介護施設において利用者さんが気持ちよく過ごすには、介護士やスタッフのさまざまな配慮や工夫が必要です。しかし、手厚い介護を行うことで業務負担が増えるのは、回避しなくてなりません。この記事では、関係者全員がそれぞれの立場でメリットを得られる製品や資格認定制度を呈している組織を紹介します。より良い施設環境作りの参考にお役立てください。
レバウェル介護は、11月11日 介護の日に合わせて『介護の日プロジェクト2024』を始動いたしました。 本プロジェクトでは、「介護従事者の皆様に向けた感謝のメッセージ」や「介護従事者が働く中でやりがいを感じる瞬間のエピソード」を掲載した『介護の日特設WEBサイト』を期間限定(1/31まで)で公開いたします。
・介護の日特設WEBサイトはこちら:
https://lp.job.kiracare.jp/kaigonohi/2024
目次
株式会社ユメロン黒川
寝具を通じて「健康と快適な睡眠」にアプローチしてきた株式会社ユメロン黒川。創業から120年以上となる現在は、天然鉱石繊維、あしゆ・ホットパック、健康食品、布団レンタル、nobiraku(寝姿勢改善パッド)の5事業を展開し、人々の美容と健康をサポートしています。
濡れない足湯「お・も・て・な・し・あしゆ」
浴槽や大きめの容器にお湯を張り、そこへ素足を入れてゆったりと寛ぐ「足湯」。ポカポカと体の芯まで温まり、気持ちも和らぐため、ケアの一つとして取り入れている介護施設も多いでしょう。一方で、準備や片づけの大変さ、衛生面での不安などが多く聞かれるのも事実です。なかには、足湯を行いたくても、現場の介護士やスタッフの負担が増えるため躊躇しているという施設もあるといいます。
そのような課題を解決する一助となるのが、同社の「お・も・て・な・し・あしゆ」です。高い蓄熱性と遠赤外線放射性を持つ天然鉱石を活用し、お湯が不要な足湯機器を開発しました。その仕組みは、天然鉱石の岩盤石を底面に敷いた木枠の中に、お湯代わりのセラミックボールを敷き詰め、電熱ヒーターで温まった岩盤石の熱を利用して蓄熱するというもの。その中へ靴下を履いたまま足を入れて足湯を行う製品です。
同社では、岩盤石の中でもミネラル物質をより多く含み、遠赤外線放射率が秀でている石を使用しています。このこだわりが、「体を芯から温め、かつ冷めにくい”自然な心地よい温かさ”」の提供を実現しているとのこと。また、お湯代わりのセラミックボールは蓄熱性に優れているのはもちろん、銀イオンを配合することで抗菌効果を図っているのだそうです。木枠はキャスター付きで、移動が手軽にできるというのも嬉しいポイントでしょう。
このようにさまざまな工夫が施されているなかでも、注目すべきはお湯が不要という点です。介護士やスタッフがお湯を出し入れする業務は皆無、利用者が足を滑らせるリスクを軽減、常にドライな状態で清潔を保てる、といった特長は介護士と利用者の双方にとって魅力的だといえます。頻繁な洗浄も不要なので、メンテナンスに時間を割くこともありません。それに加え、電熱ヒーターは省エネ設計でランニングコストを抑えているため施設でも導入しやすいでしょう。
体を温めるケアだけではなく、利用者同士のコミュニケーションの場にもなる同製品。施設のアピールポイントとしても大いに効果がありそうです。
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一般社団法人日本医療福祉教育コミュニケーション協会
一般社団法人日本医療福祉教育コミュニケーション協会は、医療・福祉・教育に携わる人の対人コミュニケーション技術の質向上、発達や老化などに応じた対応技術の向上を図るべく活動しています。講演・講座・検定の実施を通して、指導者の育成や人々の相互理解の促進に尽力しています。
発達障害コミュニケーション指導者認定
介護士や介護職の方が支援する対象者のなかには、発達障害を持つ人もいるでしょう。特に、療育施設に勤務している介護士にとっては、それが日常の業務となっています。しかし、発達障害についての知識や理解が十分あるかということに関しては、不安を覚える介護士も多いようです。
