AIによる見守り、足だけで操作できるフットレスト、誰もが楽しめるeスポーツ。今回は、異なるアプローチで介護現場の課題解決に挑む、画期的な製品・サービスを紹介します。
どれも、介護士と利用者の双方にとって、より快適で豊かな環境を生み出す製品・サービスですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
レバウェル介護は、11月11日 介護の日に合わせて『介護の日プロジェクト2024』を始動いたしました。 本プロジェクトでは、「介護従事者の皆様に向けた感謝のメッセージ」や「介護従事者が働く中でやりがいを感じる瞬間のエピソード」を掲載した『介護の日特設WEBサイト』を期間限定(1/31まで)で公開いたします。
・介護の日特設WEBサイトはこちら:
https://lp.job.kiracare.jp/kaigonohi/2024
目次
株式会社Opt Fit
愛知県名古屋市に本社を構える株式会社Opt Fitは、2020年に設立された企業です。「AIと人間が共存する仕組みを構築する」というミッションを掲げ、フィットネスや介護など、さまざまな業界でAI画像解析を主軸としたサービスを提供しています。
介護施設専用見守りAIカメラ「Kaigo DX」
介護施設において特に気をつけなければならないのが、利用者の転倒、転落などの事故です。介護施設や介護士に賠償責任が発生する可能性があるほか、何より利用者やそのご家族を苦しませてしまうため、日々、事故の防止に細心の注意を払っている介護士も多いでしょう。
しかし、どれだけ気をつけていても、人の目による見守りには限界があります。わずかな隙に予期せぬ事態が発生する可能性もあり、常に不安を覚えている介護士もいるのではないでしょうか。そんな介護士の不安を和らげてくれるのが、同社の「Kaigo DX」です。
「Kaigo DX」は、施設利用者の見守りをサポートし、介護士の業務負担と不安な気持ちを軽くしてくれる介護施設専用の見守りAIカメラ。介護現場で注意が必要な転倒、離室・離設、侵入検知といった行動をAIが自動で検知します。
たとえば離設検知機能では、見守りAIカメラの顔認証機能で個人を識別し、特定の人物が施設を退出した時だけアラートを通知。利用者が介護士の目を離れて共用部の外へ出てしまった場合でも、すぐに気づいて駆けつけることができるので安心です。
また、24時間365日録画が可能なため、万が一事故が起きてしまった際には記録として提出することができます。映像だけでなく音声も残すことができるため、より詳細に当時の状況を把握できるでしょう。
なお、検知したものはリスト化され、過去の記録としていつでも簡単に見返しが可能。事故の原因を特定し再発防止策を立てるなど、質の高いケアを実現するうえでも役立つはずです。
パソコンやスマートフォンを使えば、離れた場所からでも利用者の状況を把握できるのも魅力の一つ。異常がなかったり対応済みだったのに訪問してしまう、空振り訪室を減らせます。人手が少なくなる夜間の負担軽減はもちろん、無駄な時間を無くし本当に必要なケアに集中できるのは大きなメリットです。
見守り業務の負担を軽減する「Kaigo DX」は、介護士の心に余裕をもたらし、利用者一人ひとりに寄り添った質の高いケアの提供に貢献します。同サービスを取り入れ、より安心・安全な介護環境を実現してみてはいかがでしょうか。
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有限会社 ハーティー・メッセージ
高知県高知市から世界中の人々に「あたたかさ」と「元気」を届ける有限会社ハーティー・メッセージ。「Hearty for all」というスローガンのもと、介護福祉関連機器の研究開発・製造・販売、講演・執筆活動などを行っています。衛生環境を向上する車椅子をはじめ、斬新なアイデアで医療福祉分野の社会課題解決に取り組んでいる企業です。
車椅子の介護負担軽減に「スマートフットレスト」
加齢により足腰が弱ってくると歩行が難しくなり、車椅子を利用するようになる高齢者も少なくありません。介護施設においても、車椅子に乗って移動している施設利用者は多いでしょう。行動範囲を広げ、生活をより豊かにしてくれる車椅子。しかし、その操作は容易ではなく、利用者や介護士の負担となる場合があります。
