高齢者の個別性を大切にする製品・サービスで尊厳を守る企業

介護のアイデア 2022年4月14日
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加齢による心身機能の衰え、食生活などの習慣の変化が、幸福度低下につながってしまう人もいます。そうした高齢者の尊厳を守り、「自分らしく生きる」ことを助けるのも、介護スタッフの大切な仕事だといえるでしょう。本記事では、高齢者の個別性に寄り添い、ご本人の尊厳を守る製品やサービスを紹介します。健康状態への配慮はもちろん、利用者さん一人ひとりの価値観にも敬意を払いながらケアをしたい介護士さんは、ぜひご覧ください。

目次

ことほ株式会社

ことほ株式会社は、リハビリ機器や健康機器を製造・販売する企業です。社名の由来は、「事」と「徒歩」。「歩」行は人間の基本動作であり、各人の尊厳を重んじるうえで大切な「こと」であると同社は捉えています。歩行動作の改善を通じ、超高齢社会の課題の一つである健康寿命の延伸に寄与するのが目標です。

高齢者の歩行歩行リハビリに「らくらくバランス®︎」

▲らくらくバランス®︎/画像提供:ことほ株式会社

「らくらくバランス®︎」は、高齢者・障がい者のリハビリに使える歩行トレーニング機器です。特許取得済みの「3Dウォークシステム」で膝関節に負荷がかからず、乗るだけで歩行能力の訓練ができます。らくらくバランスは2022年4月より、日本転倒予防学会の認定品として認定されました。

同製品の特長の一つは、80歳以上の高齢者でも、簡単にバランス力を鍛えられることです。歩くときは、足を前後左右に振り出すので実は体がぐらつかないようバランスを取っていますが、高齢者になると身体機能が衰えこれが難しくなってきます。

同製品では、体の重心をずらして反射を誘発する技術を用いて、膝関節への負荷をほぼかけずにバランス力を鍛えることができます。(69.4±4.3歳 8名に15分間、週3回、3ヶ月製品を使用してもらったところ、閉眼片足立ちタイムが10秒から19秒に向上)

また、下肢筋力や歩行スピード向上にも効果的で、鍛えられる能力の一つは、下肢筋力です。3ヶ月間の社内モニターで対象者(60歳以上の男女8名)に週3回15分製品を使ってもらったところ、訓練前に100%だった底屈筋力が170%にアップしました。同時に、背屈筋力も100%から120%に上昇しました。

さらに、骨粗しょう症と脳血管障害を患う88歳の女性が3ヶ月間製品を使用したところ、数メートル歩いた際の時間が18.1秒から13.2秒に短縮。歩数も32歩から27歩に減少しました。

ビフォーアフター
https://www.youtube.com/watch?v=7EYqvjHwVto

使い方は、利用者さんに台に乗ってもらうだけ。画面で速度や時間を指定し、利用者さんの身体能力に応じた難易度に設定します。画面は直感的なデザインになっているため、誰もが簡単に設定できます。

使用方法
https://www.youtube.com/watch?v=2iHwSuxk4Qo

詳細情報

らくらくバランス®︎

株式会社スリーフォレスト

株式会社スリーフォレストは 、高齢者向けの外食宅配システムを運営したり、会員制外食メニューを販売したりしている企業です。食そのものの安心・安全を重視するのはもちろん、食べる人への敬愛の思いを持ってサービスを提供することも大切にしています。

コミュニケーション型宅配システム「ハッピーテーブル」

「ハッピーテーブル」は、介護スタッフが高齢者に代わって外食を代理注文するサービスです。利用者さん・介護スタッフ・外食企業をつなぐ、新しい形の高齢者向け宅配システムになっています。

商品の受け取り方法は2種類あります。介護スタッフ自身が商品を引き取りに行く「受取サービス」、出店企業が配達する「配達サービス」です。介護スタッフの業務負担を軽くしたい場合は、配達サービスを利用すると良いでしょう。

介護施設に同サービスを導入するメリットは、利用者さん一人ひとりの健康状態に合わせ、成分表示から商品を選択できることです。注文内容は利用者さんのご家族にもメールで通知され、食を通じてご本人の健康状態を知ってもらうこともできます。

「ハッピーテーブル」の根底にある思い

「ハッピーテーブル」提供の根底にあるのは、利用者さんにとっての「特別な一食」を楽しく、幸せなものにしてあげたいという思いです。

同社代表・三森智仁氏が外食チェーン店で働いていたとき、高齢のお客さんから「今日が最後なの」と声をかけられました。ご家族とともに来店したその高齢者は、翌日から遠方の施設に入ることになっていたそうです。

「毎日何十食も提供している普通のメニューが、その方にとっては『特別な一食』だった。ハッピーテーブルでは、そんな『特別な一食』を大切にしたい」(三森代表)

詳細情報

ハッピーテーブル

NOTICE

NOTICEは、訪問型保険外ケアサービスや介護士・看護師向けの整容研修、健康美容講座などを行っています。高齢者や病気のある人が本来の「自分らしさ」を思い出せるようNOTICEが実践するのは、外見を整えながら「内面にある輝きを表出するためのケア」です。これまでに介護施設や国立病院などで、400〜500人に美容整容ケアを実施してきました。

看護の全人的視点を取り入れた美容整容ケアサービス

▲画像提供:NOTICE

NOTICEは浦安市近郊で、訪問型美容ケアサービスを展開しています。

同サービスの特色は、看護学に基づいてネイルケアやハンドケア、整容やメイク相談などを行う「Rings Care」を提供することです。美容整容がもたらす心理的・生理的・社会的効果に加え、一人ひとりを多面的にアセスメントし、個別性にあったケア計画を立案する看護過程の要素を融合することで、包括ケアの一助となるのがポイントです。

Rings Careの利点は、外見がキレイになることだけに留まりません。キレイに整うプロセスの中で自尊心が高まり、自主性や積極性が増し、周囲とのコミュニケーションの活性化にもつながります。心身機能の低下に伴い他者との交流が少なくなっている高齢者にも適しているでしょう。

Rings Careが生まれたきっかけ

Rings Careが生まれたきっかけは、NOTICE代表・大平智祉緒氏が看護師として高齢者医療に従事していたときに見た場面でした。実習で来ていた看護学生が認知症の人の爪にマニキュアを塗ると、それまで表情がまったくなかった患者さんが笑顔になったのです。患者ではない、一人の女性としての表情でした。

▲画像提供:NOTICE

それまでの医療現場では美は必要のないものだと思われていましたが、それ以降、大平氏は「ケアとしての美容」に関心を持ち、学びを深めてきました。こうして生まれたのが、加齢や病気などで社会的役割が果たせなくなった人に、自分らしさを取り戻す手助けをするためのRings Careです。

詳細情報

訪問型看護美容ケアサービス(Rings Care)

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