悩みや課題とおさらば!高齢者ケアの課題解決に取り組む企業

介護のアイデア 2023年9月26日
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今回は、高齢者ケアが抱える課題や悩みに注目し、その解決に役立つ製品・サービスを紹介します。具体的には、介護施設に入所する際の身元保証人、床ずれ、シャンプーに関する課題や悩みです。高齢者のために少しでもできることをしたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

株式会社ウェルビト

株式会社ウェルビトは、身元保証人がいないために介護施設に入所できず、望む生活を送れない単身高齢者がいる、という社会問題の解決を目指し、2023年3月に設立されました。同年6月より介護施設入所に特化した身元保証サービス「身元保証のみかた」を提供しています。

介護施設入所に特化した身元保証サービス

▲画像提供:株式会社ウェルビト

介護施設への入所を希望しているものの、身元保証人が立てられず困っているという事例を見聞きしたことがある方もいるのではないでしょうか。未婚や離婚、死別などにより現在1人で生活していたり、迷惑をかけたくない・仲が良好ではないといった理由から家族に頼めなかったりなど、身元保証人を立てられない高齢者もいるようです。

しかし、介護施設にとって身元保証人は重要な存在です。なぜなら身元保証人を不要とするのは施設利用料の滞納、緊急搬送時や死後の対応などのリスクが大きいからです。施設を安定して経営するためにも、身元保証人は必要不可欠な存在なのです。
よって介護施設は身元保証人がいない単身高齢者の入所はお断りしなければならず、そのことに心を痛めている介護施設スタッフも少なくないはず。そうしたスタッフの方々にとって強い味方となるのが、同社の「身元保証のみかた」というサービスです。

「身元保証のみかた」は、以下4つのサービスを提供しています。

1.身元保証人欄への署名

施設への入所や病院に入院するときに必要です。緊急連絡先としても登録でき、万が一意識のない状態で医療機関に緊急搬送された際には、入院届への署名とあわせ入院届の代行も行っています。

2.医療同意

本人に意識・判断能力がない場合、治療方法や介護方針について事前に本人の希望を聞き、それに沿うように対応します。

3.死後事務対応

葬儀会社への引き継ぎや、公的な身分証明書の返納、介護施設にある荷物の整理を行います。

4.支払い保証

施設費用や介護費用などの支払いができなくなった場合、代わりに施設に支払います。

同サービスは介護施設への入所に特化することで、シンプルでわかりやすい内容にするとともに、多くの方にとって手が届きやすい価格でのサービス提供を実現しました。生活保護を受給している方、受給が見込まれている方の相談も可能です。詳細は同社HPより資料をダウンロードできます。
「施設入所を検討しているけれど、身元保証サービスは高額で手が届かない」などと思っている単身高齢者の方に対し、同サービスの存在をお伝えすることで、より安心感を提供できるかもしれません。

▲画像提供:株式会社ウェルビト

ケアマネージャーの自己研鑽にオススメ! ウェルビト勉強会

同社は医療・介護福祉従事者の方向けに、身寄りのない高齢者に関する課題をテーマとした勉強会を開催しています。医師や理学療法士、司法書士など、各領域の専門家が講師となり、それぞれの視点から課題に切り込みます。自己研鑽の一環として、勉強会に参加してみるのも良いかもしれません。申し込みは同社HPより行うことができます。

詳細情報

株式会社ウェルビト

身元保証のみかたのサービス資料はこちら

勉強会・イベント情報はこちら

パラマウントベッド株式会社

パラマウントベッド株式会社は、1947年に病院用ベッドの専業メーカーとして産声をあげました。「先進の技術と優しさで、快適なヘルスケア環境を創造します」という企業理念のもと、ヘルスケア分野を中心に多角的に事業を展開しています。

床ずれ防止エアマットレス「ここちあ利楽flow 」

▲画像提供:パラマウントベッド株式会社

寝たきりの方や認知症の方などを介護している際、施設利用者の身体に床ずれを見つけたことのある介護士もいるのではないでしょうか。長時間同じ場所が圧迫され続けたり、擦れたりすることで起きる床ずれ。症状が悪化すると、皮膚が傷ついたり爛れたりするため、痛々しさに思わず目を背けたくなってしまう方もいるでしょう。
床ずれを予防するためには、定期的な体位変換が有効です。しかし、自分の意思で身体を動かせない、もしくは動かしづらい方の体位変換は簡単ではありません。意識のない方の場合はなおさらです。そんな、重要でありながらも大変な床ずれの予防において、同社の「ここちあ利楽flow 」は心強い味方となってくれるでしょう。

