
介護士や高齢者の中には、介護に関してそれぞれ要望がありながらも、現実と折り合いをつけてやり過ごしているという方が実は多くいるようです。この記事では、そのような個々の要望に寄り添った事業を展開する企業に注目しました。オーダーメイドの介護ユニフォーム、高齢者が使いやすい竹箸、スタッフの能力を引き出す研修を紹介しているので、ぜひ目を通してみてください。理想の実現、課題解決のヒントが得られるかもしれません。
目次
株式会社アダストリア
2023年に創業70周年を迎えた、株式会社アダストリア。「ファッションによって、人々の心を豊かにし、幸せにするという、私たちの変わらぬ使命」を反映したミッション「Play fashion!」のもと、その時代のユーザーに「ワクワク」を提供することを目指しています。
主な事業は、衣料品・雑貨等の企画・製造・販売など。生活の中のさまざまなカテゴリーで、ファッション性を強みとしたアイテムやサービスを提供しています。
おしゃれな介護ユニフォームのオーダーメイド

多くの介護事業所では、介護士やスタッフへ職場指定のユニフォームを提供しています。これらのユニフォームの大半は、介護という業務上いずれも動きやすさを重視。ファッション性に優れているとは言い難いのが現状で、現場のスタッフからは「着ても全然ワクワクしない」「もっとモチベーションが上がるようなものがいい」といった不満の声が聞かれていました。
そんな現場の声に動かされたのが、同社が手掛ける事業「アダストリア・ライフスタイル・クリエイション(以下、ALC)」のメンバーです。ALCでは、服をつくるノウハウを活かして、企業のユニフォーム制作や空間のプロデュースなどBtoB事業案件を扱っています。そのファッショナブルな感性を活かして、介護職員用ユニフォームのオーダーメイドサービスを開始。「働きやすくて、着たくなる、ワクワクするユニフォーム」を提供しています。
制作にあたってメンバーは、介護業界について熱心に勉強したり、現場で活躍中のスタッフにヒアリングしたりしたそうです。それをもとに、トレンド感のあるシルエットやカラー、使い勝手の良い胸ポケット、洗練されたロゴ、速乾性のある独自素材「cotatto(コタット)」の使用などを導入。試作品への忌憚のない意見も傾聴し、ファッション性にも機能性にも優れたユニフォームを創出しています。
実際にオーダーした施設のスタッフからは、「今まで感じていたストレスがかなり軽減された」「ユニフォームでおしゃれしてもいいんだ」という感想が寄せられているそうで、満足度の高さがうかがえます。

ユニフォームは日々身につけるものだからこそ、スタッフのモチベーションをあげるものが理想的です。ひいてはそれが、より良い介護の提供にも繋がるでしょう。同社のサービスの広がりが、ますます期待されます。
全ての人にファッションを「Play fashion! for ALL」
同社では、障がいの有無や年齢、性別、国籍などに関わらず、すべての人を包摂するインクルーシブファッションサービスを手掛けています。
介護経験のある社員の想いから発足した「Play fashion! for ALL」というプロジェクトへ、障がいのある従業員が約200名働くアダストリアグループの特例子会社「アダストリア・ゼネラルサポート」よりメンバーが参画。当事者の声と、介護に携わる者の声を反映したインクルーシブファッション製品を実現させています。
前項の介護ユニフォームのオーダーメイド事業も、同プロジェクトが監修しているそうなので、併せてチェックしてみてください。
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株式会社ヤマチク
熊本県南関町に本社工場を構える箸メーカー「ヤマチク」では、半世紀以上にわたり、竹の箸だけを作り続けています。古来日本では竹の箸が多く使われていましたが、時代の流れに伴い衰退していったそうです。だからこそ同社は、天然素材である竹の箸のメリットを追求。天然竹の切り出しから削りまでを自社で担う、国内唯一の竹箸メーカーとして注目されています。
握力の弱い方に優しい「ずっとおはし」

