
介護士のみなさんは、介護を要する高齢者の方々が常により良い心身状態でいられるよう、日々尽力されています。そんな介護業務のサポートや、高齢者の支援に繋がるような製品を独自に開発している企業や団体を紹介します。関係者全員にとってのより良い環境作りに、ぜひお役立てください。
目次
有限会社貞苅椅子製作所
有限会社貞苅椅子製作所は、家具の生産地として有名な福岡県大川市に拠点を置き、さまざまな「脚物家具」を生み出しています。
確かな強度・耐久性を何よりも優先している同社の家具は、家庭用としてはもちろん、病院・施設・店舗・各種式場などさまざまな業界で使用されています。
介護福祉施設向け家具「Careシリーズ」
子どもの学習机や椅子の多くは、体の成長に合わせて高さを調節できるよう作られています。しかし、日常的に使用するダイニングテーブルや椅子のほとんどは、調節できない仕様です。そのため、子どもも高齢者も、ほぼ同じ椅子に座るという家庭や店舗が多いのではないでしょうか。

体のどこにも不具合が無い高齢者の場合、それでも支障はないかもしれません。しかし、多くの高齢者は、加齢に伴い手足の機能が衰えたり、腰が曲がったりします。なかには、自力での歩行が難しい方もいるでしょう。このような高齢者が、健康な人と同じ椅子に座るのは、やはり無理があると言えます。特に、多くの高齢者が利用する介護施設では、なんらかの工夫が必要でしょう。
そのような課題とニーズに対応しているのが、貞苅椅子製作所の介護福祉施設向け家具「Careシリーズ」です。このシリーズの家具の特徴は、利用者の方々が座位の保持や立ち上がりがしやすいよう、高さや傾斜が工夫されている点です。
なかでもシリーズの代表的商品である「立ち座りらくらくチェアCare-111-AC」は、特に工夫が施されており、一般的なものに比べて座高を少し低めに作られています。そうすることで、どなたでも足裏がしっかりと床につくよう安定性を強化。背もたれは、体の背面にフィットしやすいよう大きめに作られています。

また、立ち上がりをサポートするため、ひじ掛けにはグリップを装備。握力が弱い方でも、力が入りやすいよう、絶妙な角度が設けられています。そのほか、フレームの強度や座面のクッション性にも配慮。汚れてもサッと拭き取りやすい合成レザーや、重ねて収納できる形状は、介護施設にとって大変使い勝手が良いでしょう。
さらに、オプションで、ステッキホルダーの取付や座高調節(脚カット)も行っています。
このように、あらゆる高齢者の日常生活動作を支援する同シリーズの家具は、使用者本人のみならず、周囲の介護士にも大きな安心感をもたらしてくれるでしょう。
詳細情報
登録は1分で終わります!
アドバイザーに相談する(無料)NECソリューションイノベータ株式会社
NECソリューションイノベータ株式会社は、システムインテグレーション事業や基盤ソフトウェア開発事業などを通して、人と社会のために新たな価値を創造している企業です。
同社の多彩な製品・ソリューションは、自治体・ヘルスケア・金融・物流・建設など幅広い業種へ提供されており、さまざまな課題の解決に寄与しています。
「NEC 歩行姿勢測定システム」
超高齢社会の現在、国内には多数のデイサービス事業所が存在しており、その多くでは、レクリエーションや入浴介助等をメインに提供しています。一方で、近年注目を浴びているのが、機能回復の運動や訓練を行えるリハビリ特化型のデイサービスです。一般的な介護施設やデイサービスのように日常生活動作を支援するのではなく、身体機能の保持や回復、自立の促進などを目的としています。

リハビリ特化型のデイサービスが注目されている背景には、高齢者の自立意識の向上が挙げられます。また同時に、2018年の診療・介護報酬同時改定により、リハビリに熱心な事業者には介護報酬が上乗せされることになったのも影響しているでしょう。つまり、通所介護の基本報酬が減額される昨今でも、リハビリ特化型デイサービスにおいては、リハビリマネージメント加算の申請や、事業者への報酬上乗せが期待できるということです。
そのためには、高齢者の自立支援を進めるための運動機能訓練実施や正しい測定・評価が求められます。しかし、これがデイサービス事業者にとって非常に難しいとのこと。既存の運動機能訓練では、測定に時間がかかる、測定者や利用者の心理・環境条件が影響する、結果が分かりにくいといった課題が散見されていました。

