ダンスで心と身体を軽やかに!介護レクに新しい風を吹き込む団体

介護のアイデア 2024年9月3日
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当記事では、日常生活動作をスムーズにするエアロビクスを提唱している団体と、バレエの動きを取り入れた座位エクササイズの普及活動を行なっている法人を紹介します。
いずれも安全性に配慮され、各々の身体の状態や体力レベルに合わせて行えるよう工夫されているため、高齢者施設でのレクリエーションに適しています。
介護レクのマンネリ化を防ぎたいとお考えの介護士さんは、ぜひ目を通してみてください。新鮮味のあるプログラムは、きっと利用者さんたちの心身を軽やかにしてくれることでしょう。

「きらケア」は「レバウェル介護」にサービス名を変更しました

「きらケア」は転職だけではなく、介護職の方が働く中での悩みに幅広く寄り添えるサービスになるために「レバウェル介護」として新しく生まれ変わりました。

サービスはこれまでと変わらずすべて無料で簡単にご利用いただけます。一人ひとりに寄り添った転職サポートをこれからも提供していきます。

目次

健康向上企画

健康向上企画では、「人間の幸福を運動によって具現化する」を理念に掲げ、エアロビクス・健康体操などの運動指導やフィットネスイベントのプロデュースといった活動を展開しています。
代表を務めるのは、国内外のエアロビクス大会で入賞経験のある鈴木孝一さん。高いスキルと豊かな知識に裏付けされた各種フィットネスは、福祉・教育・医療など多くの分野から注目されています。

ADL運動プログラム「日常生活体操」

人は病気やケガ、加齢などにより、身体を使わない状態が続くと、筋力が低下し動くこと自体が困難になります。このような日常生活動作能力(ADL)の低下は、認知症を進行させる一因でもあり、超高齢社会の日本において看過できないことといえるでしょう。

▲画像提供:健康向上企画

健康向上企画では、この課題を改善・解決するための運動プログラムとして、「日常生活体操(D.L.Dance)」を提唱しています。これは、日常生活で必要な動作を音楽に合わせてリズミカルに行うというものです。

「物を取る」「上着の着脱」「椅子から立ち上がる」といった、さまざまな日常動作をダンスとして実施。リズミカルな動きをとおして、筋力を増進したり、効率の良い身体の動かし方を身につけたりします。

実際のレッスンに参加した方や関係者からは、「動作そのものが踊り感覚で楽しい」「話題性があり独自サービスとしてアピールできる」といった声が寄せられているとのこと。普段の生活に必要な身体づくりを楽しく行える「日常生活体操(D.L.Dance)」は、高齢者施設でのレクリエーションにも最適でしょう。今後、益々の広がりが期待されます。

盆踊りとパラパラの楽しさを合わせた「盆パラビクス」

「盆パラビクス」は、健康向上企画のオリジナルエクササイズです。日本古来の盆踊りの特徴的な振りや流れるような動きに、パラパラダンスの腕や指先を中心とした振り付けをプラス。脳の活性化、四肢・体幹の強化を目指しながら、参加者同士が楽しくコミュニケーションを図れるエアロビクス体操として実施されています。

▲画像提供:健康向上企画

注目すべきは、人間の記憶力のひとつ「手続き記憶」と「見える脳」と言われている手や指を動かす振りを組み合わせている点です。
手続き記憶とは、自転車の乗り方や泳ぎ方のように、経験の繰り返しにより身体が動きを覚え、時間が経っても感覚的に行える記憶を指します。多くの人にとって、盆踊りの振りもその中の一つです。盆踊りは、毎年同じ時期に同じ場所で、同じ曲と振り付けで行われます。そのため、一度踊りを覚えると、翌年以降も比較的容易に体が動くでしょう。つまり、盆踊りには、記憶を呼び起こし、脳と身体を活性させるという側面があるようです。
また、パラパラダンスは手や指を動かすことで運動神経を刺激し、脳全体の動きを良くします。これらを融合させ、新しいエアロビクスとしてバランス感覚を高め、体幹保持能力を向上させる「盆パラビクス」には、転倒予防や認知症予防が期待できるとのこと。座位でも行えるよう工夫されているので、高齢者施設での実施にも適しています。

