本記事では、広く介護業界に役立つ製品を提供している企業をピックアップ。音を振動として感じられる装置やオゾン水生成器と、どの製品も各企業の高い技術力が光ります。今よりさらにワンランク上の介護を提供したい介護士さんはぜひ目を通してみてくださいね。
「きらケア」は転職だけではなく、介護職の方が働く中での悩みに幅広く寄り添えるサービスになるために「レバウェル介護」として新しく生まれ変わりました。
サービスはこれまでと変わらずすべて無料で簡単にご利用いただけます。一人ひとりに寄り添った転職サポートをこれからも提供していきます。
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加賀FEI株式会社
加賀FEI株式会社は、IoTやAI、モビリティやロボティクスなど、電⼦デバイス製品の設計・開発・販売を行っている、ワンストップ提案型のグローバルエレクトロニクス商社です。2021年1月に加賀電子グループへ加わり、新たなスタートを切りました。半導体のプロとしての経験と、加賀電子グループの幅広い応用力を活かし、時代の変化に素早く対応しながらサービスを提供しています。
ろう者と健聴者が音を共有する「Ontenna(オンテナ)」
富⼠通株式会社が企画し、加賀FEI株式会社が製造と販売を担う「Ontenna(オンテナ)」は、音やリズム、音の抑揚を光と振動の強さで伝える製品です。ろう者と健聴者がともに楽しむ未来を目指し、ろう者と共同で開発されました。およそ18gと軽く、髪や服に挟んで使用します。
「Ontenna」にはシンプルモードとスマートモードがあり、シンプルモードは同製品に搭載されたマイクを用いて音を感じるモード、スマートモードはコントローラーと通信して音を感じるモードです。
同製品の側面にあるボタンを押すと、ライトがオンやオフに切り替わります。映画の鑑賞など、光があると周りに影響が出そうなときに助かる機能といえるでしょう。
そのボタンを3秒間長押しした場合は、音ズーム機能の切り替えが可能です。音ズーム機能がオフのときは、約80dBから約90dBの音に反応します。これは走行中の電車内や救急車のサイレン程度の大きさです。一方で、音ズーム機能をオンにすると、約60dBから約90dBの音に反応。約60dBというのは、人が普段通りに話しているときの声の大きさです。
年を取ると音が聞こえづらくなるため、声をかけても気づいてもらえなかったり、だからといって大きな声を出すとびっくりされてしまったりすることが珍しくありません。高齢者に声をかけるときは視界に入ってから行うのが一般的ですが、急を有するなどそれが難しいときもあるでしょう。そういうとき、音に反応する同製品があれば、声を張り上げずとも気づいてもらえるのではないでしょうか。
また、介護施設ではレクリエーションの一環として、ダンスや歌、演奏を楽しむこともあるはず。同製品をつけておけば聞こえていなかった音が補完され、正しいリズムを理解できます。さらに、スマートモードでコントローラーに接続すると、コントローラーのボタンを押すだけで同製品を振動させることが可能です。一つのコントローラーで複数台同時に接続できるため、合唱や合奏などみんなでリズムを合わせたいときに役立つでしょう。
スポーツ観戦でも同製品は活躍します。視覚情報に加え、音を振動として感じることで臨場感がアップ。音と振動のタイムラグもほぼなく、リアルタイムでその場の興奮を実感できます。
そのほか、車の接近音にも反応するため、散歩や地域イベントへの参加といった外出レクリエーションをより安全に行えるようになるはずです。
いろいろなことを楽しみながら日々を安全に過ごしてもらいたいという、介護士の思いに応えてくれる製品といえるでしょう。
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株式会社アクアエコテック
株式会社アクアエコテックは、オゾン関連装置の研究開発・製造・販売を行っている企業です。口腔衛生に着目し開発製品化した「オゾ・ケア」シリーズをはじめ、志と熱意を持って次々と用途に応じた製品の開発・製品化を進めています。
口腔ケアに「オゾ・ケア」
同社の代表は、もともと工業用向けの膜式電解技術の開発に携わっていましたが、個人が手軽に所有し簡単に扱える「電解式オゾン水」の生成器を作りたいという熱い想いを持っていたそう。その想いが実際に行動へ繋がったのは、2011年の東日本大震災の際、とあるニュース記事を目にしたときです。
その記事には、避難後に衰弱や発病し亡くなってしまうケースが少なくないこと、そしてその要因には口腔衛生の問題があげられると書かれていました。そのとき初めて口腔衛生という言葉に気づき、その言葉が開発魂に火をつけ、製品開発へと駆り立てたといいます。
そうして生まれたのが、水道水で手軽に電解式オゾン水を作るコップ型オゾン水生成器「オゾ・ケア」シリーズの「AQUA30C-J300」「AQUA30C-J200」です。「AQUA30C-J300」は容量が100mlから300mlで縦長のコップ型、「AQUA30C-J200」は100mlから200mlで開け口が広めの形となっています。
地球を丸ごと包むオゾン層で知られ、3つの酸素原子からできているオゾン。オゾンには、酸化分解による高い殺菌・脱臭効果があるそうです。そんなオゾンを水道水から電気分解して生成するのがオゾン水です。高濃度のオゾン水は、食品製造、ペットボトルの殺菌、脱色・脱臭などで使用されており、残留性がないことから安全な殺菌料として食品衛生法で既存食品添加物として認可されています。
「オゾ・ケア」シリーズの「AQUA30C-J300」「AQUA30C-J200」は、水道水を入れてスイッチを押すだけで一般家庭用の低濃度オゾン水を生成します。掛かる時間はおよそ3分です。J200は水道水を入れ、入れ歯やマウスピース、歯ブラシなど、洗浄したいものを入れてスイッチを入れると除菌・消臭・漂白ができます。そのまま漬けておいてもいいし、再度スイッチを押して二次電解するとさらに効果的です。
水道水だけで薬剤などを使用しないため、薬剤による肌荒れや薬剤のニオイがつくといった心配がありません。また、オゾン水は菌と接触して分解=除菌するとただの水に戻ります。そのためすすぎ洗いが不要です。またもう一つの特長として、水の電気分解によりオゾンだけでなく水素も生成しますので、水素の皮膚に優しいスキンケア効果も同時に得られます。施設利用者や介護スタッフの皮膚に優しいことはもちろん、洗剤なし・すすぎなしの除菌洗浄で手間が省けることは忙しい日々を送る介護スタッフの方々にとって嬉しいポイントではないでしょうか。
事実、厚生労働省が行った2022年度の「介護現場と開発企業の意見交換実施事業」に採用された際には、試用した病院や介護現場で高い評価を得たそうです。
オゾン水生成器は大半が産業用の大型装置であり、民生用で安全性が高く、コストも水道代と僅かな電気代だけという小型生成機は種類が限られてきます。体力や免疫力が落ち、特に配慮が必要となる高齢者の口腔衛生を守るためにも、同製品のさらなる広がりが望まれます。
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