要介護者と介護者の心が豊かになるための取り組みに尽力する団体

介護のアイデア 2022年8月25日
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好きな服を着たり、美味しいものを食べたり、人と気持ちが通い合ったり、心が豊かに感じられるのは人それぞれです。本記事では、介護される側と介護する側が一緒に楽しみながら気持ちを共有できるサービスの提供やリハビリ技法の普及活動に邁進する団体をピックアップしました。

目次

株式会社小竹商店

長野県松本市に店舗を構える株式会社小竹商店は、1954年の創業以来地域密着型のシニア向け衣料品店として地元の人々に親しまれています。同店で取り扱うのは、洋服をはじめ、肌着や寝具、介護用品など。年齢を重ねてもおしゃれを楽しみたい高齢者の願いに応えるべく、豊富なラインナップを揃えているのが特長です。

また、遠方に住む方や外出が難しい方が気軽にショッピングを楽しめるようネットショップを運営したり、シニアファッションに関するお役立ち情報を発信したりと、時代の変化と顧客ニーズに合わせた事業を展開しています。

お客さまは、施設スタッフと利用者だけ!「まるごとレンタル出張販売」

▲画像提供:株式会社小竹商店

同店が展開するサービスの一つが「まるごとレンタル出張販売」です。こちらは、介護施設をはじめ指定の会場へ商品を持って出向き、実店舗と同じ雰囲気の中でお買い物ができるという出張サービス。出張方式には、イベント型とまるごとレンタル型の2パターンがあり、どちらのサービスを利用したいか選べるのもうれしいポイントです。

「イベント型」は、利用者とその家族、施設スタッフに同店のスタッフが加わり、お買い物会を開催します。敬老会や季節毎のイベントなど、さまざまなシーンで活用できるのが特長です。一方の「まるごとレンタル型」は、同店のスタッフ立ち合いなしで開催される利用者と施設スタッフだけのお買い物会。施設の一室にお店を作るので、まるで実店舗にいるような気分でゆっくりとお買い物を楽しめます。なお、こちらは希望に応じて1〜3日間開催することが可能です。

「まるごとレンタル出張販売」の特長

レクリエーションやイベントを開催する際、気になるのは開催費用ではないでしょうか?少ない費用の中で工夫をしながら、利用者が楽しめるイベントを企画しているという施設も少なくありません。同サービスは無料で出張を行っているので、気軽に申し込むことができます。また、会場以外に特別な準備は必要ありません。そのため、セッティングの時間を業務に充てられるので、利用者へ普段と変わらないケアを実践できるでしょう。

さらに特筆すべきは、実店舗のように値引きやプレゼントがあること。持ち込まれる商品は、値札からさらに値下げした価格で提供されます。また、来場者へ靴下やタオルなど、うれしいプレゼントもあり、セールのような気分を味わえるのも同サービスならではです。外出できなくても自由にお買い物を楽しみたいという利用者と、ユニークなイベントを開催したい施設スタッフの思いを叶えるサービスといえます。

詳細情報

まるごとレンタル出張販売

You-chitta

You-chitta(由チッタ)は、千葉県松戸市を中心に介護施設向け出張カフェ事業を展開しています。由=自由の「由」とYou(あなた)、サンスクリット語で「心」を意味するchitta(チッタ)を組み合わせて名付けられた団体名には、サービスをとおして利用する人の心と身体が少しでも軽くなり、自由なってもらいたいという願いが込められています。

この事業を立ち上げたのは、育児や介護に奮闘する3名の主婦です。「脳梗塞で倒れ失語症を発症した父が美味しそうにケーキを食べていた」「子どもの付添入院の際に飲んだコーヒーに癒やされた」「育児と介護の合間のカフェタイムは大切な時間だった」など、それぞれの経験から感じたのは、食は人を幸せにしてくれるということ。同団体は、活動を通して心豊かに過ごすためのお手伝いをしています。

