高齢者の健康に配慮した、「無理のない」製品・サービスを提供する組織

介護のアイデア 2022年8月18日
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

施設の利用者さんのためになることをしてあげたい…というときは、ご本人にとって「無理なく」生活に取り入れられる製品やサービスを選ぶのがコツです。

本記事では、高齢者の健康状態に配慮し、ご本人の日常生活に無理が出ない製品・サービスを提供する組織を紹介します。「もっと利用者さんが楽に生活を送れる方法はないか」と考えている介護士さんは、ぜひ参考にしてみてください。

目次

Ax Robotix株式会社

Ax Robotix株式会社は、「睡眠の質改善」に焦点を当てた製品を開発している企業です。同社の目標は、睡眠の質をこれまでの水準を超えるレベルに引き上げること。製品を通じて人々の日中のパフォーマンスを上げ、日々の疲労軽減からロケット開発まで幅広い場面に寄与することを目指しています。

要介護者の褥瘡予防ができるロボットベッド「Haxx」

▲画像提供:Ax Robotix株式会社

ロボットベッド「Haxx」は、介護が必要な人の体を自動で動かし、褥瘡を予防する製品です。2022年4月から同9月末まで、社会福祉法人のもとで同製品を使った実験を実施。施設内にプロトタイプを1台設置し、ベッド上で利用者さんの体位交換を行いました。7月までは施設内スタッフのレビュー、8月からは利用者様の介護利用を予定しています。

マットレスの上に張ったネットが動作し、自動的に利用者さんの体が動くことで体位交換をするのが同製品の特徴です。ネットには7つのシリンダーがついており、利用者さん一人ひとりに合わせた寝姿勢の調整も可能。褥瘡は体圧の分散により防げます。

高齢者の中には、介護スタッフによる体位交換時に目が覚めてしまう人もいるでしょう。体位交換が自動でできる同製品を使えば、利用者さんを起こしてしまう回数が減り、ご本人の睡眠の質向上につながる可能性があります。

同製品は利用者さんだけでなく、介護スタッフの負担軽減にもつながります。褥瘡防止のためは約2時間おきに体位交換する必要があるといわれており、介護スタッフの業務量増加の一因となってきました。同製品に体位交換を代行してもらえば、介護スタッフの労働時間が削減できそうです。

同社は今後、排泄感知や寝姿勢判定などの機能を同製品に実装していくことを予定しています。

詳細情報

Haxx

エイベックス・ヘルスケアエンパワー合同会社

エイベックス・ヘルスケアエンパワー合同会社は、エンタテインメント×ヘルスケアの力であらゆる人々が健康的で楽しく生活できる社会の実現を目指し、様々な社会問題へのソリューションやサービスのPR、イベントの企画制作、商品開発を手掛けています。

認知機能の向上に効果的!高齢者向けダンスプログラム「リバイバルダンス」

▲画像提供:エイベックス・ヘルスケアエンパワー合同会社

「リバイバルダンス」は自宅で昭和~平成のヒット曲を流しながら踊れる、高齢者向けのダンスプログラムです。DVDには、美空ひばりをはじめとした著名なアーティストのヒット曲を11曲収録。音楽に合わせて踊ることで、ご本人の昔の思い出がよみがえります。

同プログラムのメリットは、無理なく継続しやすいこと。思い出深い曲で楽しみながら取り組めるのが、その理由です。ダンスを楽しく続けることで、自宅にいながらにして運動の習慣が身につきます。

日々の運動で筋肉量が増加すれば、「BDNF(脳由来神経栄養因子)」が生成されて神経細胞が再生します。認知症など、高齢期の課題を軽減する効果が期待できそうです。

▲画像提供:エイベックス・ヘルスケアエンパワー合同会社

ダンスは、複数の作業を同時に行う「デュアルタスク・トレーニング」でもあります。脳の複数の領域を活性化させることで、認知機能が改善されやすくなるのがポイントです。また、講師の動きを真似る「模倣」により、認知機能を維持する能力も強化されるでしょう。

同プログラムで認知・身体機能が向上する効果は、科学的にも立証されています。介入実証実験の結果は、論文として国際学術誌『International Journal of Environmental Research and Public Health』に掲載されました。

同プログラムを体験した高齢者からは、「使っていない筋肉があることに気づいた」「生活にメリハリが出て前向きな気持ちになる」「難しそうだったが、しっかりついていけた」といった感想が寄せられています。

詳細情報

リバイバルダンス

特定非営利活動法人 阿波グローカルネット

特定非営利活動法人阿波グローカルネットは、高齢者や難病・障害を持つ人(ご家族も含む)に向け、自立や生活環境改善の支援を提供しています。障害の有無にかかわらず、すべての人にとって暮らしやすい街をつくり、地域福祉に貢献することが同団体の目標です。

耳が聴こえにくい高齢者との会話に!「携帯筆談器コミュニケーションボード」

▲画像提供:特定非営利活動法人 阿波グローカルネット

「携帯筆談器コミュニケーションボード」は、薄くて軽い、持ち運びに適した会話ツールです。病院や介護施設、店舗、交通機関、家庭などさまざまな場所で起こり得る、耳が聴こえにくい人とのコミュニケーションに活用できます。

文字や絵をかく際は、表示面にマグネットペンを軽く当てます。ペンを反転させれば、太い線・細い線のかき分けも可能です。白紙に戻したいときは、表示面を横にスライドさせることで簡単に文字や絵を消すことができます。

▲画像提供:特定非営利活動法人 阿波グローカルネット

同製品の特色は、極薄の「磁性体封入ナノカプセルシート」を採用していることです。筆記部の薄さは約5mm。薄さの追求により、持ち運びやすさとデザイン性を両立させています。重さも125gと軽量で、長時間使っても疲れにくいのが魅力です。

磁性体封入ナノカプセルシートには、書く・消すを繰り返しても鮮明な文字が表現できるメリットもあります。実験では、書いたり消したりを約1万回繰り返せることが分かりました。筆談時の紙のゴミが減らせるのも利点だといえるでしょう。

実際に利用した人からは、「80代の親と細かい話をする際に重宝している」「とても軽くて持ち運びしやすく、文字も見やすい」「聴覚障害以外の身体の障害がある人でも使えるよう工夫されている」といった声が寄せられました。

詳細情報

携帯筆談器コミュニケーションボード

登録は1分で終わります!

アドバイザーに相談する(無料)

関連ジャンル: 介護のアイデア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「介護のアイデア」の人気記事一覧

「総合」の人気記事一覧