介護予防に取り入れたい◎利用者の心と体の健康に貢献する組織

介護のアイデア 2024年2月27日
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介護施設や障がい者施設で働いていると気になるのが、利用者さんの心身の健康状態。利用者さんの健康が保持・向上されることは、本人が安定して過ごせるだけでなく、介護スタッフの負担軽減にもつながります。そこで当記事では、高齢者や障がい者の健康づくり・介護予防を支援する団体をピックアップ。運動を取り入れたレクリエーションを実施したい介護士さん必見です。

目次

ユカソワン

ユカソワンは、視覚障がい者を対象としたブラインドメイクレッスン、高齢者向け化粧体操、その他、お肌についての基礎知識やお化粧について正しい情報を学べる講座など(アピアランスケア)に関する事業を展開する団体です。「障がいや年齢、性別などの理由に関係なく誰でも外見に悩みを持つ人へ、お化粧をとおして身体的・精神的なケアを提供したい」と述べるのは、団体の代表を務めるフリーランス看護師の山岡由佳氏。化粧療法を活かした地域・福祉活動に尽力すると同時に、「起業看護師」という新たなワークスタイルの確立を目指しています。

リハビリの要素を踏まえた化粧体操

▲画像提供:ユカソワン

同団体は、高齢者や病気療養中の方などを対象に、腕から足踏みまでのリハビリ運動とお化粧を組み合わせた「化粧体操」プログラムを提供しています。化粧体操の主な内容は、手や顔の清拭、アロマを取り入れたストレッチ、参加者自身によるメイク・スキンケア。保湿剤やファンデーションなど、メイク道具は普段使っているものを持参できるので、肌トラブルが気になるという方も安心して参加できます。

なお、体操については高齢者をはじめ、障がい者や子ども、一般市民に対する健康増進・スポーツ普及事業を展開するNPO法人による運動監修に基づいたプログラムを実施。座ったままゆっくり体を動かせるので、下肢の動作が困難な利用者さんもみんなと一緒になって楽しめるでしょう。

化粧体操のメリット

▲画像提供:ユカソワン

スキンケアからメイクまで、お化粧をするという一連の動作は、心・身体・脳に直接作用を促すため、高齢者うつ病や認知症の予防・改善、リハビリにつながるといわれています。また、自分でメイクをすることで、自信が持てるようになるのもポイント。外見の悩みから人と会うことを避けていた方や、高齢を理由におしゃれを諦めている方も、化粧体操を通じて「若い頃を思い出す」と昔話に花が咲いたり、人との交流に意欲的になったりと、さまざまな効果をもたらします。

楽しみながらメイクと運動の両方が叶う化粧体操。介護予防の手段として取り入れたい介護士さんは、公式サイトにアクセスしてみてはいかがでしょう。

詳細情報

ユカソワン

一般社団法人日本ペガーボール協会

一般社団法人日本ペガーボール協会は、障がいの有無に関係なく子どもから高齢者まで楽しめるスポーツ「ペガーボール」の普及・推進事業を展開する団体です。ペガーボールとは、スペイン語で「くっつく」を意味するペガーの文字通り、特殊なポンチョを着たペガーマン(鬼役)に向けてふわふわの玉を投げ当て玉をくっつけるという、鬼ごっこと玉入れを組み合わせたようなスポーツです。知的障がい児らの運動意欲とコミュニケーション能力の向上を目的として生まれたペガーボールですが、遊びながら自然と基本的動きが身につくことから、今では未就学児・幼稚園児の基礎体力向上にも役立てられています。

▲画像提供:一般社団法人日本ペガーボール協会

「子どもたちの運動量と運動能力の向上」「障害者と健常者のスポーツ交流」「障害児・者の運動意欲の増進」をミッションに掲げ、障がい者スポーツの推進に尽力する同協会。ペガーボールをとおして、スポーツの楽しさや喜び、活力を共有するだけでなく、地域社会の活性化にも寄与します。

ぺガーボールの出張体験会

▲画像提供:一般社団法人日本ペガーボール協会

同協会では、より多くの人にペガーボールの魅力を伝えるべく、土曜日と日曜日を中心に出張体験会を実施しています。体験する主なプログラムは、ペガーボールでのリレー対決や真剣勝負など。体験人数は5〜50名と幅広いニーズに対応しているので、小規模の施設でも楽しく体験できるのもポイントです。実際に体験した人からは、「ルールはシンプルなので、幅広い年代が楽しめる」「またやりたい」といった声が届いています。ちなみに、ボールやポンチョといったペガーボールに必要なアイテムは、そのまま購入することも可能です。

レクリエーション・イベントのマンネリやネタ切れで悩む介護士さん、みんなで体を動かしながら盛り上がるゲームを取り入れたい介護士さんは、公式サイトをチェックしてみてください。

SAY株式会社

バレエ姿勢とストレッチの効果をフル活用したフィットネスプログラム「ハッピーバレエストレッチ」レッスン事業を展開するSAY株式会社。「バレエ姿勢の健康効果を活用した健康づくりを浸透させること」「バレエスキルを健康づくりに活かす仕事を社会に生み出すこと」「沢山の方を健康で幸せにすること」をビジョンに掲げ、年齢を重ねてもきれいで健康でいたい方の気持ちと理想に寄り添ったレッスンを提供しています。

大人女性の健康・キレイを叶えるハッピーバレエストレッチ

介護士さんのなかには、バレエと聞くと敷居が高いイメージを持つ方もいるのではないでしょうか。同社が提案する「ハッピーバレエストレッチ」は、主に40〜80代の女性の心と体の健康づくりを目的としたフィットネスプログラム。クラシック音楽に合わせて凝り固まった体をストレッチでほぐし、弱った体幹の筋力をバレエの姿勢で鍛え直すという、ストレッチとバレエが融合した新しいトレーニングです。

ハッピーバレエストレッチのメリット

画像提供:SAY株式会社

ハッピーバレエストレッチの特長は、バレエ未経験の人や筋力が低下している人、高齢者も気軽に始められる点です。医師や整体師、熟練バレエ講師、音楽家など、各分野の専門家の協力のもと10年にわたる実証実験を経て開発された同プログラム。スローテンポで無理なく安全にトレーニングしながら、肩こり・腰痛解消、体幹筋力強化、姿勢改善を図ることができます。

介護関連施設での定期レッスン

同社は、地域の健康増進および企業の健康経営を実現すべく、ハッピーバレエストレッチの普及活動を実施。活動の一つとして、デイサービスをはじめとする介護施設の空き時間を活用して定期レッスンを行っています。レクリエーションや健康経営活動の一環としてレッスンを取り入れることで、利用者さんの健康維持・向上、介護士さんの腰痛改善、体力向上につながるでしょう。

公式サイトには、レッスン方法や実際にレッスンを受ける生徒さんの声、Q&Aなどがわかりやすく記されています。興味のある介護士さんは、参考にしてみてください。

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介護関連施設での定期レッスン

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※この記事の掲載情報は2024年2月27日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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