スムーズな介護や認知症への正しい理解を支援する組織

介護のアイデア 2022年11月17日
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介護の現場では、介護される方の気持ちに寄り添いつつ、安全性を確保した介助が求められます。その実現のために、多くの介護士が懸命に業務を行っていますが、負担が大きいのも事実です。
そこで、ここでは、介護士の業務負担軽減や施設の安全性向上を図る製品づくり、認知症への理解に役立つ人材育成を支援している企業や団体を紹介します。
効率的でありながら、あたたかい安心感も提供したいという介護士さんに、ぜひ注目いただきたい情報です。

目次

株式会社ヤエス

株式会社ヤエスは、医療機関や介護施設向けの入浴機器を製造販売しています。1986年の創業以来、現場の方の声に真摯に耳を傾け、より良い製品づくりや快適な生活のために取り組んできました。
現在、同社では顧客ごとに専任担当を設け、入浴機器の提案から納入、アフターメンテナンスまでを一貫して対応しています。介護の現場に心を寄せつつ、機器機能のさらなる向上に励んでいる企業です。

「ハートフルプルミエ」

▲画像提供:株式会社ヤエス

足腰の機能が衰えてきた方や、車いすを使用している方が多い介護施設では、ベットやトイレへの移乗の際にどうしても介護士のサポートを必要とします。高齢者とはいえども大人の体格であるうえ、怪我や事故がないよう、介護士は細心の注意を持って介助しなければなりません。

そのなかでも入浴介助は、大変な介護業務のひとつです。利用者さんの身体をしっかりと抱えて車いすやストレッチャーに移乗させ浴室へ移動。浴槽に浸かるためリフトに移乗、再び車いすに乗せて移動するという一連の流れは、非常に体力を消耗します。

もちろん、入浴介護リフトは、大変便利な機器であることは間違いありません。しかし、吊り上げるタイプだと不安定なため、乗る方や介護士にとって少々不安でしょう。また、移乗や操作に複数人が必要な機器もあり、常に人手不足が課題の現場では、介護士の数を確保するだけでも大変です。
大勢の利用者さんを変わらぬ質で介護するには、介護士の業務負担を軽減することが必須だと言えるでしょう。

このような現場の困りごとに耳を傾けたのが、株式会社ヤエスです。あるとき、顧客から「寝浴・座位浴一体型で入浴できる装置を開発できないか?」との相談をうけ、特殊入浴装置を開発。多くの介護施設で反響をよび、その後さらにグレードアップしたのが「ハートフルプルミエ」です。
この製品には、浴槽の床が上下するという機能が搭載されています。これにより、浴槽の床と浴室内の床面を完全にフラットにできるため、入浴する際に浴槽をまたぐ必要がありません。そればかりか、専用の車いすに乗ったままで浴槽の床へ移動し、下降させてお湯に浸かることも可能だといいます。リフトのように空中に吊られることがないので、安定感も抜群。安心して入浴介助ができるでしょう。

▲画像提供:株式会社ヤエス

また、昇降操作はレバーを動かすだけと、いたってシンプルです。スタッフ誰もが簡単に操作できるため、人手の心配も不要。
電力や油圧を使わず、水圧シリンダーで昇降させているというのも、画期的なポイントです。電気トラブルや浴槽への油漏れなどが一切ないため、施設側としても安心して使用できるでしょう。

実際に導入している施設からは「利用者さんが入浴を楽しみにされるようになった」「一人で簡単に操作できるので助かる」「導入前よりも施設の利用者が増えた」との声が寄せられています。このように、介護士の心身の負担軽減はもちろん、施設の評価向上にも繋がる「ハートフルプルミエ」は、運営面でも大きなメリットが期待できそうです。

なお、同製品は、施工からメンテナンスまで、担当セールスエンジニアが責任をもって対応しています。「誠心誠意ご期待にお応えする」という創業以来の精神が、しっかりと継承されています。

