
介護施設を運営するにあたり、利用者さんにとって安全かつ快適な環境を提供するのは必須です。また、そのためにも、介護士やスタッフが自己研鑽しやすい職場づくりが望まれます。
ここでは、そのような施設整備や利用者さんの尊厳保持、介護士の研修に役立つ製品・サービスを提供している企業を紹介します。施設の質向上、より良い職場づくりに、ぜひご参照ください。
目次
エフ・アイ・ティー・パシフィック株式会社
エフ・アイ・ティー・パシフィック株式会社は、1996年の創業以来、「目立たぬ地味なモノ、でも無ければ成り立たないモノ」の創出にチャレンジし、豊かな社会づくりに貢献しています。
自動車関連事業や配線管理システム等のマネジメント事業をメインに、近年はヘルスケアや福祉用具の開発においても躍進。幅広いジャンルで、同社の高い開発力が評価されています。
見守りモニターAiSleep

高齢者の方々を預かる介護施設では、利用者さんが安心して過ごせるよう、介護士もスタッフも日々細やかに対応しています。しかし、どんなに目配り気配りをしたとしても、24時間全ての方の行動を万遍なく見守ることは、到底不可能です。特に個室における行動は、プライバシー保護の面からカメラを設置しづらく、見守りが難しいでしょう。
そこで心配なのが、ベットからの離床による転落・転倒事故です。体幹や四肢の機能が十分でない高齢者は、なにかのひょうしに自力で体を支えられず転んでしまうことがよくあります。ときには、意識や感覚がぼんやりとした半覚醒状態で体を動かそうとすることもあり、転倒による怪我や骨折、頭の打撲による脳への影響など、さまざまな心配事が尽きません。
このような事故は、利用者さんやご家族はもちろん、介護士にとっても絶対に避けたいことです。プライバシーと見守りをバランス良く行うにはどうすればいいのか、いずれの施設においても大きな課題だといえるでしょう。
これらの困りごとを解消すべく同社が提供しているのが、見守りモニター「AiSleep」です。体の動きを検知するセンサーが搭載されているシート状の製品で、ベッドマットの下に敷いて使用します。ベッドで横になっている利用者さんの動きを検知し、専用アプリを通して介護士のスマホへ即通知するという機能を持つ製品です。
最大の特徴は、動きを検知する精度と速度が優れていること。離床から3秒で検知・通知されるうえ、ステータス画⾯では1秒毎の更新でベッド上の状態が表⽰されます。この速度のおかげで、介護士はほぼリアルタイムで状態を把握でき、事前介入がしやすく事故防止効果も高いといいます。それでいて、利用者さんのプライバシーもしっかりと守れるため、双方にとって安心かつ心強いでしょう。
Wi-Fi環境下であればすぐに設置可能。面倒な設定も殆どなく電源を入れるだけで使用可能。
さらに、心拍や呼吸といったバイタル表示、睡眠の状態や質の解析・レポートもできるという充実ぶり。利用者さんの健康状態を確認しやすいため、早いタイミングで注意喚起、周知ができます。おむつ交換や、訪室のタイミング調整にも活用できそうですね。

なお、実際に導入している施設からは、「検知が速くすぐに駆けつけられるので、転倒防止に役立っている」「離床がすぐに分かり、適切なトイレ誘導ができる」「経験が浅いスタッフでも判断がしやすい」といった声が寄せられています。
経験値に左右されることなく、誰もが安心安全に使いやすい「AiSleep」。同製品による見守り業務の改善は、関係者全員に安心と笑顔をもたらすでしょう。
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株式会社アイリック
株式会社アイリックは、医療機関、介護施設のマネジメントシステム構築を支援するコンサルティング会社です。ISO9001(品質マネジメントシステム)を活用したマネジメントシステム構築支援を中心に、目標管理支援、職員満足度調査等のご支援、並びに、HPの制作や、職員育成のツールとして、インターネットによる学習システム(eラーニング)を提供しています。今までの支援実績とノウハウで、時代環境の変化や要請に適応して変革に取り組む、「医療機関」「介護施設」をサポートしています。
介護施設向け「アイリックeラーニング」