そこで、同社は、リハビリ特化型デイサービスで活用できる「NEC 歩行姿勢測定システム」を開発しました。
これは、3Dセンサに向かって歩くだけで、その人の歩く速さ・揺れ・左右差・身体の軸・腕振り・足の運びを測定し、年齢と性別に応じた基準で歩行姿勢を点数化できるシステムです。測定方法がシンプルなので、特にスタッフを増員して対応する必要がないうえ、誰が測定しても客観的な評価が出せるといいます。
また、測定結果を蓄積できるのも、魅力的な特徴のひとつです。過去の測定と比較し、数値としてトレーニングの効果を可視化できるため、本人のモチベーションアップに繋げられます。高齢者の方にとって、リハビリはやはり多少の苦痛が伴います。そのため、継続意識を持たせるのは、なかなか難しいでしょう。そんなお悩みを持つ事業者にこそ、このシステムのメリットを実感していただけるはずです。
さらに、同システムの導入は、既存の利用者さんにお役立てできるだけではなく、新規利用者を獲得する要因にもなります。ご見学時に、同システムを体験していただくことで、定期的な評価を行うデイサービスであることをアピールし、ほかの事業所との差別化を図れるでしょう。
利用者さんの機能改善やモチベーションアップ、新規利用者の獲得、介護報酬の上乗せなど、介護に関わる多くの人にとってさまざまなメリットが期待できる商品です。
詳細情報
有限責任事業組合 メディカ・ノーヴァ
有限責任事業組合メディカ・ノーヴァは、「医療、介護、調剤などヘルスケア領域の諸問題をテクノロジー活用で解決あるいは効率化すること」を目標に、2016年から活動しており、さまざまなプロジェクトを遂行しています。
代表である本地川氏が「医師としての知見や発想を世の中の役に立てたい」との思いから、有志の医師や企業社長らと創設。ヘルスケア産業の課題解決に新風を吹き込む事業組合です。
医療・介護用天井プロジェクター「上を向いて®」

介護を要する高齢者のなかには、一日のうち長い時間をベッドで過ごすという人も多くいます。致し方ない面があるにしても、天井ばかりを見つめて過ごす一日というのは、健常者が考えている以上に心身への負担があるようです。その一例として、代表の本地川氏は次のように述べています。
「1990年代半ばに遡ります。高齢者の大腿骨骨折手術は『急がないと認知症につながるかもしれない』と言われ、『とにかく急いで、早期手術早期離床』が最優先課題になっていました。手術までの安静期間をなるべく短くすることで、それまでの生活との不連続性を少なくすることが大事だと言われています。確かに健常な私でも、風邪で数日間寝込んでいると浮世離れしたような感覚があるので、なるほどなぁと思っていました。」
しかし、納得感を覚えた反面、「早期手術早期離床が最優先課題になっていることに違和感を覚えていました。」とも述べています。
そこで、生活のギャップを和らげるために「例えば、お孫さんの運動会ビデオを天井に投影できたら、ちょっといいんじゃないかな?」と考えたとのこと。それをきっかけに開発されたのが、医療・介護用天井プロジェクター「上を向いて®」だそうです。

このプロジェクターは、ベッドの上部に引っ掛けて取り付けるだけで、天井をシアターにして映像を映し出してくれるという製品です。映し出すものは、新聞や雑誌、ボードゲームなど自由自在。知的好奇心を充足させ、楽しみを与えてくれます。
設置と使用にあたっては、使いやすさと安全性を最大限に考慮しています。まず、設置に際して、ベッドの改造等は不要です。地震の際に横になっている人に落ちないよう、操作性を損なわない程度に本体の重心を低くする工夫もされています。音にこだわりたい方には、外付けスピーカーを併用することも可能です。
このようにしっかりとした安全対策が施されているからこそ、上を向いてより豊かな時間を過ごせるのでしょう。
現在、有限責任事業組合メディカ・ノーヴァは、READYFOR株式会社が運営しているサイト「READYFOR」にて、「上を向いて®」を量産化するためのクラウドファンディングを行っています。
寝室の天井を映像表示空間にすることで、介護される方の心身状態に良い影響があれば、介護士やご家族にとってもきっと嬉しいことでしょう。介護の現場に大きなメリットをもたらす製品として期待できます。
詳細情報
登録は1分で終わります!