施設利用者の脳トレや身体能力の保持・向上、コミュニケーションの増進はもちろん、レクリエーションの充実化も叶える、健康向上企画のオリジナルエクササイズ。興味をお持ちの関係者は、ぜひ公式サイトより、詳細をお確かめください。

詳細情報

日常生活体操
盆パラビクス

一般社団法人日本バレエ・ワークアウト協会

一般社団法人日本バレエ・ワークアウト協会では、「バレエの基礎をもとに姿勢とバランス有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせたプログラム」を提唱し、多くの方の健康を増進すべく活動しています。
同協会の礎となっているのは、「New York City Ballet Workout」における、安全性の高い優れたバレエトレーニングをもとにしたプログラムです。代表を務める稲垣領子さんは、「New York City Ballet Workout」が公認する日本人で唯一のMaster Teacher Trainer。日本におけるバレエ・ワークアウトの普及・発展に尽力し、福祉・介護分野への貢献や指導者の育成に励んでいます。

椅子に座ったまま行う「チェアバレエ・エクササイズ ®」

▲画像提供:一般社団法人日本バレエ・ワークアウト協会

一般社団法人日本バレエ・ワークアウト協会が推進する「チェアバレエ・エクササイズ」とは、椅子に座ったまま行うバレエです。通常のバレエをイメージした動きを椅子に座って行うことで、体への負担を軽減しながら、バレエの要素である美しい姿勢、柔軟性、筋力アップ、リズム感などを養うことができます。

転倒の恐れなく身体を動かすことができるうえ、音楽に合わせて動く楽しさも重視したプログラム構成なのが特徴。年齢や体力レベルに関係なく、誰でも気軽に始められるよう工夫されているので、レクリエーションとして導入している高齢者施設もあるようです。

プログラムの内容は、姿勢の確認や動きの説明を行うイントロダクションから始まり、有酸素運動のウォームアップ、関節可動域を広げるストレッチなど。脳トレ、筋トレ、バランス運動なども経て、最後のクールダウンまで約30分間行います。
メニューの中には、介護予防運動として効果のエビデンスを得ている運動も取り入れているそうです。
「立位で運動を行うことに不安を感じる高齢者」「体力的に立位で長くエクササイズを行えない方」「運動経験があまりないが、身体を動かしたい方」をターゲットに構成されているため、安全性が高いというのも嬉しいポイントでしょう。

▲画像提供:一般社団法人日本バレエ・ワークアウト協会

使用する音楽は、美しい調べのクラシック曲。バレエの優雅さを感じながら、身体の可動域を広げたり脳の活性化を促したりするので、心身共にヒーリング効果も期待できるそうです。そのほか、日常生活動作のスムーズ化や生活習慣病の予防も図れるとのこと。豊かな時間をとおして、健やかさが得られる「チェアバレエ・エクササイズ 」は、多くの高齢者に喜びをもたらすことでしょう。

また、このエクササイズは小さなスペースで着替えずに行えるため、施設で実施する場合も介護士や関係者の負担が少なくてすみます。
同協会では、インストラクター養成のワークショップも定期的に開催しているので、施設でのレクに取り入れたいとお考えの介護士さんは、ぜひお問い合わせください。

詳細情報

チェアバレエ・エクササイズ ®
チェアバレエ・エクササイズ®インストラクター資格取得WS

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「きらケア」は「レバウェル介護」にサービス名を変更しました

「きらケア」は転職だけではなく、介護職の方が働く中での悩みに幅広く寄り添えるサービスになるために「レバウェル介護」として新しく生まれ変わりました。

サービスはこれまでと変わらずすべて無料で簡単にご利用いただけます。一人ひとりに寄り添った転職サポートをこれからも提供していきます。

※この記事の掲載情報は2024年9月3日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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