なかでもフットレストは開閉に力がいるため、手で直接操作しなければなりません。介助が必要なケースや衛生面に不安が生じるケースもあり、毎日の介助業務の中で、それが小さな負担となっている介護士もいるのではないでしょうか。「スマートフットレスト」は、そんなフットレストのデメリット解消に役立ちます。
「スマートフットレスト」は、足だけで簡単に操作できるフットレストです。途中で折れ曲がるプレート構造になっており、開く際はプレートの頂点に足を乗せ、内側に軽く傾けるだけ。閉じる際はプレートの底部を軽く突き上げると、スプリングの力で自動的に閉じます。超高分子量ポリエチレン繊維とスプリングの作用により、わずかな力でスムーズな操作を実現しているそうです。
同製品は、従来のフットレストのように直接手で触れて操作する必要がないため、手や指の衛生を保持できます。また、足だけで操作できることから、介助負担軽減にも効果的です。実際に、モニター調査に協力した病院では、手による操作と比較して前屈動作が減り、介護士の身体的負担の軽減や手指衛生面の改善に効果があったといいます。特にトイレなど、スペースが限られている環境で介助の省力化につながったそうです。
さらに、二つ折り構造であることから従来のものより足を上げる高さが低く、軽い力で開閉できるため、自立支援につながるのも同製品の魅力の一つ。足を動かしづらい方でも自分の力で操作でき、利用者の自立心と自信を高めることに一役買ってくれるでしょう。
スマートフットレストは、介護士と車椅子利用者の双方にとってメリットのある製品です。より快適で安全な介護環境を目指し、同製品を使ってみるのも良いかもしれませんね。
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一般社団法人UDe-スポーツ協会
熊本県合志市に拠点を構え、誰でも楽しめるeスポーツ「UDe-スポーツ(ユニバーサルデザイン・エレクトロニック・スポーツ)」の普及に取り組んでいる一般社団法人UDe-スポーツ協会。「UDe-スポーツ」は、福祉施設でeスポーツイベントを実施した際に、既存のゲームでは内容が理解できない、操作が難しいといった声が上がり、そうした声をきっかけに開発されました。現在、全国130か所以上の施設で導入されています。
介護レクリエーションに「UDe-Sports」
近年関心が高まるeスポーツは、介護分野でもその可能性に期待が集まっています。高齢者の身体機能や認知機能の維持・向上に役立つことはもちろん、QOLの向上にもつながることが期待されているからです。なかでも、「UDe-スポーツ」は誰もが手軽に楽しめるeスポーツとして注目されています。
「UDe-スポーツ」は、年齢や障がいの有無に関わらず、誰もが笑顔で参加できるように設計されたeスポーツです。赤、黄、青、緑の4つのボタンを使ったシンプルな操作で、徒競走、大縄跳び、玉入れ、ダルマ落とし、もぐらたたきなど、多数のオリジナルゲームを楽しむことができます。これらのゲームは、身体機能や認知機能の向上に効果的でありながら、楽しみながら取り組める点が大きな魅力といえるでしょう。
同スポーツの魅力はそれだけではありません。管理システムも充実しています。
具体的には、協会が主催する月1回のオンライン対戦会に参加できる施設対抗戦マッチング機能、注意力・記憶力・動体視力・判断力の4つの領域を検査できる認知機能検査などがあります。なお、施設独自のオンライン対戦はいつでも可能です。
そのほか、施設対戦会に出場したときの成績に基づいた全国ランキング機能、利用者ごとにゲームや認知機能検査の点数推移を閲覧できる点数管理機能も搭載。これまでの頑張りによる変化が目に見える形で現れるため、モチベーションの維持・向上に役立つでしょう。
さらに、協会オリジナルのゲームであることから、eスポーツ導入におけるゲーム会社の許諾や法律上の問題もクリアしており、安心して導入できます。
施設内で楽しむだけでなく、オンラインを通じて全国の施設と繋がり、交流の輪を広げられる「UDe-スポーツ」。利用者の生活を豊かにし、介護現場に新たな活力を与えるツールとして、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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