルプ(ブラインドナビ・サポート)講習会

道案内作成だけでなく、視覚障がい者の接遇に関する講習会を開催しています。

  • 誘導警備会社の事例

講習会は、座学と実技から構成されます。

1.前半:座学

視覚障がい者が置かれている状況、駅構内での具体的なサポート方法など、基本的な知識を学びます。

2.後半:実技
2人でペアを組んでそれぞれをブラインド役・介助役に割り振り、階段の昇降ガイドを実践します。

  • 出前授業

中学校や高校、そのほかボランティア活動に関心を持つ方に向け、出前授業を開講。日常生活の中で視覚障がい者が困っている事柄についてはもちろん、街中や駅での声かけ方法も学べる、実践的な授業です。

講習会を受ける女性の手元の画像

行政関連の事業

続いて、行政が関わった事業を紹介します。

委託事業

2009年度より委託契約を結び、東京都新宿区・千代田区・豊島区・中野区・大田区・江東区・北区・台東区・墨田区、および神奈川県相模原市を特別行政版として道案内情報を公開しました。

協働事業

自治体との協働による道案内情報づくりにも注力。これまでに、東京都や神奈川県、埼玉県、大分県などでの実施経験があります。講習会も各地で開催し、視覚障がい者・晴眼者の方々が活動に参加。将来的には、雇用創出につなげることを目指しています。

IT活用による道案内システム

さらに、情報技術を利用するシステムには、下記のようなものがあります。

GPSを利用した取り組み

より的確な道案内を提供すべく、GPS・地上波デジタル信号を利用した誘導実験を試みました。実験によりGPSの精度限界がわかってきたので、現在は速度および方向情報活用を研究課題としています。問題解決により、視覚障がい者や高齢者、子どもを安全に誘導することも可能になると考えています。

総務省と国交省の事業

総務省が所轄するICTふるさと元気事業の採択を受け、複数の自治体と協働で実施したのが「ことばの道案内を利用した位置情報音声誘導システム活用事業」です。同事業では、言葉による道順説明と、埋設されたアクティブタグを利用して情報取得ができる新システムを開発しました。

また、国交省とは「歩行空間ネットワ-クデ-タ音声化研究事業」を行いました。これは、段差や坂の勾配角度といった道路状況に関する情報を収集し、障がい者や高齢者、一般の方々に伝えるというものです。安全かつ有効な歩行に寄与することを狙いとしています。

地図の画像

一体型点字ブロック開発

総務省の事業の一環で、ソーラー式アクティブタグ内蔵のボックスを開発。このボックスは、案内を要する場所の点字ブロック横に設置され、さらに改良して点字ブロックと一体になったボックスの完成に至りました。一体型点字ブロックの利点は、メンテナンスが簡単で水もれ・加重のトラブルが解決されることです。

詳細情報

ここまで、ことばの道案内の活動や事業をチェックしてきました。最後に、ことばの道案内の基本情報を記します。

【住所】
東京都新宿区高田馬場1丁目4番21‐102号

【電話】
03-6278-9125

【メール】
info@kotonavi.jp

【Webサイト】
https://www.kotonavi.jp/wp/topindex/

【ウォーキングナビ】
https://www.walkingnavi.com/

【ことばでわかる駅情報検索サイト】
https://www.walkingnavi.com/station/index.php

【点字ブロックデータ検索サイト】
https://www.kotonavi.jp/tenjiview/

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参考URL

◆ことばの道案内(ことナビ)とは
https://www.kotonavi.jp/wp/topindex/

◆ことばの道案内の主な活動内容
https://www.kotonavi.jp/wp/activity_index/

◆行政関連の事業
https://www.kotonavi.jp/wp/autonomy_index/

◆IT活用による道案内システム
https://www.kotonavi.jp/wp/ic_tag_index/

◆詳細情報
https://www.kotonavi.jp/wp/aboutus_contact/

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※この記事の掲載情報は2019年12月3日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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