年齢を重ねると人は握力が弱くなったり、手指を動かしづらくなったりする傾向が見られます。日常における顕著な例が、箸の使用が難しくなることでしょう。
食事は人が生きるために必要不可欠であり、心も満たしてくれる大切なものです。「〇〇が美味しい季節になったね」「この味付け懐かしいな」といった家族や周囲とのあたたかい会話、「自分で食事を食べられる」という自己肯定感など、さまざまな豊かさをもたらします。しかし、箸を使いづらくなると、これらの感覚が損なわれてしまう恐れがあるでしょう。
もちろん市場には、自助カトラリーのスプーンやフォーク、介護用の箸などの製品が多数あります。しかしながら、それらは機能性に優れている一方、趣に乏しいのも事実です。いつまでも箸という日本文化に触れながら、自力で食事を美味しく口にしてほしい、そう願う家族や介護士も多いのではないでしょうか。
そんな想いから生まれたのが、同社の「ずっとおはし」です。太めに整えた竹箸の持ち手に凹凸の削りを入れることで、握りやすく仕上げています。また、箸先も太めにし四角い形状にすることで、つまみやすさを実現。竹特有の軽さとしなやかさで手にしっくり馴染むうえ、職人による丹念な仕上げでソフトな口当たりを実現しました。

この箸を考案したスタッフによると、実は自身の祖母が今までの箸を使うのが難しくなってきたことから「おばあちゃんがずっと使えるお箸を」と願い、製品化したといいます。身近な目線に裏付けされた使用感の良さだからこそ、多くのユーザーからも好評を得ているといえるでしょう。
なお、「ずっとおはし」は、うるし塗りで仕上げているため耐久性にも優れているとのこと。「ずっと使える丈夫な箸だから、長生きしてくださいね」という言葉を添えて贈ったり、施設に導入したりすると喜ばれそうですね。
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株式会社ライズ
株式会社ライズは、各種専門性に富んだ研修の提供をとおして、企業及び組織のサポートを行っています。 主に、教育研修事業、キャリア・カウンセリング事業、就職転職セミナー事業などを実施。人へ投資し、人を活かすことで企業や組織が大きく成長する「企業は人なり」というフレーズの体現に、大きく寄与している会社です。
「選ばれる介護事業所」になるための教育研修

人手不足に悩む介護事業所というのは、もはや珍しくありません。その一方で、離職率が低い施設、大きく成長している事業所があるのも事実です。同社は、これらの差に見られる要因を「人」を活かせるか否かと考えています。
人の潜在能力を表に引き出す働きかけを行い、実際に各々の能力を活かせるよう事業所側が尽力することで、伸びる事業所になると提言。ひいては、介護士、介護を必要とする方、その家族からも選ばれる事業所になるといいます。
同社はその実現をサポートすべく、介護事業所で働く介護士やスタッフへの研修をプランニング。実際に研修を行うことで、業績拡大の手助けをしています。
研修内容を検討する際に同社が大切にしているのは、スタッフとの面談です。現場の声にしっかりと耳を傾けることで、課題や原因を明確化。第三者の立場だからこそ引き出せる当事者の声を丁寧にすくい取り、研修のテーマや内容を決めていきます。
また、スタッフの特性や社会人基礎力のチェックができる「適正検査(CUBIC)」、自己評価とスタッフ同士で多角的に評価する「360°評価」を実施。個人の現状を正しく把握することで、今後の成長を効果的に促せると期待できます。同社には専門性に富んだ多くの講師が在籍しているので、研修に適した講話の提供も可能です。
なお、これまで実際に行った研修については、下記例をご覧ください。
<研修プログラム例>
・介護現場で働く意味とキャリア
・利用者対応に必要な自己理解
・介護現場でのマナー、ホスピタリティ
・利用者様に安心感を与える話し方、聞き方
・介護現場におけるコミュニケーション
・パターン別認知症の理解と対応
・利用者様家族からの不満の受け止め方
・模擬演習(ロールプレイング)中心の研修
・ストレスケア(ラインケアとセルフケア)
・職場の課題と解決~問題解決力を磨く

これら以外にも「施設長及び施設リーダースキルアップ研修プログラム」といった、管理職や管理職候補スタッフを対象にした研修も提供。介護サービスとマネジメント力の向上をサポートする充実した内容です。
介護士やスタッフのみならず、事業所自体の姿勢もブラッシュアップする同社の研修。大いに活用する価値があるといえるでしょう。
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