介護施設の利用者さん、そこで働く介護士さんやスタッフの方々など関係者全員が健やかに向き合える環境の実現は、介護業界において希望の光となるでしょう。当記事では、そんな現場づくりに役立つ医療的ケアや整容美容の講座、音楽療法に注目しました。
介護士としてのスキルアップ、レクリエーションの充実、利用者さんの笑顔にも繋がる情報を詳しく紹介します。ぜひ一読のうえ、今後の業務にお役立てください。
レバウェル介護は、11月11日 介護の日に合わせて『介護の日プロジェクト2024』を始動いたしました。 本プロジェクトでは、「介護従事者の皆様に向けた感謝のメッセージ」や「介護従事者が働く中でやりがいを感じる瞬間のエピソード」を掲載した『介護の日特設WEBサイト』を期間限定(1/31まで)で公開いたします。
・介護の日特設WEBサイトはこちら:
https://lp.job.kiracare.jp/kaigonohi/2024
目次
PureHappiness合同会社
PureHappiness合同会社は、医療介護分野に特化した人材育成事業を展開しています。
研修の企画や運営、講師事業を主体に、コンサルティングや保険代理などのサービスも提供。現場の課題やニーズを的確に捉えた研修、魅力ある職場づくりを通じて、スタッフにはもちろん、患者・利用者、ご家族へも「安心・安全」を届けている会社です。
「医療的ケア教員講習会」
2012年の法改正により、喀痰吸引や経管栄養といった医療的ケアを介護職員等も行えるようになりました。ただし、施術には指導看護師(医療的ケア教員修了者、または喀痰吸引等指導者講習会修了者)による研修の受講が必須。そのため、介護の現場では、研修を実施できる人材のニーズが高まっているといいます。
そこで同社では、看護師や保健師、医師などを対象に「医療的ケア教員講習会」を開講。介護施設等において介護職員等に医療的ケアを教授できる人材の育成に努めています。
講習はオンラインのため、全国どこからでも受講可能。1日7時間の講習で、医療的ケア教員資格を取得できるカリキュラムとなっています。
介護施設に在籍する看護師が医療的ケア教員資格の保有者であれば、介護福祉士や介護士は同施設で医療的ケアの実施研修が受けられます。スキルアップを目指したい介護職員が効率よく学べるというメリットがあるのはもちろん、事業所側にとっても介護の質向上や他施設との差別化など大いに有益でしょう。
医療的ケアを行う事業所としての登録を目指している、既に登録済みというところは、在籍看護師への研修として同講習会の導入を検討してはいかがでしょうか。
「喀痰吸引等研修」
同社では、介護職員を対象にした「喀痰吸引等研修」も提供しています。
研修の内容は、講義50時間、筆記試験、各行為のシミュレーター演習、喀痰吸引や経管栄養の実施など。指導看護師が合格判定したのちに発行する「喀痰吸引等研修修了証明書」を以って、各都道府県へ申請すると「認定特定行為業務従事者認定証」が交付されます。
医師の指示・看護師との連携のもと、喀痰吸引等が実施可能になる同研修。介護士自身のスキルアップが望めるのはもちろん、利用者さんの満足度向上にも大きく寄与するでしょう。
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一般社団法人 日本認知症美容協会
一般社団法人 日本認知症美容協会は、高齢者や認知症患者に対する美容療法の普及活動を中心に、人材育成や出張美容などの事業を各種展開しています。
同協会では、整容(身だしなみ)と美容(おしゃれ)の観点から高齢者や認知症患者にアプローチし、「その人らしさ」を大切にすることを重視。「整容美容」を通し、多くの方の生きがい・健康・幸福感に寄与する活動を行っています。
高齢者美容を学ぶ「認知症美容専門士®」
昨今、介護の現場において、高齢者に対する美容の普及や効果が唱えられています。美容や介護に関する知識を持つ資格者が、高齢者にメイク・ネイル・エステなどを施すと「表情が明るくなる」「会話が活発になる」といった良い変化が見られるとのこと。