どのような仕事や職種でも、時代や社会の変化・ニーズを敏感に捉え、それに応じた知識や技能を身につけ、新たな業務に適応することが大切です。特に、サービスの内容がダイレクトに「人」に関わる場合、その仕事にかかわる「ひと(サービス提供者)」の教育は、とても重要です。
介護施設における介護士という仕事も、そのひとつです。介護の質の向上や、利用者さんやご家族への適切な対応は、現役の介護士であっても、近年の状況や研究を踏まえたうえで対策を行うなど、常にその時々で適切な学習をすることが求められます。そのためには、施設内での研修や、外部の学習会への参加が必要です。しかし、いずれも効果は期待できるものの、実際に行うとなると準備に時間を取られ非効率だったり、業務が多忙で研修への参加が難しい、また、人の入れ替わりもあり、定期的な教育を継続的に実施できない、というのが現状のようです。
このように、各施設が抱える「業務を滞らせずに効率よく学習でき、導入しやすいツールはないのだろうか?」という悩みに応えているのが、株式会社アイリックの「eラーニング」というサービスです。
インターネットを介して、同社が提供するeラーニングシステム(学習教材)を施設の介護士に提供。全員が一堂に会する必要がなく、個人のペースで受講できるため、現場の業務に影響を与えることも軽減できます。パソコンだけなく日常利用しているスマホやタブレットで気軽に学習できるのもメリットです。また、不定期な入職者にも一定の教育を実施することができます。

もし、介護施設が自施設でeラーニングシステムを開発・構築しようとすると、コストが大きくなるうえ、独自に運用管理が必要等、さまざまな負担が生じます。その点、同サービスの場合、低額でeラーニングシステムが導入でき、利用料も経費として処理することが可能です。また、管理も同社に任せられるので安心です。
なかには、市販の教材では自分たちの業務の実態に合わないという施設もあるでしょう。アイリックeラーニングは、そのような声にもしっかりと対応。施設のオリジナル教材(学習動画、パワーポイント教材など)や、インターネット上の外部教材とのリンクも可能な仕様になっています。学習後の個人別の学習履歴も記録されているため、行政への報告資料も容易です。
介護士の教養を増進するのはもちろん、施設全体の質向上にも大いに期待できるサービスです。
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グンゼ株式会社
インナーウェア、レッグウェアなどの開発・製造を手掛けるグンゼ株式会社は、子どもから高齢者まで人々に身近な老舗企業です。1896年に製糸業としてスタートし、現在は創立以来尽力してきた製糸業を起点に、機能ソリューション事業・アパレル事業・ライフクリエイト事業の3事業を展開しています。
インナーウェアは国内でもトップクラスのシェアを誇る同社。人の肌に直接触れるものだからこそ“着ごこち”を追求し、お客さまに心からここちよいと感じていただける製品をお届けすることで、価値の高いブランドの構築に邁進しています。
低刺激アーム・レッグカバー

高齢者に多く発生するスキンテア(皮膚裂傷)。ちょっとした摩擦でも皮膚が裂けて傷になってしまうため、体位変換や移乗などのケアを行う際は慎重さが求められます。そんな利用者のスキンテア対策にお困りの介護士さんにおすすめするのが低刺激「アーム・レッグカバー」です。
同製品は、皮膚トラブルのある腕や脚を保護するための低刺激アーム・レッグカバーで、縫い目やタグがないのが特長。タグが気になる高齢者や刺激に弱い高齢者でも、安心して利用できます。また、保湿剤を塗布したお肌の保護、透析用シャントのカバーなどにもぴったりです。なお、カラーはオフホワイト・フレッシュピンク・ブラックの3色。ブラックは99.9%紫外線をカットするので、紫外線対策をしたい方にマッチします。
排泄ケア用パッド対応ボクサー

スキンテアとならんで高齢者に多いのが、尿もれや頻尿といった尿トラブルではないでしょうか。下着メーカーのパイオニアである同社が開発した「排泄ケア用パッド対応ボクサー」は、吸水パッドを装着するための綿混ボクサーパンツです。見た目は、一般的なボクサーパンツでありながら、吸水後のパッドをしっかり支えます。
また、パッドを装着しても目立たないうえに、ムレを軽減するので外出や旅行も安心。排尿に不安がある方や術後に一時的なケアを必要とする方、高齢者の尊厳を守りながら、排泄自立をサポートします。ちなみに同製品は、パッド不要時通常のパンツとして着用可能です。
メディキュアのコンセプト
「低刺激アーム・レッグカバー」「排泄ケア用パッド対応ボクサー」は、ともに同社が展開するブランド「メディキュア」の製品です。
メディキュアとは、手術や治療による肌トラブルを抱える方の悩みを軽減したいという思いから立ち上がったブランド。縫い目がなくやわらかい、さらに自由にカットしてもほつれにくいなど、長きにわたり培ってきた製法技術とノウハウによって開発されています。※一部対応していない製品もございます。
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スキンテア用アーム・レッグカバー
排泄ケア用パッド対応ボクサー
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