発達障害者とひとくちに言っても、程度や内容、年齢などさまざまです。そのため、支援やケアを行う介護士は、広く正しい知識と適切な対応技術が求められます。これらのスキルアップに役立つのが、同協会が設けている「発達障害コミュニケーション指導者認定」という制度です。
これは、発達障害に関わる職種の方が、基礎知識の習得から個別支援計画作成や指導ができるようになるまでを段階的に学び、指導者としての確立を図れるというものです。講座の受講やレポート提出、実習や実務などを通し、初級・中級・上級の3段階で指導者認定を受けられるようカリキュラムが組まれています。
発達障害の方は、情報の整理が苦手、話し言葉の表出が困難、場の雰囲気を掴みづらい、そのほかさまざまな特性を持っています。それ故に他者との交流が難しく、日常生活が困難になる傾向があるようです。周囲が困惑することもあるでしょうが、何よりも本人が辛さを抱えることは想像に難くありません。
同認定制度は、このような事例を緩和することに繋がると考えられます。介護士やスタッフが発達障害について正しく理解し、適切な対応ができるようになると、支援を受ける方は安心感を得られるでしょう。
介護士にとっても業務がスムーズに行える、仕事のやりがいが増す、職場から心強い存在と認められるといった嬉しい影響が期待できそうです。スキルアップや介護の充実を図りたい方は、チェックしてみてはいかがでしょう。
また、オンライン学習は、初級講座:5講座分が25日間動画見放題、中級講座:1講座ごとに20日間動画見放題となっており、ご自分のペースで学習を進めていきたい方におすすめです。
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株式会社センカク
株式会社センカクは、コインランドリーのフランチャイズ事業を中心に、トランクルーム事業、介護やエネルギーに関連したデバイス事業などを展開しています。「人々の生活をより便利にする」ことを使命とし、「本当に社会に役立つ価値を提供できる」という信念をもって、いずれの事業でも邁進し大きな飛躍を見せています。
自動排泄処理装置「シルバー」
介護における排泄には、さまざまな懸念や問題が伴います。臭い、衛生保持、処理、肌荒れ、紙おむつのコスト、介護スタッフの不足など、いずれの介護施設でも頭を悩ませているでしょう。特に、人手が不足しがちな夜間の排泄介助は、介護士にとって厳しい現状があるようです。
そのような困りごとを解決する一助として、同社は自動排泄処理ロボット「シルバー」を開発しました。これは、介助を要する方の排泄物をホースで吸引し、シャワー洗浄、温風乾燥までを自動で行うという装置です。
使用方法は、まずベッドに横たわっている方の腰の下に専用の幅広ベルトを敷きます。このとき紙おむつは不要です。次に、股間に吸引カップを当てベルトで固定。あとは、洗浄タンクに水を入れた装置本体と吸引カップをホースでつなぎ、運転を開始するだけと扱いやすい仕様になっています。介護士による紙おむつの交換や清拭が不要なため、人手が少ない夜間時などは大いに助かるのではないでしょうか。
また、介護をうける方のなかには、忙しそうな介護士をスタッフコールで呼び出したり、紙おむつの交換を頼んだりするのを心苦しく思う人もいるのだそうです。ときには、自ら水分摂取を控えたり、紙おむつの交換を我慢して肌がかぶれたりするケースもあるのだとか。同製品の意義は、このような心身ともに健やかさを損なう環境を作り出さないという点でも評価に値するといえるでしょう。
介護業務の負担軽減のみならず、紙おむつの経費削減や施設利用者の快適さにも繋がる同製品。今後多くの介護現場で活用されることが期待されます。
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