日本認知症美容協会は、この効果を認知症の方に届けるべく、整容美容の観点から「認知症美容専門士®」の育成に尽力しています。
「認知症美容専門士®」の認定資格を得る講習として、ネイル・エステ・メイクの資格を持つ経験者向けの6回コースと、未経験者向けの10回コースを設定。カリキュラムは、各コースに応じた技術学習・ハンドフットエステ・傾聴・認知症介護指導者講習・座学・施設実習などが組まれています。
受講者の学びをサポートするのは、経験豊富な講師陣です。資格を取得するまできめ細やかに指導し、即戦力として活躍できる人材を育てています。
また、同協会では、介護士・技能実習生向けの集中講座も開講中です。こちらは、全4回で介護・医療保険適用になる美容技術を習得できるというもの。利用者さんに喜んでもらえるのはもちろん、施設のアピールポイントとして打ち出すこともできるでしょう。スキルの幅を広げたいという介護士さん、自費サービスとして利用者さんやご家族に提案したいという事業者の方は、ぜひ同協会のサイトにアクセスしてみてください。
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Studio Päiväkoti
Studio Päiväkotiは、熊谷市で音楽療法を行っているスタジオです。お一人おひとりのお悩みを音楽のもつ力でより良い方向にしていくものです。個々人の状態やニーズに合わせたセッションを提案しています。
代表の吉村直美氏は、保育所で40年間務めてきた経験と音楽療法学会認定音楽療法士・介護福祉体操指導者・介護予防運動指導者・介護職員初任者研修終了の資格を活かし、多くの方が音を楽しめるプログラムを考案。楽しさ・心地よさ・解放感・達成感を感じ、活き活きとした日々をすごせるよう支援しています。
音を楽しんで生き生きとした生活を「高齢者音楽療法」
超高齢社会の現在、高齢者の健康保持・促進を願いさまざまなことが提案されています。誰もができる歌う・楽器をならす・身体を動かす事を基本として活動するため、介護施設でのレクリエーションの1つとして注目されています。
Studio Päiväkotiで行っている音楽療法は、歌う・演奏する・身体を動かすというもの。懐かしい歌を歌う、楽器を鳴らす、音に合わせて身体を揺らしたり、動かしたりするといったことを通して高齢者の心と身体に良い刺激となっています。
具体的な影響や期待できる効果について、見ていきましょう。
まず「歌う」という動作には、歌詞を見る、読む、思い出す、口を動かす、声帯を震わせる、肺や腹筋を使うといったことが伴います。
「演奏する」ことは、曲にあわせたり自由に楽器をならしたりすること。合奏する場合は他者の音を聴いたり自分の音を聴いたりしてコミュニケーションも図れるでしょう。「身体を動かす」ことには、筋力維持や血流促進が期待できます。
このようなさまざまな影響について、吉村氏は「いい刺激で脳トレになる」「生活が豊かになる」「喜びを分かち合える」と解説。実際にセッションを受けた方からは「ふさぎがちだった気持ちが明るくなった」「楽しい時間だった」「歌う事ができて満足だった」などの声が寄せられているそうです。
Studio Päiväkotiではスタジオでのセッションのほか、介護施設等への出張も行っています。音楽を楽しみながら脳トレやフレイル予防に繋げられるため、利用者さんも気負うことなく参加できるでしょう。
また、日々多忙な介護士やスタッフにとって、レクリエーションの考案・準備・実施を任せられるというのは、物理的・心理的にも大いにメリットがあります。時間と心の余裕は、笑顔や質の高い介護の提供に繋がるでしょう。
無料体験セッションや自宅への出張も行っているそうなので、まずは気軽にお尋ねしてみると良いかもしれませんね。なお、同スタジオはエレベーター完備のため、階段の上り下りが大変な方、車椅子の方なども安心して利用可能です。
介護をする側、される側の双方にとって有用な高齢者音楽療法の広がりが、ますます期待されます。
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