詳細情報

ハートフルプルミエ

認知症アドバイザー協会

認知症アドバイザー協会は、認知症および認知症予防の正しい知識を普及できる人材の育成に取り組んでいる団体です。
「高齢化する日本社会において一人でも多くの方々の心と体の健康を支える土台となる」というミッションを掲げ、高齢者とご家族、周囲の方々が笑顔で過ごせる社会の実現を目指しています。
認知症アドバイザー資格の習得支援の先にある、健全な地域社会づくりを重視して活動しています。

JNDA認知症アドバイザー資格

近年、日本人の平均寿命は年々伸びており、65歳以上人口は、総人口の30パーセントほどを占めるようになったといわれます。しかし、長寿は喜ばしい反面、要介護状態になったり、認知症を患ったりする人が確実に増えているのも事実です。このことのことが、地域社会や介護の現場にさまざまな問題をもたらしている現状に、大きな懸念を抱いている介護関係者も多いでしょう。

施設や訪問による介護サービスを提供する際、認知症についての知識が不十分だと、介護をする側と受ける側、どちらにとっても思うようにいかず大きな心的負担がかかります。入浴や食事、排泄などの介助スキルを磨くことはもちろん大切です。そのうえで、認知症についての正しい知識をもつことは、自身の心の持ちようを軽くすることに繋がります。
うまくいかないことに心を砕くのではなく、認知症の特性をきちんと知ることでスムーズな対応ができるようになるかもしれません。なによりも、介護が必要な方やご家族に寄り添うことができ、信頼関係を高めることもできるでしょう。
つまり、多くの人が安心して笑顔ですごせるよう、認知症について正しい知識を習得および共有する必要があるといえます。

▲画像提供:認知症アドバイザー協会

この実現に向けて貢献しているのが、認知症アドバイザー協会が提供している「JNDA認知症アドバイザー資格」です。認知症の方への適切な接し方、認知症の予防方法、進行を遅らせる方法などについて正しい知識を普及しアドバイスを行える資格で、介護に携わる方から多くの注目を集めています。

資格取得に向けて学習する内容は、認知症の発症理由・経緯・種類・進行具合、国の施策、予防方法、進行を遅らせる方法、生活習慣病、認知症患者への接し方、認知症アドバイザーの役割、脳機能など多岐にわたっています。これらを協会独自の動画やテキストで学習し、資格試験を受験。自分のペースで学べるカリキュラムなので、仕事や家庭との両立も可能です。介護士の仕事をつづけながら、隙間時間に動画で勉強するという方も多くいると言います。

認知症の方の気持ちや困りごとについて、介護士といえども全て理解することは難しいでしょう。しかし、この学習により、認知症の方の症状や状況を的確に把握し、適切な対応ができるようになることは大いに期待できます。また、統計データや具体的な事例に基づいた説得性のある話で、ご家族や職場のスタッフにアドバイスができます。つまり、自分やスタッフ全員の介護の質向上、施設利用者さんとご家族の安心に繋がる資格だと言えるでしょう。

▲JNDA監修の久保田競教授/画像提供:認知症アドバイザー協会

なお、JNDA認知症アドバイザーは、日本の生理学者で医学博士、京都大学名誉教授の久保田競教授の監修で誕生しました。久保田氏は、大脳生理学の権威で、画期的な研究や論文を多く発表しており、名だたる後進の指導者として知られています。その功績から2011年には、瑞宝中綬章を受章。久保田氏の深い知見から創出された認知症アドバイザーは、介護の未来に大きな活路を開く存在となるでしょう。

