
介護に際して大切なことのひとつとして、「介護される人の尊厳を守る」ということがよく言われます。一方、介護士にとっては業務をスムーズに行ったり、安全かつ充実した日々を提供することも大切です。簡単なことでは無いかも知れませんが、両者にとって納得できる手段があれば理想的でしょう。
そこで当記事では、高齢者のプライドを尊重しつつ、介護士にとっても利便性のある製品やサービスを紹介します。ぜひ、快適な介護の提供にお役立てください。
目次
イトマン株式会社
イトマン株式会社は、1877年の創業以来、140年以上にわたり人々の豊かな生活のため、多くの紙製品を生み出してきました。
なかでも主力商品のトイレットペーパーは、あらゆる方が快適に使用できるよう、さまざまなタイプを開発。業務用をメインに、幅広く取り揃えています。
片手で取れるシートトイレットペーパー

施設に勤務する介護士の業務のひとつに「排泄介助」があります。業務の一環とはいえ、利用者さんの尊厳にも関わるデリケートなことだからこそ、サラッと手早く済ませるのが理想的でしょう。そんな介護士のあたたかい気持ちと業務をサポートしてくれるトイレットペーパーを開発したのが、イトマン株式会社です。
同社では、おむつ交換の際に、介護士が手で利用者さんの脚や腰を少し持ち上げて清拭していることに着目。一般的なロールタイプのトイレットペーパーだと、切り取る際に両手を要するため介助に手間がかかります。そこで、片手で高齢者の体を支えつつ、ティッシュのようにもう片方の手で取れるシートトイレットペーパーを開発しました。
多忙な介護士にとって、右手と左手で別々の作業を行えるというのは、介護に要する時間の短縮になります。また、ケアがスムーズにできる分、気持ちにも余裕が生まれるため、利用者さんとにこやかに向き合いやすくなるでしょう。
利用者さんにとっても、手早くおむつ交換を済ませてもらえるというのは、羞恥心の軽減に繋がります。介護をする側される側の双方にとって、心理的にも身体的にもメリットのある製品だといえるでしょう。
また、この製品は水溶性のため、水洗トイレやポータブルトイレでの使用にも適しています。高齢者の中には、加齢や疾病の後遺症で、手に痺れや震えがある方がいます。そのような症状があったとしても、片手で簡単にトイレットペーパーを取り出せれば、トイレでの不安も解消されるでしょう。自力でトイレを済ませられることは、高齢者にとって大きな自信となるはずです。

さらに、同社は製品の外観と質感にもこだわって製品化しました。パッケージをペールピンクにすることで見た目のソフトさを演出。どんな空間にも溶けこみやすいので、施設の雰囲気を損なうことがありません。
ペーパーは、肌に優しい柔らかい質感ながら、2枚重ねのためしっかりとした丈夫さもあります。トイレットペーパーとしてはもちろん、肌を清潔に保ちたいあらゆるシーンで活用が期待できる製品です。
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アドバイザーに相談する(無料)株式会社住健
株式会社住健は、介護施設向けの防水シーツやエプロンの製造をメイン事業として行っています。企画・開発から製造・販売までを一貫して手掛けており、介護現場の実際の声を細やかに汲み取った製品には定評があります。
画期的な繊維製品を通して、心身ともに健康な暮らしを支えるべく邁進している企業です。
防水食卓エプロン「ハピエプMICHIEREベーシックシリーズ」

介護施設の利用者さんが食事をする際、食べこぼしによる汚れやヤケドを防ぐため、エプロンを使用することがよくあります。一見、衛生的で便利なように思えるこの対応が、実は利用者さんの尊厳を傷つけているということが、最近言われるようになりました。
実際、利用者さんの声に耳を傾けると「エプロンをつけて食事するのは、赤ちゃんみたいで不快」「プライドが傷つき、食事が楽しくない」という感想が聞かれるといいます。確かに、長年懸命に生きてこられたことを鑑みると、敬われこそすれ、幼子のように扱われるのは納得できず悲しいことかもしれません。
一方、介護士の立場から見ると、やはり衛生面が気になるでしょう。着替えをするにしても人手や時間を要するため、エプロンを着けないというのは多忙な介護現場において、あまり現実的ではないようです。反面、利用者さんの尊厳を大切にしたい、自立心をサポートしたいという希望を多くの介護士が抱いているのも事実でしょう。
このような両者のジレンマを解消すべく開発されたのが、株式会社住健の防水食卓エプロン「ハピエプMICHIEREベーシックシリーズ」です。ユニバーサルデザインメーカーである、株式会社笑顔音との共同開発で生まれました。
最大の特徴は、エプロンでありながら、洋服のように見えるという点です。首周りに襟をもうけることで普通の洋服のような見た目を演出。好みの襟デザインを選べるよう、フラットカラーとステンカラーを用意し、色も洋服に合わせやすい上品で落ち着いた5色を展開しています。カーディガン等を羽織ると、どこから見てもエプロンとは思えないほどファッション性のある製品です。
また、エプロンの生地には、帝人フロンティア株式会社が開発した、油汚れを防ぎながら水の吸収は妨げない「ダストップ®SP」加工素材を使用。醤油やカレー、ミートソースなどの頑固な汚れも、通常の洗濯でほぼ落ちるという優れものです。耐久防汚効果は洗濯を繰り返しても持続するため、多くの方が生活する介護施設には最適でしょう。
実際に運営されている全施設で「ハピエプ」を導入された介護施設もあり、ご入居者のコミュニケーション意欲向上が見られるなど、現場でとても喜ばれているとのことです。