出張カフェで高齢者に癒しのひとときを

▲画像提供:You-chitta

バイキング形式の出張カフェではコーヒー・紅茶・緑茶・100%ソフトドリンクと、数種類の美味しいデザートがラインナップ。少しでも本来の美味しさを味わってもらいたいという思いから、コーヒーはその場で豆を挽いたり、緑茶は鉄の急須で入れたりと、随所にこだわりを込めています。また、デザートはバイキング用にオリジナルのケーキやプリンをご用意。少しづついろんなデザートを楽しめるのも、バイキング形式の醍醐味といえるでしょう。

なお、コーヒー豆・デザートともに地元松戸市の有名店に協力を得ています。飲みやすさや食べやすさなど、利用者を第一に考えて提供しているのが特長です。

出張カフェの利用方法

出張カフェと聞くと、準備が大変なのでは?という介護士さんもいるでしょう。同サービスを利用する際に必要なのは、カフェをオープンさせるための部屋とキッチンカーを駐車するスペースを確保するだけ。たとえば、レクリエーションや食事を提供する共用スペースだと、家具を動かす必要はありません。スタッフがキッチンカーで出向き準備をするので、介護スタッフはその間通常業務をこなすことができます。また、利用者の身体状況によって食べられないもの、食べづらいものなど、事前にしっかり打ち合わせを行うので安心です。

お誕生会やイベントなど、利用者と介護スタッフが一緒になって楽しめる出張カフェ。コーヒーの香りと甘いデザートで癒やされたいという方は、公式サイトをチェックしてみてはいかがでしょう。

▲画像提供:You-chitta

詳細情報

出張カフェ

日本メロディックイントネーションセラピー協会

日本メロディックイントネーションセラピー協会は、関啓子氏が会長を務める日本語版メロディック・イントネーション・セラピー(MIT-J)の研究・開発・実践の育成支援団体です。

同協会が取り組むのは、MITアンバサダー・トレーナーの養成をはじめ、MIT-J講習受講者の資格化および認定、研究大会の開催など。さまざまな活動を通じて、脳卒中や脳梗塞、事故等によって失語症を発症した方が、伝わるよろこび・楽しさを少しでも身近に感じられるようサポートしています。

メロディックイントネーションセラピーとは

▲画像提供:日本メロディックイントネーションセラピー協会

メロディック・イントネーション・セラピー(MIT)とは、1970年代にアメリカの研究者が提唱したリハビリ技法です。言語聴覚士が運動性失語症・非流暢性失語症の症状が見られる方へ、言葉にメロディーをつけて歌ったり、リズムに合わせて手に軽く触れたり振ったりしたりと複数の音楽的要素を用いて発話改善を促します。

特に運動性失語症の方に有効とされているMITですが、関氏はあることに着目しました。それは、英語と日本語ではイントネーションやリズムが異なることです。そこで、4拍子のリズムにのせて歌う日本語版のプログラムを開発。さまざまな研究・テストを経て「MIT-J」は誕生しました。

「MIT-Jオンラインセミナー」

▲画像提供:日本メロディックイントネーションセラピー協会

同協会では、MIT-J普及の一環としてMIT-Jオンラインセミナーを開催しています。こちらは、株式会社geneが運営する総合オンライン動画配信サービス「リハノメ」で配信されるセミナーで、独自開発された教材で受講。ステップ1〜3までカリキュラムに添って学ぶことができます。また、ステップ1と2視聴完了後には、MITアンバサダー、ステップ3視聴完了後、実地研修で合格した者にはMITトレーナーの2種類の協会認定資格も発行。MITアンバサダーは、失語症患者とその家族、介護従事者などの一般者、MITトレーナーは医療従事者向けとなります。MITトレーナー実地研修は年1・2回、東京・名古屋・大阪で開催予定です。

MIT-Jについて学びたい・興味があるという介護士さんは参考にしてみてください。失語症に悩む利用者さんとのコミュニケーションのヒントが見つかるかもしれません。

詳細情報

日本メロディックイントネーションセラピー協会
日本MIT協会 Twitter

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