
介護に関わる者として、利用者には元気で健やかに過ごしてほしいものですよね。その一方で、自分自身も健康でなければ、利用者の健康を支えることができません。そこで今回の記事では、介護士や利用者の心身の健康をそれぞれの方法で支えている団体・企業を紹介します。
「きらケア」は転職だけではなく、介護職の方が働く中での悩みに幅広く寄り添えるサービスになるために「レバウェル介護」として新しく生まれ変わりました。
サービスはこれまでと変わらずすべて無料で簡単にご利用いただけます。一人ひとりに寄り添った転職サポートをこれからも提供していきます。
目次
一般社団法人日本疲労メンテナンス協会
一般社団法人日本疲労メンテナンス協会は、「働く人のうつ病ゼロ」を目指し、心拍変動解析によるストレス測定や、うつ病予防の提案などを行っています。ゼロにはできないストレスと上手く付き合い、健全な状態を維持することを重要視し、その実現のためのサポートに力を入れている団体です。
うつ病にさせないためのアドバイザー養成会

介護士には、人の役に立っていると実感しやすい、需要が高く職を失うリスクが低いといった魅力があります。しかし一方で、ストレスを抱えやすい仕事とも言われています。
利用者やその家族、一緒に働くスタッフなど、人との関わりが多いことから、人間関係に悩む介護士は多いようです。また、利用者の体を支えたり抱えたりするため、介護士の体には大きな負担がかかります。さらに人手不足により、介護士一人当たりの業務量が多くなっている事業所もあるでしょう。
このようなストレスを解消せずに溜め込み続けていると、うつ病を発症してしまう可能性があります。うつ病は、気分が激しく落ち込んでしまったり眠れなくなったりと、心身に不調をきたす病気です。症状が悪化すると、仕事が続けられなくなるほか、最悪の場合は自ら命を絶ってしまうこともあります。それを避けるためにも、うつ病予防は欠かせません。
そこで活用したいのが、「うつ病にさせないためのアドバイザー養成会」です。同協会とエルイーシー合同会社が共同で運営している、うつ病にさせないためのコンソーシアムが主催しています。
「うつ病にさせないためのアドバイザー養成会」では、うつ病の症状やメカニズム、予防に向けた知識と実践方法を学べます。メンタルの不調に早期に気づくのではなく、不調になる前に対策を打つゼロ次予防を広めたいという想いで行われている同講座。介護士として生き生きと長く働いていくためにも、受けておきたい講座の一つです。
また、本人のスキルとして学ぶほか、管理職研修としての導入実績もあります。実践している事業所の中には、離職率が40%から7%まで減少したところもあるそうです。同講座を福利厚生に加えたり、修了者数を求人に明記したりすることで、働くスタッフや求職者に安心感を持ってもらえるでしょう。
なお、同講座の開催スケジュールは公式サイトで確認できます。

参加者の声
同講座の参加者からは以下のような声が寄せられています。介護士が健やかに仕事に向き合っていくためにも、同講座のますますの広がりが期待されます。
「自分自身もしくは部下の不調に気づいてからではすでに手遅れで、客観的なデータをもとに早めに対策を取ることが唯一の予防につながると思いました。」
「当事者への関わり方を間違っていたことに気づけた。」
「新人教育に関わる担当者や、当事者などはとても興味深い内容であると思う。」
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アイディッシュ株式会社
アイディッシュ株式会社は、病院や福祉施設などに向けて、素材から加熱調理後すぐに提供できる全く新しい方式の食事提供システムを展開しています。親会社は越前漆器を製造販売していましたが、バブルの崩壊や伝統工芸品が売れない時代となったことで、ターゲットを飲食店やホテルから病院や福祉施設へ変更。それにより病院や福祉施設が抱える、コストダウン・美味しさの向上・食の安全といった問題が見えてきました。同社はそれらの解決策として食器の中で個別に調理する方法を見出し、新会社を設立、その実現に向けてチャレンジをスタート。そうして生まれたのが「ディッシュクック」です。
IH式個別自動加熱調理機「ディッシュクック」