なお、同社がこのように、高齢者の尊厳を守りつつ介護士の負担軽減を叶えた背景には、スタッフの介護経験があったといいます。同社の開発チームのメンバーは、全員が在宅介護を行ったことがあり、その時の経験を活かした商品開発をしているそうです。
「ハピエプMICHIEREベーシックシリーズ」は、介護をする人と介護をされる人、両者の気持ちを丁寧に汲み取る同社の姿勢が生み出した、心あたたまる製品だといえるでしょう。
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一般社団法人世界ゆるスポーツ協会
一般社団法人世界ゆるスポーツ協会は「スポーツ弱者を、世界からなくす」をモットーに、年齢・性別・運動神経に関わらず、だれもが楽しめる新しいスポーツの提案を行っている団体です。
さまざまな知識と経験に富んだクリエイターを揃え、「勝ったら嬉しい、負けても楽しい」ゆるスポーツを創出。高齢者施設、教育現場、社内レク、地域イベントなど多くのシーンに貢献しています。
高齢者向けスポーツ「ゆるスポヘルスケア」

年齢を重ねると、身体のさまざまな機能が低下していきます。体力に自信がある方でも、やはり若いときのように、機敏に四肢を動かすことは難しいでしょう。そのほか、視力や嚥下機能の低下など、生活面への影響が大きい部分の症状も気になるところです。
介護施設ではこのような症状を少しでも改善するため、介護士によって、さまざまなレクリエーションが考案・実施されています。しかし、施設利用者さんのなかには、上手くできないことにストレスを感じる方も少なくないようです。また、多くの利用者さんがいる中で自分だけがスムーズにできない場合、羞恥心や劣等感を覚えてしまい、レクリエーションを拒否することもあるといいます。これでは、介護士が時間を割いて準備をしたとしても、双方にとって好ましくありません。
このような問題に対し、一般社団法人世界ゆるスポーツ協会では「ゆるスポヘルスケア」というプロジェクトで、さまざまなゆるスポーツを提案しています。今までになかった目新しいスポーツを通して、運動神経や身体機能の優劣を超越するほどの楽しさを提供。「勝ったら嬉しい、負けても楽しい」をテーマとした、ゆるスポーツが多くの介護施設から注目を集めています。
そのひとつが、喉のリハビリになる「トントンボイス相撲」です。人は加齢と共に喉の機能も衰えていき、呼吸がしづらくなったり、嚥下がスムーズにできなくなったりします。しかし、たくさん声を出すことで改善や予防が期待できるそうで、同協会はそこに着目。いわゆる紙相撲を、指ではなくプレイヤーの「トントン」という声で行うというゲームを考案しました。

このゲームは、各プレイヤーが自分のマイクに向かい「トントン」と声を出すと、土俵が光ったり揺れたりして、紙相撲力士が動くという仕組みです。アナログとハイテクが融合しているため、高齢のプレイヤーにとっては勝ち負けよりも、懐かしさと新鮮な楽しさの方が上回るようで、多くの施設から好評を得ています。
「トントン」と声を出すことで、喉のリハビリ効果も期待できるうえ、小スペースで安全に行えるというのも嬉しいポイントでしょう。
そのほか、こたつをエアホッケーのステージにした「こたつホッケー」や、風船を天井に当ててデジタル打ち上げ花火を咲かせる「打ち上げ花火」など、座位で行えるゆるスポーツがあります。
実施にあたっては、同協会のスタッフが準備から進行まで対応することも可能です。利用者さんの心身の健康、介護業務の負担軽減にもなる「ゆるスポヘルスケア」、今後の広がりが大いに期待できます。
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