高齢者の認知症予防やリハビリでは、五感への刺激が心身の機能維持に効果を発揮するケースも多いでしょう。本記事では、嗅覚や視覚といった感覚に訴えかけるサービスで、高齢者の心の安定を図る組織を紹介します。感覚への働きかけが高齢者に与える影響について関心がある介護士さんは、ぜひご覧ください。
「きらケア」は転職だけではなく、介護職の方が働く中での悩みに幅広く寄り添えるサービスになるために「レバウェル介護」として新しく生まれ変わりました。
サービスはこれまでと変わらずすべて無料で簡単にご利用いただけます。一人ひとりに寄り添った転職サポートをこれからも提供していきます。
目次
株式会社介護共育研究会
株式会社介護共育研究会は、介護コンサルティングや人材育成を行っている企業です。同社の代表・石川立美子氏のオリジナルメソッド「共感ケア・サポート」を通じ、介護を受ける人・介護する人の双方が安心できるケアの実現を目指しています。
嗅覚を介護ケアに活かす「嗅覚訓練指導士」
五感を活かした共感ケア・サポートの一つに、嗅覚訓練があります。「薫くんケア®︎」という認定講座で育成する「嗅覚訓練指導士」は、高齢者ケアに嗅覚訓練を活かせる人材です。動画視聴3時間、ZOOM講座(または対面指導)1時間を受講することで、嗅覚訓練指導士として活動が可能になります。
五感の中で大脳辺縁系(本能を司る脳)に直接伝わるのは、嗅覚だけです。脳に刺激がいくことで認知症予防になるとともに、症状の進行を遅らせることもできます。嗅覚訓練指導士は、認知症の高齢者と日々接する介護職員に適した資格だといえます。
「2分で解る香りと脳の仕組み」のYouTubeなどもあり、解りやすく学べます。
嗅覚訓練により、高齢者の生活の質が向上する可能性もあります。嗅覚が高まると食べ物や飲み物が美味しく感じ、生きる喜びが生まれるからです。活力が得られるという点で、嗅覚訓練をケアに取り入れる利点は大きいと考えられます。
また、香りによって昔の嬉しかった思い出や気持ちがよみがえることで、感情が豊かになるのもメリットです。嗅覚訓練指導士は、回想法に関心を持つ介護職員にも向くでしょう。
ケーキのイラストを見ながらケーキの甘い香りを嗅ぐと、その香りにまつわる思い出の記憶と感情がよみがえります。
嗅覚訓練以外にも多様な分野に対応!
共感ケア・サポートには、薫くんケア®︎以外にも複数の講座があります。相手への共感を伝えるための「共感ケア・コミュニケーション(そうそう)講座」、五感を活かしたリハビリを行う「DoDoケア(するする)講座」などです。
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アドバイザーに相談する(無料)ギャラリー四季株式会社
ギャラリー四季株式会社は、レンタル絵画事業を運営する企業です。同社の強みは、3万点にも上る商品数。絵画のジャンルも油絵や水彩画、版画などバラエティに富んでいます。介護施設でも、設置場所の雰囲気や予算に合った作品が選択可能です。
同社が提供する絵画は本場ヨーロッパで制作されたものや、作家から直接買い付けたものが多く、国内の一流デパートや画廊でも販売されるレベルの品格を持つのが特長です。施設に飾れば、利用者さんに「本物の作品が持つパワー」を身近に感じてもらえるでしょう。
認知症ケアにもなる!介護施設向けレンタル絵画
「季節に合った絵を楽しみたい」「定期的に作品を交換して飽きがこない空間を作りたい」といったニーズに応えるのが、レンタル絵画です。絵画には単調な日常生活にうるおいを与え、ストレスを緩和させる効果があるとされます。
レンタル絵画は、認知症ケアにも有効です。高齢者が子どもだったころの風景、夢中になった遊びなどを描いた絵画は、懐かしい記憶を呼び起こして脳を活性化させます。介護職員やご家族と一緒に描かれている内容について話すことも、認知症改善の一助となるでしょう。
同社の額入りの壁掛けアートは、衛生面が気になる場所に適しています。土や花粉の汚れを気にせず、花やグリーンの鮮やかな色彩が楽しめるからです。強い香りも発生しないため、多くの利用者さんに快適に過ごしてもらえる空間が作れます。
絵画をレンタルした介護施設の職員は、「雰囲気がやわらかくなる」「利用者さんの不安を和らげ、癒しが与えられる」と話しています。衛生面に関しても、「(交換のたびに)クリーニングされた作品に変わるので安心」とのことです。
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一般社団法人アロマウェルビーイング協会
一般社団法人アロマウェルビーイング協会は、アロマテラピーでご高齢の方や障がいのある方の幸せな人生(ウェルビーイング)を実現できる介護アロマケアラーを育成しています。誰もが生きがいを持ち、人生を輝かせ、家族の絆を紡いでいくことができる社会の創造が同団体の目標です。
高齢者向けの介護アロマテラピー
介護アロマテラピーはご高齢の方や障がいのある方にアロマハンドケア、フットケアなどを施し、脳の活性化と心の安定を図る手法です。ただアロマケアをするだけでなく、相手を優しく包み込むようなコミュニケーションでご高齢の方に寄り添い、相手が幸せな気持ちになれるようサポートするのが特色です。
介護アロマテラピーと一般的なアロマテラピーの違いは、ご高齢の方のお体の状態に合わせた弱めのタッチを心がける点にあります。精油もご高齢の方への使用に適したものを選択し、認知症への理解など介護分野ならではの知識も同時に習得します。
介護アロマケアラーが施設で介護アロマハンドケアを実施(対象:80~90代の高齢者9名)したところ、「顔つきが穏やかになった」「表情が生まれた」「疲労感が軽減した」「手や指、関節の動きが良くなった」などの調査結果が出ました。攻撃的になりがちだったり、いつも不機嫌そうにしていたりする利用者さんが、介護アロマハンドケアで穏やかになったという体験談もあります。
施設内が良い香りで満たされる介護アロマテラピーは、利用者さんだけでなく職員自身の癒しにもつながります。介護アロマテラピーを実施したことで利用者さんからお礼を言われたり、「気持ちが良かった」と喜んでもらえたりするのも、職員にとって嬉しいポイントです。また、アロマケアをケアプランへ導入する施設も増えています。
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