「ここちあ利楽flow 」は、床ずれ防止のエアマットレスです。最大の特長は体重設定から体位変換、姿勢保持まで全自動で行えること。操作する必要がないため、介護士の身体的な負担軽減はもちろん、時間にも余裕が生まれます。空いた時間にほかの方の介助や事務仕事に取り組めるため、利用者により良いケアを提供できるでしょう。

「ここちあ利楽flow 」は、利用者が身体を横たえるとi-fitting(かたさ自動運転機能)が起動し、体重や体型に合わせて自動でかたさを設定します。このi-fittingは、さまざまな体重・体型での多様な動作パターンをAIに学習させて作り上げており、常に姿勢や背角度に合わせて運転することが特長です。
基本的には、上段の4つのバナナ型エアセルが15分間隔でひとつずつ時計回りに膨張と収縮を繰り返し、小さな体位変換を自動で行います。利用者の身体が片側に寄った場合は、下段の24本のエアセルの動作が停止し、身体のズレや転落リスクの軽減を図ります。

▲画像提供:パラマウントベッド株式会社

また、ベッドの背角度が約30°以上になると、バックサポート機能が起動。4つすべてのエアセルが同時に膨張して上半身のふらつきを抑えます。この機能により、体圧をおよそ10%低減できるそうです。
利用者の起き上がりやマットレスの端への寝返り、端座位を検知した際には、マットレス全体の内圧を自動で上げてかたくし、エアセルも4つすべて収縮。座った姿勢を安定させることで、ベッドからの立ち上がりや移乗をしやすくします。
体位変換にかかる介護士の負担を軽減したい、業務をもっと効率化したいという介護施設は導入を検討してみてはいかがでしょうか。

詳細情報

ここちあ利楽flow

株式会社髪と福祉と着物とで

介護施設や障害者施設、在宅の高齢者・心身障害のある方に向けて出張理美容を提供している認証NPO法人日本理美容福祉協会。それだけでなく、福祉美容師養成講座や福祉車いす着付け師養成講座、訪問理美容アドバイザーへの相談も行っています。これらはすべてオンラインでの受講や対応が可能です。利用者にもっと寄り添ったケアをしたいという介護士は、同講座を受講すると今後のためになるでしょう。
そんな同協会の滋賀米原センターが運営しているのが、株式会社髪と福祉と着物とでです。服を着たまま楽な姿勢で髪を洗える洗髪用具や、着物を着るとき胴に巻いた帯が緩まないように留めるクリップを販売しています。どちらも特許取得済みの製品です。

車椅子の高齢者にも便利「服着たまま座ってシャンプーハット」

入浴が難しい施設利用者に対して、せめてシャンプーだけでもしてあげたいという介護士も少なくないでしょう。シャンプーは髪だけでなく心もスッキリさせてくれます。気持ちが沈んでいる利用者にシャンプーを行うことで、顔色が明るくなることもあるようです。
しかし、利用者のなかにはシャンプー台の使用や顔に水がかかることが苦手な方もいます。そういう方にもリラックスしてシャンプーを受けてほしいと思っている介護士も多いのではないでしょうか。そんな介護士の想いに寄り添ってくれるのが、同社の「服着たまま座ってシャンプーハット」です。

「服着たまま座ってシャンプーハット」は名前の通り、服を着たまま使えるシャンプーハットになります。防水性のクロスや大きめのナイロン袋との組み合わせにより、首周りから水が侵入してくるのを防ぐため、服が濡れる心配がありません。服の着脱が不要となることから、介護士の身体的な負担軽減や業務の効率化につながります。

使い方は、浴室などで利用者にイスに座ってもらい、そのまま同製品を装着するだけです。あとは通常のシャンプーハットと同じようにシャンプーを行います。
楽な姿勢でシャンプーを受けられるため、首への負担からシャンプー台が苦手な利用者も安心できるでしょう。また、顔周りを覆うことから、顔にお湯が滴り落ちることもありません。顔が濡れることが苦手な高齢者にもマッチしています。
そのほか、災害時などで入浴が難しい場合にも役立つため、介護施設でストックしておいてはいかがでしょうか。

詳細情報

服着たまま座ってシャンプーハット

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※この記事の掲載情報は2023年9月26日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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