詳細情報

JNDA認知症アドバイザー資格

花岡車輌株式会社

花岡車輌株式会社は、台車・リフト台車・空港用トレーラー・空港用カートを日本で初めて開発したメーカーです。
現在は、空港用物流機器・産業用物流機器・福祉介護機器・ロボット/IoT/クラウドサービスの4事業を展開。「運搬、移動、保管」で世の中を豊かにする価値創造メーカーになる、というビジョンを掲げ、時代やニーズに適した製品やサービスの提供および創出に力を入れています。その品質の高さにより、物流業界はもちろん、福祉やアパレル、スポーツ、観光など幅広い業界から衆目を集めている企業です。

段差解消リフト

介護の現場では、日常的に車いすを使用するため、ほとんどの介護施設では段差のないバリアフリー仕様になっています。しかし、デイサービスの送迎で車いすを要する際、利用者さんの自宅がバリアフリーになっているとは限りません。その場合、玄関前の外階段や室内への上り口の段差が、車いすにとって妨げになります。

利用者さんを抱えて移動するという方法もありはしますが、多くの方に対応すると介護士の体に大きな負担がかかってしまいます。また、送迎のタイムスケジュールを守るためにも、スムーズな方法でないとサービス提供に支障が生じるでしょう。

これらの問題を解決できるのが、花岡車輌が開発した「段差解消リフト」です。使う場所や環境により適するよう、足踏み式と電動式を2つを開発。さまざまなシーンで活用できるよう工夫が凝らされているので、詳しく紹介します。

足踏み式段差解消リフト

▲画像提供:花岡車輌株式会社

同社が開発した「足踏み式段差解消リフト」は、電源を使用しないタイプの車いす用リフトです。油圧ジャッキを足で踏むことによりリフトテーブルが昇降する仕様で、車いすに人を乗せたまま段差をラクにクリアできます。テーブルは100〜680mmまで昇降可能。折りたたみ式で保管場所をとらないうえ、軽量なアルミ製なので持ち運びにも便利です。

なによりも、電源が不要なので、使用する場所を選ばないというのが大きなメリットでしょう。屋外と屋内間の移動、送迎車への乗降などの際、付近に電源があるとは限りません。むしろ、屋外に近いほど設けられていないのが一般的です。
そんなときこそ、足踏み式が本領を発揮。電源を探したり、ご家族に電気の使用許可を得たりする必要がなく、スムーズに車いすを移動できます。

また、安心して使用できるよう、急降下防止装置や過荷重防止バルブを搭載。オプションの手すりや延長ブリッジも用いると、より安全に使用できるでしょう。

介護士の業務負担軽減だけではなく、利用者さんの安全を守りスムーズな送迎を実現する同製品。施設運営の面でも大きなメリットが期待できます。

電動式段差解消リフト

▲画像提供:花岡車輌株式会社

「電動式段差解消リフト」は、ネーミングのとおり、電気の力でリフトテーブルを昇降させる機器です。
同社では、家庭用100V電源ですぐに使用でき、玄関用の小さいタイプから屋外対応の1m上昇するタイプまで、数種類のリフトを開発しています。いずれも、軽量でコンパクトに作られており、電動といえども設置場所を取らない工夫が施されています。

また、安全を考慮した装備も充実。車いすの側面脱輪を防止するサイドガイド、上昇時の車輪止め、挟み込み防止のロールカーテン、一定の高さまで上がると自動で降りるブリッジなどが搭載されています。

介護施設によっては、以前、別の目的で使われていた建物を介護施設として使用するケースがあります。その場合、建物の構造上、リフォームでバリアフリーにできなかった箇所が残ることもあるでしょう。そんなときに、同製品のようなリフトが活躍します。
玄関や屋外に据え置くだけで階段や段差を解消し、安全な移動を実現。仮に、460mmの段差をスロープにすると長さ5,520mmも必要なのが、同製品を用いることで容易に解決するのです。電動式なので、介護士の体力的負担が軽減できるのも魅力ポイントでしょう。

施設の安全性、介護士の業務サポート、利用者さんの安心感を支援する同製品。今後も多方面での活用が期待されます。

詳細情報

足踏み式段差解消リフト

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