
介護現場では日々、より良いサービス提供のための工夫が求められています。そこで本記事では、食事提供の効率化、ケアマネジメントのDX化、利用者さんの心を豊かにする音楽体験といった取り組みを行う企業をピックアップ。人手不足や業務負担の課題を抱えながらも、利用者さんの生活の質向上に取り組む介護士さんにとって、これらの取り組みは新たな選択肢となるかもしれません。
目次
Co株式会社
北海道滝川市に本社を置くCo株式会社は、食事を通じてすべての世代の健康と笑顔を支える企業です。同社は「その人その人に合った食事が必ずある」という信念のもと、個々のニーズに応じた栄養価の高い温かい食事の提供を追求。地元大学の専門家による献立監修と、業務用厨房機器メーカーと協力したシステム導入により、少ない人員でも質の高いサービスを実現しています。
さらに特筆すべきは、短期間で習得可能な独自の厨房オペレーションを確立したことで、経験の有無に関わらず、安定的な人材確保を実現している点です。災害時には全国のパートナー店との連携システムが機能し、緊急時でも安定した食事提供を可能にする強固なネットワークを構築しています。
高齢者食専門企業が生み出した「快傑!モリッケ」

「快傑!モリッケ」は、高齢者食の専門ノウハウを結集した調理済み真空パック食材です。スチームコンベクションオーブンによる加熱で食べやすい柔らかさを実現し、急速冷却と徹底した衛生管理で安全性を確保しています。管理栄養士監修のメニューには、旬の食材を使用。真空パック技術により素材本来の旨味を凝縮し、冷蔵配送で鮮度を保ちます。冷凍保存も可能で、急な人数変更にも対応できるのも見逃せないポイントです。

同システムに導入されているのは、面倒な湯煎作業を解消する再加熱システムリヒートウォーマーキャビネットです。冷蔵機能を備えているため、3食分の食事準備を計画的に行え、作業効率を大幅に向上させます。また、USBポートでの稼働管理や85℃1分加熱によるHACCP対応で、高い安全性も担保。スチームによる再加熱で食材の乾燥を防ぎ、美しい仕上がりを保つことで、ご利用者へ温かく美味しい食事を提供することが可能です。実際に調理スタッフからは「少ない人員でも温かい食事を提供できる」「ご利用者に喜んでもらえた」といった声が寄せられています。
「快傑!モリッケ」を導入するメリット
同システムの最大の特徴は、スタッフ1名で40食から50食を1時間程度で提供できる点です。これにより、人件費を大幅に削減できるだけでなく、作業工程のマニュアル化によってスムーズな引き継ぎを実現します。
現場での調理が不要なため、厨房維持コストを抑制できるほか、均一な味付けで安定した品質を提供することが可能。また、日々の配送システムにより食材の買い物や在庫管理が不要となるため、介護士さんは本来の業務に集中できるでしょう。さらに、食中毒リスクの軽減と全国のパートナー企業による安定供給体制で、安心・安全な運営をサポートします。
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Arts Provider株式会社
横浜市を拠点に、神奈川・東京で特別な音楽体験を提供するArts Provider株式会社。生演奏が持つ、唯一無二の感動を届け、記憶に残る一日を創造することに尽力しています。同社の特長は、長年の経験と実績を持つハイクオリティな演奏家たちによる少数精鋭チームです。クラシックからジャズ、ポピュラー音楽まで幅広いジャンルに対応し、結婚式や学校、レストランなど、さまざまなシーンに合わせた演奏を提供。利用者のリクエストにも柔軟に応えています。
また、同社が目指すのは、演奏サービス業界の健全化です。国内の音楽大学を卒業しても、生計を立てられるのはごくわずかといわれる音楽業界。その背景にある「演奏家の低収入」という課題に対し、同社は高い技術を持つ演奏家が、その価値に見合った報酬を得られるような取り組みを行っています。適正価格でのサービス提供を通じて、実力ある演奏家の活躍の場を確保し、高品質な音楽体験を届けたいと考えています。所属する演奏家は、豊富な経歴と高い技術力に加え、テレビ出演経験をもつなど、パフォーマンス力も兼ね備えた方々。息の合った演奏はもちろんのこと、MCもこなせるなど多様なニーズに対応できるのも強みです。さらに、質の高い音楽教室の紹介にも力を入れており「良い先生に、適正価格で学ぶ」機会を提供することで、音楽文化の発展にも貢献しています。
感動を提供する高齢者施設での演奏

