今までにないアイデア!発想力ある組織が高齢者に安らぎを届ける

介護のアイデア 2022年4月21日
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利用者さんに安らいで過ごしてもらうためのアプローチの仕方は多様です。これまでにありそうでなかった製品やサービスを試すのも、方法の一つだといえるでしょう。本記事では、斬新なアイデアで高齢者の安らぎある生活に寄与する組織を紹介します。「利用者さんの役に立つ新しい製品・サービスを職場に取り入れたい」とお考えの介護士さんは、ぜひご覧ください。

目次

株式会社ライフスタイル・ウーマン

株式会社ライフスタイル・ウーマンは、資格認定を通じて「人材育成のプロ」を育てる企業です。第22回日本認知症ケア学会大会にて石崎賞を受賞しました。同社が考える人材育成のプロとは、人生で悩む人(あるいは終活準備をすすめる高齢者)一人ひとりの人生を大切にしながら支援、サポートできる人のことです。

ゲーム感覚で楽しく人生について考える「キャリアトランプ®」

▲画像提供:株式会社ライフスタイル・ウーマン

「キャリアトランプ®」は、トランプゲームのように楽しみながら、自己理解、自己発見ができるカードです。カードに書かれた言葉は各人の気持ちやエピソード、状況などと結びつき、多様な体験を引き出します。
(キャリアトランプ®は、国家資格キャリアコンサルタント更新講習でも使用されています。)

同社の代表・吉居理奈子氏は2000年、人生の転機で気持ちが落ち込んでしまった人のキャリア支援のために「キャリアトランプ®」を作りました。落ち込んでいた人も、ゲーム感覚のワークに「面白そう!」と思って取り組み、たくさんの笑顔が生まれたといいます。

「キャリアトランプ®終活支援ファシリテーター資格認定講座」

▲画像提供:株式会社ライフスタイル・ウーマン

「キャリアトランプ®終活支援ファシリテーター資格認定講座」は、キャリアトランプを用いた終活支援の方法が学べるコースです。高齢者の思考整理を助け、ご本人を支える家族や医療機関とのコミュニケーションを円滑にするための知識が得られます。

同講座を受講するメリットの一つが、高齢者の尊厳を大切にする考え方が身につくことです。ACP(アドバンス・ケア・プランニング)を円滑に進めていく上で、相手と信頼関係を築くのに欠かせない、秘密保持や選択の尊重といった関わり方の基本が学べます。日々高齢者と向き合う介護職員にとって、スキルアップにつながる有意義な講座だといえるでしょう。

※同講座は、「キャリアトランプ®回想支援ファシリテーター」を受講済み、または受講中の人が対象です。

詳細情報

キャリアトランプ®終活支援ファシリテーター資格認定講座 (CTE)

株式会社ジェらートアイらンド

株式会社ジェらートアイらンドは、福祉施設や医療機関を対象にカーテンのリースやメンテナンスを行う企業です。カーテン事業の他に、介護施設で活用できる製品として移乗用スライディングボードも発売し、徐々に広げています。

車いす・ベッド間の移乗を助けるスライディングボード「つばさ」

▲画像提供:株式会社ジェらートアイらンド

スライディングボード「つばさ」は、同社独自の形状の移乗ツールです。全体的に楕円形をしており、持ち手の穴がある部分が突き出たデザインになっています。

「つばさの持ち手の穴は、体が乗らないところにあるのが良い。以前使っていた長方形のボードは左右の穴が大きく、乗ったときに引っかかっていた」(頚髄損傷の60代ユーザー)

同製品のもう一つの特徴は、3点支持(車いす側1点・ベッド側2点)になっていること。3箇所で支えるため、ボードが安定するのがメリットです。加えて、車いす側の支持を1点にすることで、細く差し込みやすくなっているのも特筆されます。

脊髄損傷不全麻痺のリハビリに同製品を利用した60代のユーザーからは、「安定するので、ベッドから車いすへの乗り移りに使っている。体調面で不安があるときも、ボードがあれば安心」との声がありました。

また、介護現場からは「従来のスライディングボード(※長方形のもの)と比較して引き込みやすく、タイヤに当たらず使用しやすい。その結果、介護時に自分の腰を痛めない体の使い方に集中できるようになった」という声が多く寄せられています。

同製品を開発したのは、独立行政法人・労働者健康安全機構「総合せき損センター」のプロダクトデザインの専門家。3年以上のユーザーリサーチと試行錯誤を経て、安全かつ簡便なスライドボードを制作しました。

詳細情報

つばさ

一般社団法人箏PLAN

箏PLANは「日本中の高齢者を笑顔にすること」を目的に、独自に考案した音楽療法「箏回想法®」を施設に提供しています。これまでに箏回想法®を受けた人は、のべ84,000人。箏回想法®による施設の集客サポートにも力を入れています。

箏を用いた高齢者のための音楽療法「箏回想法®」

箏回想法®は、回想写真を見せながら、箏の音色をつけたトークを展開する音楽療法です。高齢者が人生を振り返って「生まれてきて良かった」と思える社会の実現に貢献すべく、個々の回想の手助けをします。

箏回想法®の特色は、カタルシス効果の高さです。箏回想法®では楽しい記憶を思い出すだけでなく、悲しみを吐き出してもらうことにも重きを置きます。そうすることで「スッキリした!!!まだもうちょっと頑張ってみるね!」と高齢者が今を生きる活力に繋がっていくのです。

箏回想法®を受けた80代女性は、失語症のため他の利用者やご家族とも話すことがありませんでした。箏回想法の途中から「なつかしい…昔よく歌った」と筆談で教えてくれるようになりました。楽しかった過去を吐露した女性はそれ以降、人が変わったように、筆談でおしゃべりを楽しめるようになりました。

高齢者に感動してもらうだけでなく、施設の付加価値アップにつながるのも箏回想法®のメリットです。新規入居者が12名だったある施設では、箏回想法®を導入後10ヶ月で5倍の成果を達成しました。

施設利用者さんの中には「ここに入ると決めたのは箏があったから」という方も。箏の高級で落ち着いたイメージも、成熟した高齢者の心を掴んでいるようです。

箏回想法を実施できる「箏回想士」も育成

「箏回想士」は、高齢者に箏回想法®を提供する人材です。箏曲準師範以上の実力を持つ人を対象とした「箏回想士育成1DAY講座」では、選ばれる箏回想士になるためのポジショニング戦略、SNS活用スキルなどを習得します。

詳細情報

箏回想法

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