
最期の時が近づくにつれ、人はさまざまな痛みを経験することになります。
人によっては身体の痛みや息苦しさがあったり、または不安感・苛立ちといった心理的苦痛や、これまで力を入れてきた仕事や趣味を中断しなければならない苦しみなどもあるでしょう。
そのような状況に置かれている人の気持ちを完璧に理解してあげるのは、とても難しいことです。
ご本人を気遣うつもりで言ったこと・したことが、かえって相手を悲しませ、怒らせる結果になってしまった…。
看取り介護に携わる中で、そのような苦い体験をしたことのある介護職の方もいるかもしれません。
人の役に立ちたいという思いとは裏腹に、それが必ずしもご本人の喜びには繋がっていかない――。
このジレンマに対する折り合いのつけ方のヒントとして、本記事では一般社団法人エンドライフ・ケア協会の理念や取り組みを紹介します。
目次
介護をする側に支えが必要であるという考え方
一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会は、「他者を支える役割を担う人にこそ、支えが必要である」という考え方を大切にしています。
本項では同協会が提唱する、介護を行う側の気持ちについてみていきましょう。
介護する側が抱える悩み
看取りケアを受ける利用者の方の中には、「他人に下の世話を受けるくらいなら、早くお迎えが来てほしい」という思いに駆られる方もいます。
ご本人にも尊厳があるので、体が思い通りに動かないにも関わらず、自分でお手洗いに行こうとしてしまうかもしれません。
手を貸そうとしても、「手助けは要らない」と拒否されたり、それがきっかけで口喧嘩になったり…。
こうしたことを繰り返していては、不甲斐なく思う気持ちは強まるばかりです。
十分な援助ができないまま利用者さまが突然亡くなってショックを受けたり、ご本人の望まないことをしてしまったのではないかと後悔したり、といったご経験をお持ちの介護職の方はたくさんいるのではないでしょうか。
人を助けたいという思いが強ければ強いほど、それができなかったときの無力感は大きなものになります。
他者を支える役割を担う人にこそ支えが必要
介護する側である自分に何らかの「支え」となるものがなければ、心身のエネルギーを日々消耗し続けることになるでしょう。
本当の力とは、大きな苦しみを抱え、力になれない場面であったとしても、逃げないで関わり続けることです。
そのために求められることは、誰かの支えになろうとする人こそ、一番、支えを必要としていることです。
被介護者は解決困難な苦しみを抱えている場合がある
大切なのは、利用者さまが抱く苦しみには、解決可能なものとそうでないものがあることを認識することです。
というのも、利用者さまは、容易に解決するのが難しい問題――今までできていたことができなくなっていくなど、自分を失っていく苦しみ――を抱えていることが少なくないからです。
介護する側が発する励ましの言葉が、必ずしもご本人にとって励まされるものであるとは限りません。
良かれと思って言ったこと・したことが、「あなたには私の気持ちなど分からない」と思われてしまう要因となることもあるのです。
利用者さまが穏やかな気持ちでいられる介護を
同協会が力を入れているのは、解決困難な苦しみを感じている利用者さまへのサポートです。
その方々が大事にしてきたこと・これまでに果たされてきた役割といった個々の尊厳に配慮し、介護を受ける側に穏やかな表情が戻るよう援助をすることを目標としています。
苦しんでいる人の力になりたい気持ちは大切にしながらも、相手の苦しみを、他人である私たちには、残念ながら100%理解することはできません。
しかし、相手から見て、私たちのことを、分かってくれる人と思ってもらえる可能性はあります。「分かってくれる人、理解者」だと相手に思ってもらえるためには、何が必要でしょうか。
どんなに医学や化学が発達しても、解決できない苦しみは残り続けます。その苦しみを抱えながらも、苦しむ前には気がつかなかった大事な「支え」に気づいたとき、世の中は違って見えてくる可能性があります。その「支え」に気づき、応援できる私たちであることを、同協会は大切にしています。
登録は1分で終わります!
一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会について
同協会は超高齢多死社会の課題解決を目的とし、平成27年4月に設立。
事業内容は、人生の最終段階に対応できる人材の育成、 市民への啓発活動による看取り文化浸透など。同協会における一連の活動については、これまでに新聞・雑誌・ラジオなど多数のメディアに掲載されてきました。
主な取り組み
「エンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座」の開講をはじめ、協会認定資格「エンドオブライフ・ケア援助士」の発行やシンポジウムの開催など、同協会は各種講座・イベントの実施にも熱心です。
人生の最終段階におけるケアに携わりたいという方や、苦しんでいる人を前にどのように接すればいいのかわからないという方に役立つ取り組みをされています。
書籍『死を前にした人にあなたは何ができますか?』の出版
相手の話にしっかりと耳を傾け、その方にとっての「支え」となるものを見出す。
相手の言葉を反復し、次の言葉を待つ。
協会理事である小澤竹俊氏の著書『死を前にした人にあなたは何ができますか?』では、死を控えた人に私達ができることについて紹介されています。
看取りに真摯に向き合い続けてきた著者が説く方法の数々は、穏やかな看取りを実践していきたいとお考えの方に大きな示唆を与えてくれることでしょう。
小澤竹俊著「死を前にした人にあなたは何ができますか?」(医学書院)
介護が必要な方の、人生の最終段階を支える看取りケア。
人生の最終段階を迎えた方が緩やかな最期を迎えられるよう、その方に寄り添った対応を心がけることが大切と言えるでしょう。
エンドオブライフ・ケア協会では、看取り介護に対応できる人材の育成に力を入れているので、最終段階の介護について不安のある方や、後悔のないケアを心がけたい方は、ぜひ同協会のホームページを覗いてみてはいかがでしょうか。
————————————-
一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会
ホームページ https://endoflifecare.or.jp/
所在地:〒105-0001
東京都港区虎ノ門三丁目17番1号
TOKYU REIT 虎ノ門ビル6階
電話: 03-6435-6404(平日10:00~17:00)
Fax: 03-6735-4579
————————————-
ご高齢者に寄り添そったお仕事に興味をお持ちの方は、レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。
レバウェル介護(旧 きらケア)は、介護系専門の就職・転職支援サービスです。未経験可の求人や無資格OKの求人も多数あるので、業界未経験の方にもオススメ。介護業界に詳しいアドバイザーが、あなたのご希望をじっくりお伺いします。豊富な求人の中から、あなたにベストな職場をご紹介。あなたが輝ける介護の現場が、きっと見つかりますよ。
職場の雰囲気や待遇などもしっかりお伝えできるので、就職後のミスマッチをなくすことも可能。面接の日程や条件交渉なども代行可能ですので、働きながら転職先を探したい方にもピッタリのサービスです。
介護求人が豊富な『レバウェル介護(旧 きらケア)』で、介護・福祉のお仕事探ししませんか?
【その他参考サイト】
https://mamoria.jp/clip/20170621/end-of-life
登録は1分で終わります!