同社では、利用者さんの日々に彩りを与えるための高齢者施設向け出張演奏サービスを行っています。クラシックからジャズ、さらには懐かしい民謡まで、多岐にわたるジャンルの楽曲を届けることが可能です。特に注目すべきは、和楽器と洋楽器を組み合わせたユニークな編成で、代表者の奥さま夛賀さくら氏が担当するハープの音色が、多くの利用者さんに好評を得ています。そんな同サービスの魅力は、どんな曲でもリクエストに応える姿勢です。リクエスト達成率は100%を誇り、楽譜がなくても音源があれば無料で作成し、利用者さんの「聴きたい」という思いを叶えるのだそう。映画の主題歌や大河ドラマの曲、みんなで歌えるような歌謡曲など、幅広いリクエストに対応しているため、さまざまな年代の方が楽しめます。

また、演奏会だけでなく、演奏後には楽器紹介や実際に楽器に触れられるワークショップも開催。これは、利用者さんの新しい刺激となり、音楽を通じた交流を生み出します。さらに、介護士さんにとって、レクリエーションの企画や準備の負担が軽減されるのもうれしいポイントです。サービスの提案は、予算や漠然とした希望からでも可能です。施設の雰囲気やイベントに合わせて最適なプランを提案しています。
※登録演奏家の状況により希望の編成を用意できない場合あり。その際は、実績のある別の編成が提案されます。
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株式会社BONX
株式会社BONXは、2014年に設立された音声コミュニケーション技術を専門とするテクノロジー企業です。「世界は僕らの遊び場だ」をビジョンに掲げ、仕事と遊びの境界を設けない企業文化を持っています。「雪山で滑りながら仲間と話したい」というスノーボーダーの思いから始まった同社は、人類の新しいコミュニケーションを作ることを目指し、一般向けの「BONX」とビジネス向けの「BONX WORK」を展開しています。
スピーディな対応が可能になる「BONX WORK」
利用者の安全と快適な生活を支える介護現場において、介護士間の円滑な情報共有は、サービスの質を左右する重要な要素です。しかし、実際の現場では移乗や入浴介助のように両手がふさがってしまう業務も少なくありません。従来のPHSやトランシーバーでは、その都度手で操作する必要があり、円滑なコミュニケーションに支障をきたしていました。
こうした課題を解決するのが、同社の次世代インカム「BONX WORK」です。
インターネット回線を利用するため、距離の制約がありません。異なるフロアや訪問先など、離れていてもリアルタイムに状況を共有できます。たとえば利用者の急変や転倒事故が発生した際、現場の介護士は即座に応援を要請でき、施設長やリーダーも場所を問わず状況を把握して的確な指示を送れます。

また、現場の状況に応じて柔軟に選べる会話モードも特徴です。たとえば、イヤホンのボタンを一度押すと、マイクがいつでも話せる状態に固定されます。このモードでは、介助などで両手がふさがっていても、話したい時に声を出すだけで通話が開始されるため、ハンズフリーでの対応が可能です。
もちろん、ボタンを押している間だけ話せるトランシーバーのような使い方もでき、現場に合わせた最適なコミュニケーションを実現します。
会話方法は3つ。特定の方と話すプライベートトーク、1つのルームに最大500名参加できるグループトーク、ルーム作成数無制限で同時に最大7つのルームで会話できるユニットトークです。フロアごと、職種ごと、業務内容ごとなど、柔軟なコミュニケーション体制を構築できるという魅力があります。

さらにライブ配信機能を活用すれば、負傷者の状態を動画で医療スタッフへ共有することも可能です。口頭では伝わりにくい状況も、正確に伝えられるでしょう。
そのほか、トークルーム内ではチャット、音声メッセージ、画像共有、定型文送付が行えます。音声読み上げ機能を搭載しており、テキストと音声という異なる形式でもやり取りが可能です。話した内容をテキストに変換する録音・文字起こし機能もあり、たとえ聞き漏らしても後からテキストで確認できます。同時に音声も録音されているので、より正確に情報を把握できるでしょう。
このように「BONX WORK」は、介護現場の業務効率化と安全性の向上に貢献するサービスです。介護テクノロジー導入支援事業の補助金対象でもあるため、施設への導入を検討してみるのもよいかもしれませんね。
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