身体介助をもっと楽に!抱え上げないケアの普及に貢献する【一般社団法人全国ノーリフティング推進協会】

介護のアイデア 2022年5月11日
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力仕事の多い介護職にとって、腰痛は職業病と言っても過言ではありません。自分よりも重い要介護者や、力の入らない要介護者の身体介助は腰痛や膝痛などを引き起こすだけでなく、抱え上げによる転倒・転落リスクも高めてしまいます。

近年、そんな介護士の身体疲労や事故を予防すべく、持ち上げたり抱え上げたりしない「ノーリフティングケア」を実践する介護施設が増加。そこで本記事は、ノーリフティングの推進に尽力する協会をピックアップしました。精神的にも身体的にもストレスフリーなケアを目指す介護士さん必見です。

レバウェル介護 『介護の日特設WEBサイト』を期間限定で公開中!

レバウェル介護は、11月11日 介護の日に合わせて『介護の日プロジェクト2024』を始動いたしました。 本プロジェクトでは、「介護従事者の皆様に向けた感謝のメッセージ」や「介護従事者が働く中でやりがいを感じる瞬間のエピソード」を掲載した『介護の日特設WEBサイト』を期間限定(1/31まで)で公開いたします。
・介護の日特設WEBサイトはこちら:
https://lp.job.kiracare.jp/kaigonohi/2024

目次

一般社団法人全国ノーリフティング推進協会

一般社団法人全国ノーリフティング推進協会は、2014年に設立された団体です。愛知県名古屋市を拠点に北海道・東北から九州・沖縄まで全国各地に支部を置き、日本全国の介護・医療現場に、持ち上げない、抱え上げない介護・医療「ノーリフティングポリシー」を広げるべく、活動しています。

同協会が目指すのは、介護業界を労働者が「働きたい」と思える魅力ある業界にすることです。介護職は社会的認知度や地位を向上させることで、年齢や性別に関係なく健康な限り長く続けられる職種と考えられています。近年課題となっている介護業界の人材不足。その要因の一つと言われている介護職の身体的・精神的負担を軽減するためにどうすべきか、ノーリフティングポリシーを共通に掲げ、全国の法人・事業所が情報を共有しながら、介護業界が抱える問題や課題の解決に努めています。

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ノーリフティングポリシーを導入するメリット

▲画像提供:一般社団法人全国ノーリフティング推進協会

ノーリフティングポリシーは、1998年にオーストラリア看護連盟ビクトリア支部によって発表された方針です。「押す」「引く」「持ち上げる」「ねじる」「運ぶ」を(過度な負担を伴う状態で)絶対に人力で行わないことを定義としています。
ノーリフティングポリシーを導入することで、介護士さんへ以下のメリットをもたらします。

・介護士のケアの姿勢や動作の見直し、福祉用具を活用することで腰痛を予防できる
・年齢層や性別問わず、幅広い層の人たちが活躍できる職種になる
・施設利用者の持ち上げが不要になるため、身体的・精神的負担を軽減できる

福祉用具を活用し、持ち上げるなどの過剰介護の機会を軽減しながら、日常生活の中で「自分でできることは行っていただく」といった生活援助を実践するため、利用者に適度な負担が生じます。介護士に身を任せっぱなしという状態にせず、できることは利用者自身が行うといった適度な負担は、生活の中でのリハビリ効果が期待できるとともに自立支援にもつながります。

ノーリフティングを学べる基礎研修・一般研修

▲2019年実施 一般研修(ランジ姿勢)/画像提供:一般社団法人全国ノーリフティング推進協会

同協会は、ノーリフティングを幅広く知ってもらうため、全国で各種研修会を開催しています。「ノーリフティングとは何か」を一から学べる基礎研修では、パソコンやスマホ、タブレットを使ったeラーニングによる研修を実施。インターネット環境があれば職場や自宅など場所を問わず、いつでもどこでも受講できます。中には、勤務シフトに受講時間を組み込んで、勉強会として活用している施設や事業所があるのも特長です。

一般研修は、グループディスカッションをはじめ、ケアの中での負担・腰痛リスク軽減のため、下半身を使うランジ姿勢や各種福祉用具の説明および実技などを行います。こちらは座学だけでなく実践講習も実施されるので、ノーリフティングの知識はもちろん技術を習得できるのも魅力。介護士としてのスキルアップに役立てられるでしょう。なお、こちらの研修は、基礎研修を修了した方が対象となります。ノーリフティング基礎研修・一般研修に興味がある介護士さんは、同協会の公式サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。

詳細情報

一般社団法人全国ノーリフティング推進協会

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・介護の日特設WEBサイトはこちら:https://lp.job.kiracare.jp/kaigonohi/2024

※この記事の掲載情報は2022年5月11日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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