認知症ケアで「いけばな療法」を実施、フラワー・サイコロジー研究所

仕事 2019/06/06
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◆はじめに


フラワー・サイコロジー研究所は、「花」を通じた社会変革の可能性についての研究や、花を用いるセラピーの開発、専門家養成などを行っている団体です。本記事では、同研究所の概要や養成講座、研究内容を紹介します。

◆フラワー・サイコロジーについて


まずは、フラワー・サイコロジーの概要についてです。

【フラワー・サイコロジーの役割】


フラワー・サイコロジーは、花と人との関わり・花と社会との関係性・花を利用することによる社会改革の可能性について学際的な研究をするとともに、その成果を医療や福祉、教育、街づくりといった場面で活用していくことを目指す取り組みです。

フラワー・サイコロジー研究所では、花を使ったセラピーの開発と実践、専門家の育成、教室運営、花に関わるコンサルティング、商品開発を行っています。
また、変化する花の一生に接しながら人間の心にも意識を向け、「命ある限り、その時々の最も素晴らしい姿形で生きようとする」大切さを体感できるよう、働きかける役割も担っています。

【華道×心理学】


日本には古くから華道の伝統があります。華道におけるいけばなや、フラワーアレンジメントの作品が作られる過程、また出来上がった作品には、人の心と通じるものが多々あると考えられています。

フラワー・サイコロジー研究所では、数百年の歴史を持ついけばなの本質を、人の精神を表現するものとして捉えています。いけばなを通じて自分自身を見つめることで、価値観や考え方に変化が生じ、心の柔軟性を持つことができるでしょう。

【命の尊さに気づく】


自然界に咲く花、作品に使われた花を問わず、どのような花も皆それぞれ命を持っています。その点は、人間も同様です。

出会った花に向き合い、触れたり関わったりする中で、命の尊さに目が向くようになります。同時に、自分自身の命もまたかけがえのないものであるということに気づくでしょう。いけばなをすることは、ふだんは自覚的でない感性を体感し、それを研ぎ澄ませることにつながります。

【個性と存在価値を認める】


花も人も、それぞれに固有の個性があります。1つとして同じ命がないからこそ、個々に存在価値があるのです。一輪の花が持つ個性と存在価値を認めれば、人間も花々と同じく尊い存在であるということを実感することができます。

【命の儚さを理解する】


美しく活けられた花も、日を追うごとに弱り、やがて枯れていきます。花の命は儚いものであり、この点でも人は同じ。幸せな時もあれば、悲しんだり、傷ついたりといった変化に直面することもあります。

ネガティブな感情を味わうことも、人の心が正常な状態を保つためには必要なことです。自らのネガティブな面を受け入れ、表現すること。また、他者のそうした面を受容・共有することにより、心の安定と生きていく意欲を得ることができます。

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◆講座とセラピー内容の紹介


続いて、講座とセラピー内容を紹介します。

【認知症ケアのためのいけばな療法】


いけばな療法が目的とするところは、「認知症を発症した高齢者の方が、心豊かに自分らしく過ごしながら、幸福を感じられること」です。そのために、いけばなや花そのものを通じて各人を尊重するとともに、生きがいや役割を見出しながら日常にいけばなを導入していくことを重視しています。

いけばな療法で大切になるのは、単にいけばなを行うのではなく、どのようにいけばなをするのかという点です。つまり、1人1人にとって最適な難易度のいけ方を選び、発表の場を設けて作品を客観視する機会を持つということに重きが置かれます。そしてこれらのプロセスを経る間、集中して作品づくりに取り組むことができる環境も必要となるでしょう。

【フラワー・サイコロジスト養成講座】


フラワー・サイコロジストは、いけばな・フラワーセラピー・カウンセリング・アートセラピーに関する知識と技術を身につけ、花や植物を用いて芸術、支援、教育といった諸活動やビジネスを行うことができる人物です。

フラワー・サイコロジー研究所では、上記のような人材の育成に力を入れています。フラワー・サイコロジスト養成講座は、修了後、学んだことを必ず実践することを目標に開講。現場での実習や人前で発表をするようなカリキュラムが中心的内容です。開始前には受講生ごとのシラバスを用意し、入念な目標設定をした上で講座が開始されます。

【お子様のソーシャルスキルトレーニング】


不登校の問題を抱えていたり、学習や学内の人間関係に不安を感じていたりするお子様のための講座です。お子様がお持ちの悩みを心理士とともに考え、プログラムを作っていきます。

【そのほかの講座】


心理学講座やコミュニケーション講座、傾聴訓練など、フラワー・サイコロジー研究所では特定分野のスキルを伸ばすための講座も開講しています。


◆研究内容の紹介


ここでは、フラワー・サイコロジー研究所の研究内容について見ていきましょう。

【主な研究活動】


同志社大学研究開発機構内の「感情・ストレス・健康研究センター」で『華道と心理学の融合プロジェクト』を2008年から開始し、これまで、日本認知症ケア学会、国際アルツハイマー協会国際会議、応用心理学会、日本ウエルネス学会等で研究発表し、花と人との関係性を心理学的に研究したり、花を活用することによる教育・臨床実践方法・専門家養成プログラムを開発したりといったことに注力してきました。

【同志社大学総合政策科学研究科での研究】


現在は同志社大学総合政策科学研究科において、花やいけばな、華道を通じた社会変革の可能性に関する学際的研究や学会発表、そして論文執筆に対応し「日本いけばな療法学会」の設立にもつなげました。研究テーマの例としては、華道を行うことによる街づくり、華道が社会貢献につながる可能性などが挙げられるでしょう。

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◆フラワー・サイコロジー研究所の基本情報


最後に、フラワー・サイコロジー研究所の基本情報を記載します。

【所在地】
〒615-0092
京都府京都市右京区山ノ内宮脇町15-1
京都装飾ビル608号
Tutti Casaみんなの家 内

【電話番号】
070-5555-4169

【メール】
info@flower-psy.jp

【フェイスブック】
https://www.facebook.com/flowerpsy/

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【参考URL↓】


◆フラワー・サイコロジーとは
http://www.flower-psy.jp/index.html

http://www.flower-psy.jp/about/staff.html

◆講座とセラピー内容の紹介
http://www.flower-psy.jp/lesson.html

◆研究内容の紹介
http://www.flower-psy.jp/study_contents.html

◆フラワー・サイコロジー研究所の基本情報
http://www.flower-psy.jp/history%EF%BC%86access.html

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