利用者が入居する福祉施設などでは、1日に3食、利用者に食事を提供する必要があります。利用者が通うデイサービスでも、1食は用意しなければなりません。時間通りに提供するために、事前に調理しておき時間になったら温め直しているというところもあるのではないでしょうか。しかし、温め直しは手間もコストも掛かります。そして何より、温め直しによって美味しさが落ちてしまうことも大きな懸念点です。
できたての美味しい料理を食べてほしい。その思いを叶えられるのが、同社が提供する「ディッシュクック」です。「ディッシュクック」は、専用IHヒーターや専用の食器・トレイといったハードウェアから、クラウド献立管理システム、基本サイクル献立、導入サポート、アフタフォローまで、1つのパッケージとして提供しています。提供されるハードウェアを使えば、ごはん、主菜、汁物(副菜)の3つの料理を、一人ひとりの器の中で同時に調理することが可能です。
調理方法はまず、食材や調味料を準備してそれぞれ器に盛り付けます。続いて、器をトレイにセットし、そのトレイを専用IHヒーターに乗せてスイッチをオン。あとは火力や時間を自動で調整し調理してくれます。調理時間や火加減が別々の料理も、食べる時間に合わせて全て同時に完成するため、できたての美味しい料理を利用者に食べてもらえます。美味しいと食が進むことから、利用者の健康にもつなげられるはずです。
詳しい調理方法を動画で説明しています。
盛り付けたあとはスイッチを入れるだけで完成するため、時間に追われがちなホームヘルパーにも適しています。このサービスを利用することで時間に余裕が生まれ、今までよりもさらに細やかなケアを提供できる宅食の実現を目指しています。

また、盛り付けてから加熱する「ディッシュクック」は、盛り付け時の人的な二次汚染リスクも回避できます。衛生面での安全性の向上にも役立つサービスです。
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株式会社ゴールドクローバー
株式会社ゴールドクローバーは、杖の専門店「近江一文字」や、自宅供養の「おうちはか」を展開している企業です。中でも「近江一文字」は、滑りにくさや使いやすさに特化したものを中心に、1000本以上の杖を用意。シーンに応じて使い分けられるよう多様に取り揃えることで、ファッションアイテムの一つとして持ちたくなる杖の提供に取り組んでいます。

雨でも圧倒的に滑らない 杖の先ゴム「パワーグリップ」
歩くという行為は、心にも体にも良い効果をもたらすため、日課としている高齢者も少なくないでしょう。しかし、高齢者は身体機能の低下により転びやすいところが不安要素です。
高齢者の転倒事故のうち、約半数は住宅で起きていると言われています。段差だけでなく平面でもつまづきやよろめきが起きやすくなるため、注意しなければなりません。
また、自宅で転倒したケースのうち、約7割の人は入院・通院が必要になっているそうです。転倒により骨折や頭部外傷などを負ったり、最悪の場合は死亡してしまうこともあります。厚生労働省による令和3年人口動態調査では、65歳以上の転倒・転落・墜落による死亡者数は交通事故のおよそ4倍という結果が出ています。
高齢者が元気かつ健康に長生きするためにも、転倒事故の防止が重要です。

高齢者のなかには、歩行補助として杖を使っている人もいるでしょう。杖は歩行時のバランスを支えてくれるため、転倒予防に役立ちます。
しかし、濡れた路面は杖も滑りやすく、転倒につながってしまうおそれがあります。それを防ぐために使いたいのが、同社が販売する「パワーグリップ」です。「パワーグリップ」は杖の先に取り付けるゴムで、柔らかい特殊ゴムを使っているため、地面にぴったりと食いつくような感覚です。地面に吸い付くような使用感が特徴です。また衝撃が吸収されるため、杖をついた時に痛みを覚えたり、コツコツと音が鳴ったりすることもありません。
さらに、「パワーグリップ」は水を押し出すクッション層と排出する溝パターンで設計されています。これにより地面との間に水の膜ができるのを防ぎ、滑りにくさをさらにアップしています。ゴムの幅も広く、溝にはまりにくいところも魅力です。
介護に関わる者として、施設の利用者には十分に怪我に気をつけてほしいもの。「パワーグリップ」を取り入れることで、利用者のより安全な歩行を実現できるでしょう。
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